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授業科目名 原子力工学
時間割番号 TME323
担当教員名 武田 哲明
開講学期・曜日・時限 後期・水・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
原子力のエネルギー利用を学問的に理解するため、原子力工学について、軽水炉(沸騰水型原子炉及び加圧水型原子炉)の特徴と安全性、新型炉(高温ガス炉、ナトリウム冷却高速炉)の特徴と安全性、核融合炉及び熱利用技術に関する知識を修得することができる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
ME-A専門機械技術者として社会の要求を満たすための問題を設定しそれらを自力で解決するとともに、持続して自己の能力の向上に努めることができる。
ME-B機械工学の知識・技術に加えて、機械工学に関する最先端の技術を修得し、多様化する社会の要請に応じて、それを利用・応用することができる。
ME-C国際水準で情報を収集・評価し、それを利用・応用することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
ME
1軽水炉発電システムを理解し、除熱方法とその安全性を理解する。ME-A
2新型炉による発電・熱利用システムを理解する。核融合炉システムを理解する。ME-B
3国内外の原子力研究開発状況を理解する。ME-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
1100%国内の原子力発電の状況を把握し、今後のエネルギー供給に対する役割を考えるとともに新型炉の内容を理解していることを2回技術レポートにて評価する。
2%
3%
合計100% 
<授業の方法>
非常勤講師により、軽水炉の運転状況とその安全性、新型炉に関する最先端技術と研究開発状況を2から3コマの集中講義形式にて解説する。その他、国内外のエネルギー事情、核融合炉を含む新型炉技術を通常講義にて解説する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
基礎専門として、熱力学、流体力学、材料力学、機械力学、の4力学はもとより、制御も含めた総合的な工学知識について、基礎的事項を理解しておくこと。また、エネルギー変換工学を履修しておくこと。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 神田誠、他, 原子力プラント工学, オーム社
  2. 秋本肇、他, 原子力熱流動工学, オーム社
<授業計画の概要>
1タイトル原子力エネルギーの概要(国内外のエネルギー事情)
事前学習
事後学習
原子力エネルギー及び国内外のエネルギー事情を調査
授業内容原子力エネルギーの概要と国内外のエネルギー事情、エネルギー戦略を解説
2タイトル核エネルギー(核反応)
事前学習
事後学習
核エネルギー(核反応)を調査
授業内容原子力エネルギーの概要と特に核反応について解説
3タイトル次世代原子力システム
事前学習
事後学習
次世代原子力システム(第四世代原子力システム)を調査
授業内容次世代原子力システム(第四世代原子力システム)の概要を解説
4タイトル高温ガス炉の概要1
事前学習
事後学習
高温ガス炉を調査
授業内容高温ガス炉の概要としてエネルギー事情を解説する
5タイトル高温ガス炉に関する原子炉工学1
事前学習
事後学習
高温ガス炉を調査
授業内容高温ガス炉の概要として原子炉工学に関する事項を解説
6タイトル高温ガス炉の概要2
事前学習
事後学習
高温ガス炉を調査
授業内容高温ガス炉の概要として、特に安全性に関する事項を解説
7タイトル高温ガス炉の概要3
事前学習
事後学習
高温ガス炉の熱利用システムを調査
授業内容高温ガス炉の概要として水素製造などの核熱利用システムを解説する
8タイトル軽水炉の概要(加圧水型原子炉1)
事前学習
事後学習
軽水炉の概要を調査
授業内容軽水炉の概要として加圧水型原子炉の全体像を解説
9タイトル軽水炉の概要(加圧水型原子炉2)
事前学習
事後学習
軽水炉の概要を調査
授業内容軽水炉の概要として、現在稼働中の加圧水型原子炉を解説
10タイトル軽水炉の概要(加圧水型原子炉3)
事前学習
事後学習
軽水炉の概要を調査
授業内容軽水炉の概要として加圧水型原子炉の安全性について解説
11タイトル軽水炉の概要(沸騰水型原子炉1)
事前学習
事後学習
軽水炉の概要を調査
授業内容軽水炉の概要として沸騰水型原子炉の全体像を解説
12タイトル軽水炉の概要(沸騰水型原子炉2)
事前学習
事後学習
沸騰水型原子炉を調査
授業内容軽水炉の概要として稼働準備中の沸騰水型原子炉を解説
13タイトル軽水炉の概要(沸騰水型原子炉3)
事前学習
事後学習
沸騰水型原子炉を調査
授業内容軽水炉の概要として沸騰水型原子炉の安全性について解説
14タイトル高速増殖炉の概要
事前学習
事後学習
高速増殖炉の概要を調査
授業内容高速増殖炉の概要について、システム全体、及び安全性について解説
15タイトル核融合炉の概要
事前学習
事後学習
核融合炉の概要を調査
授業内容核融合炉の概要について特にトカマク型核融合炉を解説するとともに将来のエネルギーについて解説
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
26年間、国の研究所において研究員及び室長を務めてきた経験、国際協力に関する日本代表を務めてきた経験から、特に研究への取組み方や手法、成果の活用方法、など、さらには国際協力研究の進め方など、最先端研究における専門知識の重要さなどを解説する。また、日本原子力研究開発機構や日本原子力発電株式会社から講師を招いて集中講義を行っている。
<備考>
軽水炉、新型炉についてはテーマごとに集中講義とする。集中講義は3,4,5(1)時限とし、軽水炉、新型炉とも各2回ずつ行う。