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授業科目名 材料と力学II
時間割番号 TJM110
担当教員名 岡村 美好/平 晋一郎
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
工業製品の製造に携わる技術者は、製品の強度や製造方法、コストなどについて熟慮したうえで最適な材料を選定し、形状を決める能力を備えていることが求められる。本授業は「材料」と「はりの力学」の2分野から成り、技術者に必要な素養を身につけることを目指す。
「材料」分野では鋳鉄や合金鋼,非鉄金属,さらには非金属材料の性質や用途、強化法などについて理解する。
「はりの力学」分野では人工物を構成するはり部材の断面に生じる力、応力、たわみについて学習し、最適な材料の選定や形状の決定に必要な能力を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>メカトロニクス工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
JM-A専門1.技術者・研究者にとって必要な数学と物理の基礎知識数学の基礎的事項(微分積分、線形代数、確率統計、フーリエ変換など)の理論と活用方法を説明でき、それらを使った計算ができる。
JM-B物理の基礎的事項(力学、電磁気学、波動、熱力学)の理論と活用方法を説明でき、それらを使った計算ができる。
JM-C3.三分野のうち、一つ以上のより専門的な技術と知識。少なくとも一分野の技術と知識を十分に身につけ、さらに一つ以上の分野の技術と知識も身につける。1.機械分野材料の性質を理解した上で、設計に適した材料やその加工法が選択でき、機器の設計をすることができる。
JM-D4.三分野の知識を利用した分野をまたがった活用アーキテクチャ、ハードウェア、プログラミング、電気信号、電子回路、センサ、アクチュエータ、機構、材料、等の関連性を考慮した上、総合的な設計をして製作ができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
JM
1鋳鉄や合金鋼,非鉄金属材料の性質、強化法および用途などを理解し説明できる。JM-D
2プラスチックの性質や用途などについて理解し説明できる。JM-C
3セラミックスの性質や用途などについて理解し説明できる。JM-C
4はりの支持条件・荷重条件について説明し、反力・反モーメントを計算することができる。JM-B
5はりの断面に生じるせん断力、曲げモーメントの概念を説明し、計算・図示することができる。JM-B
6はりの断面二次モーメント、断面係数、曲げ応力・せん断応力について説明し、計算することができる。JM-B
7はりのたわみ曲線の微分方程式について説明し、たわみ角・たわみを計算することができる。JM-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%中間試験による(提出されたレポートを加味する場合がある)
210%中間試験による(提出されたレポートを加味する場合がある)
310%中間試験による(提出されたレポートを加味する場合がある)
415%はりの支持条件・裁荷条件、自由物体部、反力・反モーメント
515%せん断力、曲げモーメント、せん断力図、曲げモーメント図
615%断面二次モーメント、断面係数、曲げ応力、平均せん断応力
715%はりのたわみ曲線の微分方程式、境界条件、連続条件、たわみ角・たわみ
合計100% 
<授業の方法>
材料分野:授業で使用する講義資料を事前にMoodleのアップするので、事前に閲覧し予習できる。授業ではこの資料の内容に沿って講義し、必要に応じて補足のための資料も配布する。また、講義動画を視聴することができ,事後学習に積極的に利用してほしい。さらに、理解を深めるためにレポート課題を課す場合がある。6回目の授業で材料分野の中間試験を理解度評価のために実施する。
力学分野:事前学習として講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。講義では演習問題を行って重要点・疑問点を共有し、演習ノートを提出する。事後学習は受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。授業資料の配布や各ノート等の提出にはmoodleを使用する。授業の進行と内容は、学生の理解状況に応じて変更する場合がある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
基礎物理学I、材料と力学Iを復習しておくこと。
<テキスト>
  1. 日本機械学会, JSMEテキストシリーズ 材料力学, 丸善, ISBN:9784888981583
<参考書>
  1. 吉岡正人、岡田勝蔵、中山栄浩, 機械の材料学入門, コロナ社, ISBN:9784339045598
  2. 町田輝史, 工業材料の基礎, 日刊工業新聞社, ISBN:9784526066306
  3. 高 行男, 自動車材料入門, 東京電機大学出版局, ISBN:9784501417802
  4. 日本機械学会, JSMEテキストシリーズ 演習 材料力学, 丸善, ISBN:9784888981989
<授業計画の概要>
1タイトル材料分野・鋳鉄および合金鋼
事前学習
事後学習
事後学習として録画された講義動画を視聴することができる。
授業内容鋳鉄の性質や用途,鋼の違いについて解説する。また、代表的な合金鋼についても解説する。
2タイトル材料分野・非鉄金属_アルミニウム合金
事前学習
事後学習
事後学習として録画された講義動画を視聴することができる。
授業内容アルミニウムの原料や製造方法、各種アルミニウム合金の性質や用途などについて解説する。
3タイトル材料分野・非鉄金属_銅合金およびその他の合金
事前学習
事後学習
事後学習として録画された講義動画を視聴することができる。
授業内容銅の原料や製造方法、各種銅合金の性質や用途などを解説する。さらに、その他の合金について、その製造方法や性質用途などを解説する。
4タイトル材料分野・プラスチック材料
事前学習
事後学習
事後学習として録画された講義動画を視聴することができる。
授業内容プラスチックの大別やその特徴、さらには各種プラスチックの性質や用途などを解説する。また、プラスチック製品の製造や使用における諸問題についても紹介する。
5タイトル材料分野・セラミックス材料
事前学習
事後学習
事後学習として録画された講義動画を視聴することができる。
授業内容セラミックスの原料や製造方法について解説するとともに、工業材料として多用されているファインセラミックスの優れた点などついても説明する。
6タイトル材料分野・ここまでの授業の振り返りと整理および中間試験
事前学習
事後学習
事前学習として過去問を提示し、事前に学習できる機会を設ける場合がある。
授業内容ここまでの授業を振り返って整理したうえで、筆記試験を実施する。
7タイトルはりに関する基礎知識
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書 pp.63-65 5・1 はり 5・1・1 はりに加わる荷重の種類 ~ 5・2 せん断力と曲げモーメント 5・2・1 せん断力と曲げモーメントの求め方(1)支点の反力と曲げモーメント
8タイトルせん断力と曲げモーメント
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書 pp.65-66 5・2・1 せん断力、曲げモーメントの求め方 (2)任意の断面に働くせん断力と曲げモーメントの決定(内力の決定)
9タイトルせん断力図と曲げモーメント図(1)
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書 pp.66-70 5・2・2 せん断力図と曲げモーメント図
10タイトルせん断力図と曲げモーメント図(2)
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書 pp.66-70 5・2・2 せん断力図と曲げモーメント図
11タイトル曲げ応力と断面二次モーメント
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書pp.70-76 5・3 はりにおける曲げ応力
12タイトル曲げによるせん断応力
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書pp.76-81 5・4 曲げにおけるせん断応力
13タイトルはりのたわみ(1)
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書pp.81-87 5・5 はりのたわみ 5・5・1 曲げモーメントによるたわみ (はりのたわみ曲線の微分方程式と境界条件)
14タイトルはりのたわみ(2)
事前学習
事後学習
講義動画を閲覧し、事前学習ノートを提出する。
受講者が各自の理解度に応じた復習等を行う。
授業内容教科書pp.81-87 5・5 はりのたわみ 5・5・1 曲げモーメントによるたわみ (はりのたわみ曲線の微分方程式と境界条件・連続条件)
15タイトル評価と振り返り
事前学習
事後学習
これまでの授業内容の振り返り。
授業内容筆記試験と期末試験問題の解説。
<備考>
(未登録)