山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 基礎電気理論演習
時間割番号 TEE109
担当教員名 内山 智香子
開講学期・曜日・時限 前期・水・IV 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
本講義は、電気回路や電子工学をはじめとする電気電子工学の基礎的な科目を学ぶために必須の数学を取り扱う。数学は、自然現象を記述するための言語である。この言語の習得は、自然現象の記述・理解を容易にし、ものづくりの際にも大きな助けとなる。
 本講義の具体的内容としては、1)交流回路などの基礎となる複素数表示、2)電磁気学などで必要とされるベクトルの取り扱い方とその微分積分の方法を詳しく学ぶ。特に、ベクトル量の微分演算である発散や回転、スカラー量の勾配などを電磁気学の基礎現象と関連づけて学ぶ。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>電気電子工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
EE-A専門1.数学・物理電気電子工学に必要な数学的手法である微分・積分、行列と写像、連立方程式、微分方程式、確率・統計の基礎的事項を説明し、計算ができる。
EE-B電気電子工学を学ぶために必要な三角関数、指数対数関数、複素数、フェーザー、フーリエ変換、ラプラス変換の基礎的事項を説明し、計算ができる。
EE-Cベクトルの概要、基本的性質、和や差、内積、外積、スカラー量の勾配、ベクトルの発散、回転、ベクトル場の線積分、面積分の基礎的事項を説明し、計算できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EE
1(1)三角関数、指数関数、複素数の性質を理解し、その計算ができること。EE-B
2(2)簡単な交流回路の電圧・電流・インピーダンスなどを複素数表示で求めることができること。EE-A
3(3)ベクトルの基本事項を把握し、ベクトルの和や差が計算できる。またベクトルの表記方法を用いて複素数の計算ができること。EE-C
4(4)ベクトルの内積、外積を理解し、その電磁気学や力学における応用例について簡単な計算ができること。EE-C
5(5)電磁気学の基礎となるスカラー量の勾配、流速ベクトルの発散、回転などを用いた計算ができること。EE-C
6(6)ベクトル場の線積分の基礎事項を理解し、その応用例として電位の計算ができること。EE-A
7(7)ベクトル場の面積分の基礎事項を理解し、その応用例としてガウスの法則の意味を理解し、電荷の作る電場の簡単な例を計算できること。EE-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
180%期末テスト:電気電子工学を学ぶために必要な三角関数、指数対数関数、複素数、フェーザー、微分・積分、微分方程式等における[到達目標]についての達成度を評価する]についての達成度を評価する
220%小テスト・レポート:課題についての達成度を評価する
3%
4%
5%
6%
7%
合計100% 
<授業の方法>
高校の数学の知識、特に複素数、三角関数、ベクトル、行列について習熟していることが望ましい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. R・A・サーウェイ (著), 松村 博之 (翻訳), 科学者と技術者のための物理学 (3), 学術図書出版社, ISBN:4873610737
  2. Murray Spiegel (著), Seymour Lipschutz (著), Schaum's Outline of Vector Analysis, 2ed, McGraw-Hill, ISBN:0071615458
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル第 1 回:複素数の導入、複素数の四則演算、指数関数
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容の復習
事後学習:複素数に関する復習
授業内容複素数の導入、複素数の四則演算、指数関数の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす
2タイトル第 2 回:オイラーの公式、複素平面
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:複素数に関する復習
授業内容オイラーの公式、複素平面の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす
3タイトル第 3 回:簡単な交流回路の複素数による解析 その1
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:交流回路に関する復習
授業内容コイルを含む交流回路におけるフェーザー等の基礎的事項を説明し、インピーダンス及び初期位相の計算の習熟をめざす
4タイトル第 4 回:簡単な交流回路の複素数による解析 その2
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:交流回路に関する復習
授業内容コンデンサを含む交流回路におけるフェーザー等の基礎的事項を説明し、インピーダンス及び初期位相の計算の習熟をめざす
5タイトル第 5 回:簡単な交流回路の複素数による解析 その3
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:交流回路に関する復習
授業内容LCR交流回路におけるフェーザー等の基礎的事項を説明し、インピーダンス及び初期位相の計算の習熟をめざす
6タイトル第 6 回:物理量とスカラー・ベクトル、ベクトルの基本事項
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:交流回路に関する復習
授業内容物理量とスカラー・ベクトル、ベクトルの基本事項を説明し、計算の習熟をめざす
7タイトル第 7 回:ベクトルの内積と外積 3重積
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:ベクトルに関する復習
授業内容ベクトルの内積と外積 3重積の基礎的事項を説明し,計算の習熟をめざす
8タイトル第 8 回:偏微分、スカラー場の勾配、電磁気学との関係
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:偏微分・勾配に関する復習
授業内容偏微分、スカラー場の勾配、電磁気学との関係の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす
9タイトル第 9 回:スカラー場の線積分
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:スカラー場の線積分に関する復習
授業内容スカラー場の線積分の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
10タイトル第10回:ベクトル場の線積分と電磁現象
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:ベクトル場の線積分に関する復習
授業内容ベクトル場の線積分と電磁現象の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
11タイトル第11回:スカラー場の面積分
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:スカラー場の面積分に関する復習
授業内容スカラー場の面積分の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
12タイトル第12回:ガウスの定理
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:ガウスの定理に関する復習
授業内容ガウスの定理の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
13タイトル第13回:ベクトル場の発散
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:ベクトル場の発散に関する復習
授業内容ベクトル場の発散の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
14タイトル第14回:ベクトル場の回転
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:ベクトル場の回転に関する復習
授業内容ベクトル場の回転の基礎的事項を説明し、計算の習熟をめざす。
15タイトル第15回:総括とまとめ
事前学習
事後学習
事前学習:高校の習得内容及び前回までの復習
事後学習:この授業に関する復習
授業内容総括とまとめを行う
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、理化学研究所にて基礎科学特別研究員として勤務し、量子統計力学的手法を用いた研究を行った経験を有する。その際、複素数、ベクトル、微分演算子等を量子のミクロな振る舞いの記述に駆使した。上記研究の経験を生かし、複素数、ベクトル、微分演算子等がどのように研究の最前線に生かされるのか、演習などの実践を交え、折に触れて説明を行う。
<備考>
(未登録)