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授業科目名 景観工学
時間割番号 TCE317
担当教員名 石井 信行
開講学期・曜日・時限 前期・月・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 今日の社会基盤整備において,分野や規模の大小,そして公共・民間に関わらず広い範囲の事業で景観検討が要求されることからも分かるように,景観は社会の中で重要なものと位置付けられており,社会基盤整備に関わるエンジニアにとって景観工学を理解することは基本であり,特に行政に関わる者には必須と言える。本講義では,空間やモノの見えである修景デザインを学ぶだけではなく,景観を作り出したその背景にある社会や技術についても触れ,景観が土木環境工学における複雑な問題を解く一つの視点と位置付けられることを学んだ上で,まちづくり,都市空間・社会基盤施設のデザイン,環境デザインの理論および手法を学ぶことを目的とする。また,土木環境工学において新しいアプローチであり景観工学との親和性が高いグリーンインフラについてもこれらの中で学ぶ。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(C)専門基礎学力土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
CE-B(F)問題の把握および専門知識の応用力基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1景観工学の専門用語を用いて景観の事象を記述できることCE-A
2景観の構造を把握し記述できることCE-A
3社会基盤施設が景観に与える影響を説明できることCE-A
4空間および構造物のデザインの良否を説明できることCE-A
5社会基盤施設について景観および環境に対して適切な計画・設計の考え方を提案できることCE-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
115%小テストと定期試験により評価する
215%小テストと定期試験により評価する
320%小テストと定期試験により評価する
420%小テストと定期試験により評価する
530%具体的な対象に関する景観検討のレポート課題により評価する
合計100% 
<授業の方法>
・講義ではスライドを使用し、説明している。また、講義中に使用するスライドの概要をまとめた授業ノートおよび資料を授業前にPDFファイルでCNSにアップロードし配布している。
・ビデオを利用した講義も設定し、景観デザインに関わる技術者等の声を聞けるようにしている。
・教科書を読んで解答する小課題をほぼ毎回実施し、学期を通じて問題意識を維持できるようにしている。
・現地調査を必要とするデザイン課題により、授業内容を現実の空間と結びつけられるようにしている。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
専門科目全般(景観工学は土木環境の他分野と広く関係している。)
共通科目の「住まいの地方性」等,人間,社会,環境,文化,芸術に関するもの。
TBS系「世界遺産」,NHK「ブラタモリ」,NHK教育「新・日曜美術館」等のテレビ番組も有益である。
<テキスト>
  1. 特に指定しない。
<参考書>
  1. アン・W・スパーン著 ; 高山啓子[ほか]訳, アーバンエコシステム : 自然と共生する都市, 公害対策技術同友会, ISBN:4874891217,
    (1995年出版)

  2. 篠原修編集,景観デザイン研究会, 景観用語辞典, 彰国社, ISBN:4395100465
  3. 石井信行, 構造物の視覚的力学, 鹿島出版会, ISBN:4306077020
  4. 素山・篠原修, ピカソを超える者は, 技報堂, ISBN:9784765517409C3050
  5. 馬場俊介監修,岡田憲久・小林一郎・佐々木葉・鈴木圭, 景観と意匠の歴史的展開, 信山社サイテック, ISBN:4797225297
<授業計画の概要>
1タイトル景観工学概論
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容景観工学が扱う対象の概要
2タイトル景観論・景観計画
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容景観学の歴史,景観の捉え方,景観モデル,理念,景観法,景観計画手法
3タイトル人間の特性
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容対象の認知,錯視,行動の心理
4タイトル空間のデザイン-1:街路
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容街路の形成,機能,基本構造,構成要素,景観的類型,デザイン手法
5タイトル空間のデザイン-2:公園
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容都市公園の歴史,機能,構成要素,デザイン
6タイトル空間のデザイン-3:広場
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容広場の歴史,機能,構成要素,デザイン
7タイトル空間のデザイン-4:水辺
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容水辺と文化,水面の魅力,水辺景観の構成要素,デザイン手法
8タイトル中間期テストと解説
事前学習
事後学習
予習:第1回から第7回までの講義内容の資料をよく読んでおくこと。
復習?出題された内容の理解を深め,同じ問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容1~7回の復習
9タイトル環境のデザイン-1:道路
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容道路の設計,デザイン手法(緑化,法面,高架・橋梁,トンネル,遮音壁,植栽),パークウエイの思想とデザイン,エコロードの整備手法
10タイトル環境のデザイン-2:河川-1
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容河川の営み,近自然工法,多自然型河川整備,ビオトープ,河川伝統工法
※最終課題(レポート)提示
11タイトル環境のデザイン-3:河川-2
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容近自然工法の事例(水制・床止め工の設置),近自然工法の研究施設,グリーンインフラ
12タイトル橋梁のデザイン-1:橋梁デザイナー
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容ロベール・マイヤール,グスタフ・エッフェル,フリッツ・レオンハルト,ヨルグ・シュライヒ,クリスチャン・メン,サンチャゴ・カラトラバ
13タイトル橋梁のデザイン-2:景観設計
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容橋の意味,景観デザインの基本,事例紹介ビデオ
14タイトルユニバーサルデザイン
事前学習
事後学習
予習:授業ノートを数日前にCNSにアップロードするので,授業までに目を通してください。
復習:授業後には,スライドの内容と授業ノートの内容を対応させてください。
授業内容ユニバーサルデザインの思想,人間の能力,7原則,ハートビル法,交通バリアフリー法
15タイトル期末期テストと解説
事前学習
事後学習
予習:第1回から第7回までの講義内容の資料をよく読んでおくこと。
復習?出題された内容の理解を深め,同じ問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容9~14回の復習
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
橋梁計画・設計、景観まちづくり、都市計画の実務経験を有する教員が、その実務経験を十分に活かしつつ、実践的教育を行います。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<備考>
本授業の位置付けは以下の通りです。
土木環境デザイン→計画学基礎及び演習→都市計画→景観工学