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授業科目名 電気電子工学実験I
時間割番号 TEE216 A
担当教員名 二宮 啓/山本 真幸/山口 正仁/チェン リー チュイ
開講学期・曜日・時限 後期・火・III-IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
エレクトロニクスや,情報,通信,制御,それらからなる多くのシステムは「電磁気学」や「電気回路」などを基礎として構築されている.それゆえ,これらを学ぶ者にとっては,単に講義による理論だけではなく,これらに関する物理現象を実際に目で見て,手で触れて,現象と理論との結びつきを身にもって体験し,それらについて考察することが重要である.理想化した理論と実際の物理現象の間にはある程度ギャップが存在し,それは実験条件に依存することを知ることも重要な体験となる.本科目では,「電磁気学」や「電気回路」に関する簡単で重要な物理現象を,オシロスコープ,信号発生器,電圧計,電流計,テスターなどを用いて測定できること,その結果を理論値と比較し考察できるようになることが目標である。また,その結果と考察をレポートとしてまとめる能力,プレゼンテーション能力を養う.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>電気電子工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
EE-A専門3.電磁気学電磁気学の基本法則である、オームの法則、ビオ・サバールの法則、ファラデーの電磁誘導の法則を説明できる。
EE-B4.アナログ回路定常状態の交流回路の電流、電圧、インピーダンス、電力などを計算できる。
EE-C7.コミュニケーション力日本語・英語で記述された専門的な内容に関する文章を的確に読解できる。
EE-D共通汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EE
1オシロスコープの原理を説明できる.EE-B
2オシロスコープを用いて交流電圧波形の振幅と位相を測定することができる.EE-B
3R,L,Cよりなる直並列回路に交流電源を接続した場合の各部の電圧を測定することができ,オームの法則・キルヒホッフの電流則・キルヒホッフの電圧則を適用した理論値との比較ができる.EE-B
4直流電流の周囲の磁界を測定することができ,ビオサバールの法則,アンペールの法則を適用した理論値との比較ができる.EE-A
5強磁性体に加える磁界と強磁性体中に発生した磁化の大きさを電圧に変換して測定することができ,その原理を説明できる.EE-A
6帯電球に働くクーロン力とローレンツ力を測定することができ,理論値との比較ができる.EE-A
7静電場,静磁場中に電子が入射された場合の電子軌道を測定することができ,その振る舞いを説明することができる.EE-A
8RC直並列回路に交流電源を接続した場合の各部の電圧,電流を測定することができ,測定結果を元にフェーザ図を描くことができる.EE-B
9R,L,Cよりなる簡単な回路の接続状態の急変に伴って生じる過渡現象を測定でき,その振る舞いを説明することができる.EE-B
10マックスウェルブリッジを用いて未知のインダクタンス測定ができ,ヘイブリッジを用いて未知のキャパシタンス測定ができる.また,それらの原理を説明できる.EE-B
11ダイオードを用いた整流回路とコンデンサを用いた平滑回路の諸特性を測定でき,それらの動作原理を説明できる.EE-B
12RLC直列共振回路の共振曲線を測定することができ,回路のQ値を求めることができる.EE-B
13光電管と光電子増倍管の諸特性を測定することができ,その動作原理を説明できる.EE-B
14実験データの適切な取得,整理,グラフ化ができる.EE-D
15実験データを元に自らの考察を加えた報告書をまとめることができる.EE-D
16他者と協力して分担を決め,計画的に実験を遂行できる.EE-C
17締め切りを守り報告書を提出できる.EE-C
18遅刻することなく余裕を持って実験にとりかかることができる.EE-C
19実験データや自らの考察をプレゼンテーションソフトを用いて他者に口頭で報告することができる.EE-D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
1100%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する(割合は1-19の合計)
2%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
3%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
4%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
5%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
6%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
7%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
8%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
9%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
10%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
11%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
12%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
13%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
14%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
15%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
16%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
17%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
18%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
19%レポート・発表・受講態度で該当する項目を達成できたか否かを評価する
合計100% 
<授業の方法>
第1回目 ガイダンス・共通項目「オシロスコープの取り扱い」(講義)
第2-4回目 共通項目「オシロスコープの取り扱い・交流回路における波形観察」(実習)
第5-14回目 数名程度ずつに班分けをし,各班で,以下の項目の中から,各週で1項目を行う.
第15回目 発表会 各班が実際に実施した実験項目に関する口頭発表を行う.

01.交流回路の電力,力率
02.交流ブリッジ
03.過渡現象
04.共振回路
05.各種整流回路と平滑回路
06.電流の作る磁界
07.強磁性体の磁化
08.静電気・静電誘導
09.真空中の荷電粒子
10.光電効果と光電管

*「面接授業」を基本とするが,新型コロナウイルス感染状況により,ZoomやMicrosoft Teamsを用いたオンライン「ライブ型授業」を併用する.「面接授業」の際は,マスク着用・換気・手指消毒を徹底し,さらに必要に応じて実施場所・時間を分散するなどで,新型コロナウイルス感染防止対策とする.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
電磁気学,電気回路,力学等の基礎知識を復習しておいてください.
週ごとに割り当てられている実験項目の目的と実験手法について指導書をよく読み,何のために,何を,どのように測定するかをある程度理解しておいてください.
<テキスト>
  1. 山梨大学工学科電気電子工学科, 学生実験指導書:「電気電子工学実験 I」
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス・共通項目「オシロスコープの取り扱い」(講義)
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事後学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容ガイダンスおよびオシロスコープの取り扱いを学習する
2タイトル共通項目「オシロスコープの取り扱い・交流回路における波形観察①」(実習)
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容オシロスコープの取り扱い・テスタの周波数範囲測定を行う
3タイトル共通項目「オシロスコープの取り扱い・交流回路における波形観察②」(実習)
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容RL直列回路およびRC直列回路の波形観測を行う
4タイトル共通項目「オシロスコープの取り扱い・交流回路における波形観察③」(実習)
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容テブナンの定理およびノートンの定理が成立することを実験的に確認する
5タイトル実験1
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
6タイトル実験2
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
7タイトル実験3
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
8タイトル実験4
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
9タイトル実験5
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
10タイトル実験6
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
11タイトル実験7
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
12タイトル実験8
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
13タイトル実験9
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
14タイトル実験10
事前学習
事後学習
事前学習:テキストと事前資料による事前学習
事前学習:実験後のレポート作成・提出
授業内容授業方法に記された実験項目の中から,班ごとに指定されたものを実施する
15タイトル発表会
事前学習
事後学習
事前学習:発表資料準備
事後学習:質疑応答に対する回答
授業内容口頭発表を行う
<備考>
総合的に評価して,上記目標の6割以上を達成したと認められるものを合格とします.