山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 材料の科学II
時間割番号 TME220
担当教員名 中山 栄浩
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
金属材料は目的の形状に成形することが容易で、十分な強度と粘り強さを有することから、さまざまな分野で広く利用されている。金属材料が有するこのような特性を効率的に利用するためには、金属材料に関する基本的な性質を十分に理解することが必要となる。「材料の科学II」では、「材料の科学I」で学習した金属材料の基礎知識を基本として、強度や延性など機械的性質のさらなる理解、塑性加工や熱処理を利用した強化法の理解、くわえて鉄鋼やアルミニム合金などの各種金属材料が有する特徴について学習する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>機械工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
ME-A専門機械技術者として社会の要求を満たすための問題を設定しそれらを自力で解決するとともに、持続して自己の能力の向上に努めることができる。
ME-B機械工学の知識・技術に加えて、機械工学に関する最先端の技術を修得し、多様化する社会の要請に応じて、それを利用・応用することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
ME
1機械的性質の基礎ME-A
2熱処理と金属材料ME-B
3各種強化法の概要ME-B
4炭素鋼と鋳鉄の基礎ME-B
5アルミニウム合金と銅合金の基礎ME-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%小テストや総括試験で該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する
220%小テストや総括試験で該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する
320%小テストや総括試験で該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する
420%小テストや総括試験で該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する
520%小テストや総括試験で該当する項目を正しく説明できたか否かを評価する
合計100% 
<授業の方法>
講義前日までにmoodleを通じて配布する資料に基づいて講義を進めるので、事前に印刷するとともに、学習内容を確認しておくことが望ましい。配布資料には空欄が設けてあるが、講義内容を理解することにより空欄を埋めることができる。
理解度を確認するために、講義終了時にmoodleを用いた小テストを行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「基礎工学」部門の「材料の科学I」の内容を習得していることが望まれる。
講義資料を事前配布するのでその内容をあらかじめ確認した後に講義に参加することが望ましい。
<テキスト>
  1. 吉岡正人、岡田勝蔵、中山栄浩, 機械の材料学入門, コロナ社, ISBN:4339045594
<参考書>
  1. 矢島悦次郎、市川理衛, 機械・金属材料, 丸善株式会社, ISBN:4621049720
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション、金属の基礎
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容金属材料の概要、すなわち金属のミクロ組織、金属の結合、金属の結晶構造、転位と塑性変形、引張試験で得られる金属の特徴などについて説明する
2タイトル機械的性質の基礎1
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容引張試験で得られる材料の性質、降伏応力や引張強さならびに破断伸び、強度と延性ならびに靱性の関係、硬さなどについて説明する
3タイトル機械的性質の基礎2
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容衝撃強度、疲労強度、クリープ強度、ならびにプレス成形性などについて説明する
4タイトル機械的性質の基礎3
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容弾性変形と塑性変形、金属材料の理論強度、塑性変形に対する転位の関わり、転位の概要などについて説明する
5タイトル熱処理の基礎
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容転位運動と加工硬化、回復と再結晶ならびに結晶粒成長、冷間加工と熱間加工の相違点などについて説明する
6タイトル炭素鋼と鋳鉄
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容Fe-C2元系合金の平衡状態図、炭素鋼と鋳鉄の組織と機械的性質、共析変態とパーライトなどについて説明する
7タイトル合金鋼の基礎
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容添加元素と平衡状態図、添加元素と焼入れ性、ステンレス鋼の基礎などについて説明する
8タイトル各種強化法1
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容金属材料の強化法の基礎、固溶強化、結晶粒微細化強化などについて説明する
9タイトル各種強化法2
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容マルテンサイト強化、焼入れの現象、強化メカニズム、焼入れと焼戻しなどについて説明する
10タイトル各種強化法3
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容加工硬化、析出強化、分散強化および複合強化などについて説明する
11タイトル銅合金
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容純銅の分類と特徴、銅合金の分類と特徴などについて概説する
12タイトルアルミニウム合金1
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容純アルミニウムの特徴、代表的なアルミニウム合金(展伸材と鋳造材)の種類や特徴、2000から4000系アルミニウム合金の概要について説明する
13タイトルアルミニウム合金2
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容5000から7000系アルミニウム合金の特徴、アルミニウムのリサイクルなどについて概説する
14タイトルマグネシウムおよびチタン合金
事前学習
事後学習
・前日までにmoodleを通じて配信する講義資料を印刷し、その内容を確認しておくことが望ましい
・講義終了時に実施した小テストの理解状況を踏まえて、講義中にメモを書き込んだ配信資料を再確認することが望ましい
授業内容純マグネシウムの特徴、マグネシウム合金の分類と特徴、純チタンの特徴、チタン合金の分類と特徴などについて概説する。
授業評価アンケートを実施する
15タイトル総括
事前学習
事後学習
・総括に向けて、すべての配布資料および小テストについて復習しておくことが望ましい。
・本講義の後続科目に位置付けられる「材料の科学Ⅱ」の受講までに、本講義内容を復習しておくことが望ましい。
授業内容講義内容の総括と総括試験の実施
<備考>
オフィスアワー: 講義終了後および月曜日第V時限