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授業科目名 電力伝送工学
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 TEEK08
担当教員名 小川 覚美
開講学期・曜日・時限 前期・火・II 単位数 2
<対象学生>
EE以外
<授業の目的>
 各種発電所で発電された電気エネルギーを需要地まで送る電力システムについて学ぶ。発電所で発電された電気は変電所で275 kV或いは500 kVの高電圧に昇圧され需要地近くの変電所まで送られ、再び順次降圧されて各種需要家に供給される。電力システムは単純な単一システムで出来ているのではなく、複雑に連携された網の目状の巨大システムである。この電力システムの構成を理解し、電力を安定して伝送するための原理を学ぶ。
 電力システムの様々な設備とその役割、動作原理を理解する。
 山梨県における発電と電力伝送についても理解する。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「地域課題解決人材育成プログラム対象科目」です。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「やまなし未来創造教育プログラム対象科目」です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
C汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
D2・情報リテラシー情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1電気エネルギーの輸送の原理を説明できる。D
2発電から送電、配電までを総合的にみた電力のネットワーク、電力の流れを説明できる。A
3山梨県における発電と電力伝送の歴史について説明できる。C
4山梨県における発電の現状について説明できる。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%テスト・レポートで該当項目を説明できたかを評価する
220%テスト・レポートで該当項目を説明できたかを評価する
330%レポートで該当項目を説明できたかを評価する
430%レポートで該当項目を説明できたかを評価する
合計100% 
<授業の方法>
新型コロナウイルスの感染拡大状況による授業実施方針に応じて、授業実施形態を変更する。
◆面接授業が実施可能な場合:
・教室の臨時定員の範囲内で面接授業を実施する
・マスクを着用させ、学生間の距離はできるだけ空ける
・定期的に窓を開けて、換気を行う
・授業前、後に手洗い・手指消毒を徹底する
・事前の講義資料の配付にはCNSを用いる
・授業中に演習課題を配布し、学生が解答し提出する
・教員が提出された演習課題の評価を行いフィードバック
・提出後の解答例の掲示にはMoodleを用いる
◆面接授業が実施が適切でないと方針が示された場合:
・ライブ型とオンデマンド型を混用する
・授業時は同時双方向
・事前の講義資料の配付にはCNSを用いる
・授業中にMoodle 上に演習課題をアップロードし、学生が演習課題に解答、Moodleから提出する
・教員が提出された演習課題の評価を行いフィードバック
・提出後の解答例の掲示にはMoodleを用いる
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 電気系の学生を対象とした講義なので他学科の学生には理解が難しい場合がある。この講義は,電気主任技術者の資格取得に必要な科目のため全員に理解できるような講義を実施するのは困難なのであらかじめ承知しておくこと。
 ただし,評価の基準は電気系の学生とは異なり,専門性よりも電力技術の基本,山梨県における発電・電力伝送を理解できたかで行う。
<テキスト>
  1. 編: 石井彰三 著: 新井芳明、有富正憲、岡本裕生、粉川昌巳, 電力技術入門, 実教出版, ISBN:978-4-407-03181-2
<参考書>
  1. 道上 勉, 送配電工学, 電気学会, ISBN:4886862381
  2. 山口 純一,中村 格,湯地 敏史, 送配電の基礎, 森北出版株式会社, ISBN:9784627741928
<授業計画の概要>
1タイトル授業ガイダンス、電力システム概要
事前学習
事後学習
・事前に第1回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、この授業全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の仕方、成績評価の仕方に関するガイダンスを行います
・そのあと、電力システム概要についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
2タイトル電力発生の概要:水力発電、山梨県の水力発電と送電
事前学習
事後学習
・事前に第2回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、電力発生の概要:水力発電、山梨県の水力発電と送電についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
3タイトル電力発生の概要:火力発電、原子力発電
事前学習
事後学習
・事前に第3回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・そのあと、電力発生の概要:火力発電、原子力発電、山梨県の水力発電と送電についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
4タイトル電力発生の概要:再生可能エネルギーによる発電(太陽光発電、風力発電、地熱発電、海洋エネルギー発電、バイオマス発電)、山梨県の太陽光発電
事前学習
事後学習
・事前に第4回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、電力発生の概要:再生可能エネルギーによる発電、山梨県の太陽光発電についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
5タイトル電力伝送システムの概要
事前学習
事後学習
・事前に第5回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、電力伝送システムの概要についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
6タイトル直流方式・交流方式,三相交流、送電電圧と電力
事前学習
事後学習
・事前に第6回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、直流方式・交流方式,三相交流、送電電圧と電力についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
7タイトル送電線路の構成(架空送電線、送電線路の線路定数(抵抗、インダクタンス))
事前学習
事後学習
・事前に第7回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線路の構成(架空送電線、送電線路の線路定数(抵抗、インダクタンス))についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
8タイトル送電線路の構成(送電線路の線路定数(静電容量)、支持物、がいし)
事前学習
事後学習
・事前に第8回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線路の構成(送電線路の線路定数(静電容量)、支持物、がいし)についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
9タイトル送電線路の構成(雷害防止対策、雷害防止対策、電線の振動)
事前学習
事後学習
・事前に第9回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線路の構成(雷害防止対策、雷害防止対策、電線の振動)についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
10タイトル送電線路の構成(電線の振動対策、塩害、送電線の等価回路と送電特性(短距離送電))
事前学習
事後学習
・事前に第10回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線路の構成(電線の振動対策、塩害、送電線の等価回路と送電特性(短距離送電))についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
11タイトル送電線路の構成(送電線の等価回路と送電特性(中距離送電))、送受電電力
事前学習
事後学習
・事前に第11回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線路の構成(送電線の等価回路と送電特性(中距離送電))、送受電電力についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
12タイトル定電圧送電と力率調整、変電所
事前学習
事後学習
・事前に第12回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、定電圧送電と力率調整、変電所についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
13タイトル送電線の保護、接地事故・接地方式
事前学習
事後学習
・事前に第13回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、送電線の保護、接地事故・接地方式についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
14タイトル地中送電線路
事前学習
事後学習
・事前に第14回授業の講義資料を参照し、学習内容を確認します
・授業後に演習問題の解答例をMoodle上で確認します
授業内容・授業の最初に、前回の演習問題の解説を行います
・そのあと、地中送電線路についての講義を行います
・最後に、その講義内容に関する演習問題に解答し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
15タイトル総括評価・電力伝送工学のまとめ
事前学習
事後学習
・事前に、これまでの授業の講義資料、演習問題を参照し、学習内容を確認します
授業内容・電力伝送に関する小テストを行います
・授業の最終課題レポート課題とその作成方法について説明します
・第1回~第15回の授業全体を通して身に付いた知識の確認を行うとともに、山梨県における発電と電力伝送について考え、文献、資料から適切な情報を選択して文章にまとめることによって地域理解を深めたことを最終課題レポートとして提出します
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)