山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 加工学II
時間割番号 TME221
担当教員名 孕石 泰丈
開講学期・曜日・時限 前期・火・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
本科目では,「加工学I」で学んだ鋳造、溶接、塑性加工、切削、研削・研磨の基本的事項について知識の定着とともに、より深い知識の習得を目指す.特に「切削・研削・研磨」に関しては、その理論を学び理解する.
加えて被加工物の評価として、寸法公差・表面あらさなどの周辺技術を理解する.「加工学I」「加工学II」で学んだことを、「ものづくり実習I,II」を通して実習・体験し、将来エンジニアとして活躍するためのものづくりに関する知識・技術を身に着ける.
※本授業科目は、「地域課題・専門科目」及び「未来創造・専門科目」です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
ME-A専門機械技術者として社会の要求を満たすための問題を設定しそれらを自力で解決するとともに、持続して自己の能力の向上に努めることができる。
ME-B機械工学の知識・技術に加えて、機械工学に関する最先端の技術を修得し、多様化する社会の要請に応じて、それを利用・応用することができる。
ME-C基礎的・専門的学力や論理的な表現力さらにコミュニケーション能力を修得し、科学的知見と技術を総合して社会的課題を解決する能力を身につける。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
ME
1ものづくりに必要な測定法、あらさ、寸法公差等を理解し、計測・評価できる能力を身につけること。ME-A
2鋳造・溶接・塑性加工・切削・研削・研磨の基礎を理解し、それを利用・応用する能力を身につけること。ME-B
3切削理論・研削理論を理解し説明することができ、また応用する能力・計算ができること。ME-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%ノギス・マイクロメータによる計測・評価および小テスト
240%小テストもしくはレポート
350%期末試験
合計100% 
<授業の方法>
1)基本的な事項は教科書を中心に説明する.
2)発展的内容については,参考資料・動画・専門雑誌より引用することで理解を深める.
3)講義項目毎にレポートあるいは小テストを課すことにより,理解を助ける.
授業は面接授業とZoomもしくはTeamsによるライブ型を並行して行う予定。
(ただし感染状況によりライブ型のみにする場合もある)
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本科目は「加工学I」の内容を引き継いでいる.各項目の授業前には、加工学Iの内容を十分に復習しておくこと.また基礎的な数学・力学の知識が必要となる。
<テキスト>
  1. 平井三友,和田任弘,塚本晃久, 機械系教科書シリーズ3 機械工作法, コロナ社, ISBN:4339044814
<参考書>
  1. 田村博, 新しい機械工学6 溶融加工, 森北出版, ISBN:9784627600607
  2. 奥山繁樹・宇根篤暢・由井明紀・鈴木浩文, 機械加工学の基礎, コロナ社, ISBN:9784339046328
  3. 北嶋弘一 他, 砥粒加工技術のすべて, 森北出版, ISBN:9784627668812,
    (砥粒加工学会編)

  4. 吉田嘉太郎 他, 加工学I-除去加工-, 日本機械学会, ISBN:9784888981477,
    (JSMEテキストシリーズ)

  5. 加工学II-塑性加工-, 日本機械学会, ISBN:9784888982467,
    (JSMEテキストシリーズ)
<授業計画の概要>
1タイトル概論(加工学1の復習および、被加工物の計測評価)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・ 授業の最初に、 この授業全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の仕方、成績評価の仕方に関するガイダンスを行います
・ そのあと、加工学1の内容の復習と計測法の概要についての講義を行います
2タイトル被加工物の計測評価
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・被加工物の計測・測定・寸法公差・表面あらさの概要を解説します。
・ノギス・マイクロメータを用いた被加工物の計測評価を行います。
3タイトル鋳造
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・鋳造の長所短所、基本工程、鋳型、鋳造組織など加工学1の内容の復習を含め解説します。
4タイトル溶接
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・溶接の長所短所、分類、各種溶接法、構造、溶接欠陥など加工学1の内容の復習を含め解説します。
5タイトル塑性加工
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・塑性加工の原理と加工に与える影響、分類、各種加工法など加工学1の内容の復習を含め解説します。
6タイトル切削加工1(概要、2次元切削理論)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・切削に関する加工学1の復習、切削理論、切りくず、構成刃先、切削温度について解説します。
7タイトル切削加工2(2次元切削モデル・せん断角の実験的導出)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・2次元切削モデル・せん断角の実験的導出を説明します。
・実際に問題を解いてみることにより、理解を深めます。
8タイトル切削加工3(切削の力学的解析・せん断角の理論)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・切削の力学的解析・せん断角の理論を説明します。
・途中で計算をしながら、工具刃先で起こる力学現象を理解します。
・最終的に、すくい面の摩擦力、切削力、エネルギー及び発熱を導出します。
9タイトル切削加工4(工具材料・工具損傷・工具寿命)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・工具材料、損傷について説明します。
・工具寿命の判定基準、寿命方程式について説明をし、演習を行い理解を深めます。
10タイトル切削加工5(理想あらさ・加工面評価・切削液)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・表面あらさ、偏差などの表面性状について説明します。
・理想あらさの導出を説明し、問題を解いて理解を深めます。
・切削液とその作用について解説します。
11タイトル研削加工1(研削の概要と最新の研削加工)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・研削の概要、砥石の3要素5因子、表示例、目直しと形直しについて解説します。
12タイトル研削加工2(研削の幾何学)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・研削の幾何学について説明し、演習を行い理解を深めます。
・砥粒の分布状態評価について解説します。
13タイトル研磨加工(分類と特色、ラッピング・ポリッシング、切りくず生成、形状生成)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・研磨加工の分類と特色、ラッピング・ポリッシング、切りくず生成機構、形状生成機構を解説します。
14タイトルその他の加工(砥粒を用いたその他の加工)
事前学習
事後学習
授業後にMoodleを利用した小テストもしくはレポートを実施し理解を深めます。
授業内容・授業の最初に、前回授業の振り返り、小テストの解説を行います。
・砥粒を用いるその他の加工として超音波、ELID研削、磁気研磨、ブラスト研磨など解説します。
15タイトル総括評価、まとめ
事前学習
事後学習
毎回の小テストを再度確認する。
授業内容全授業で得た加工法についての理解を確認する期末テストを行います。
期末テストに先立ち、これまでの授業のまとめと本授業の意義を再確認し、
テスト後には出題意図の解説と解答例を例示します。
<備考>
オフィスアワー:授業終了後、その他はメールで連絡してください