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授業科目名 技術者倫理
時間割番号 TME305
担当教員名 小池 映之
開講学期・曜日・時限 後期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
科学技術の進歩を人間社会の適切な発展に結びつける役割を担う技術者には高い倫理観が求められるが、これまでの歴史上、倫理観の欠如で各種の問題が発生し、科学技術の急速な発展に支えられるソサエティー5.0に向かうこれからもその恐れがある。これからの技術者はさらに発展する科学技術に携わるにあたり、一層充実した倫理的自律性が求められる。これまでに発生した事例などを教訓として技術者倫理の必要性と在り方を理解し、倫理問題を解決する方法や対処の仕方が身につけられる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
1技術が社会に及ぼす影響や効果および技術者が社会に対して負っている責任について理解し、技術者として自己の社会的責任を認識し自ら考え行動できるようになる。
2技術者倫理の意義を理解できること
3技術者が倫理的に適切な役割を果たすために必要な義務と責任を理解できること
4技術者の倫理的なあり方を理解できること
5科学技術の各分野の倫理的課題に対する技術者の役割を理解できること
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%OPPシートと課題の内容評価。課題について、適切にまた具体的に自分の考えを述べている。
220%OPPシートの内容評価。講義の内容を鑑みて自分の考えを具体的に述べられている。
320%OPPシートの内容評価。講義の内容を鑑みて自分の考えを具体的に述べられている。
410%OPPシートの内容評価。講義の内容を鑑みて自分の考えを具体的に述べられている。
510%OPPシートの内容評価。講義の内容を鑑みて自分の考えを具体的に述べられている。
合計100% 
<授業の方法>
講義は基本的に対面で行いますが、場合によってはZoomによるオンラインで行うこともあります。講義で使用するテキストと資料は事前にMoodleへ掲示しますので、各自事前学習することを勧めます。講義はPowerPointを使いテキストに沿って具体的に解説します。また理解を深めるために、関連するビデオの視聴を行います。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
講義を受講することにより、社会で起きていることに関心をもち、自分なりの見方や考え方で考察し、技術者が与えている影響について具体的に調べてみようという意識が醸成されることを期待します。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 杉本泰治, 高城重厚著, 大学講義技術者の倫理入門 第3版, 丸善, ISBN:4621075640,
    (2005年出版)

  2. 畑村洋太郎著, 失敗学のすすめ, 講談社, ISBN:406210346X,
    (2000年出版)

  3. 小出泰士著, 技術者倫理入門 : JABEE対応, 丸善, ISBN:4621082523,
    (2010年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル技術者倫理とは?
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容授業の最初に、授業の進め方、課題の提出方法及び成績評価の仕方に関するガイダンスを行います。
その後、なぜ技術者は倫理的責任があるのかについて説明します。
2タイトル法と倫理
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容法と倫理の関係及びPL法等の限界について説明します。
3タイトル技術の問題点1「技術の危険と魔性」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容技術の危険とは?魔性への対処とは?について考えてみましょう。
4タイトル技術の問題点2「技術の限界」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容科学技術の巨大化による問題点と方法論の限界について説明します。
5タイトル技術の問題点3「工学技術とは」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容工学技術の不完全性と不確実性について考えみましょう。
「未知との遭遇」に関する課題をだしますので、期日までに提出してください。評価の対象になります。
6タイトル技術者の問題点1「役割と義務」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容技術者の役割原則(NSPE)と義務について説明します。
7タイトル技術者の問題点2「専門職」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容技術者が専門職であるためにどうあるべきかについて考えましょう。
8タイトル技術者の問題点3「組織の中の技術者」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容スペースシャトル事故がなぜ起きてしまったのか?防ぐことはできなかったのか?技術者と経営者の立場で考えてみましょう。
9タイトル技術者の問題点4「内部告発」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容利害の相反と内部告発の関係について、具体的な事例を基に考えてみましょう。
10タイトル失敗学1「過去に学ぶ」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容畑村創造研究所のまとめた失敗知識データベースの中の事例を参考に、技術者倫理実現の方法について考えてみます。
そして予防倫理について説明します。
11タイトル失敗学2「失敗の知識化」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容良い失敗、悪い失敗について考え、将来的に失敗を生かすにはどうしたらよいか考えましょう。
12タイトルSDGsとCSR「技術者の使命」
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容SDGsの基本的な考えとCSRとの関係を確認し、企業の社会的責任と技術者に求められる課題について考えてみます。
13タイトル研究倫理について
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容特定不正行為とはなにか?
不正行為の現状と研究室の倫理について事例を参考に考えてみます。
14タイトル継続研鑽義務とWell-Being
事前学習
事後学習
Moodleに掲載されてるテキスト及び資料を事前に見ておくと講義内容をスムーズに理解できます。
講義受講後に講義内容に対する自分の考えを具体的に書いたOPPシートを提出してください。評価の対象になります。
授業内容技術者は継続研鑽で倫理観を維持する必要性について、日本技術士会の資料を基に考えてみます。
また最近使われている「Well-Being」について説明します。
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
今まで配布したテキストや資料をまとめて見直してください。また、提出したOPPシートを読み直し、自分の意識の変化についてまとめておいてください。
授業内容期末テスト
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
外資系企業に13年間勤務し、その間アメリカのエンジニアリング部門でシステム開発のプロジェクトリーダーとして製品開発に携わった。また山梨県品質管理研究会のTQM部会員として品質管理の在り方に関する検討や研修会等の講師を務めている。これらの経験を通して、技術者として必要とされる倫理観について具体的な事例を参考に、わかりやすく講義を進めいていく。
<備考>
(未登録)