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授業科目名 総合河川学
時間割番号 TCE315
担当教員名 大槻 順朗
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 本講義は水理学・水文学、環境生態学(必ずしも受講している必要はない)を基本にして、河川で発生する洪水災害(水害)を防御する対策技術についてハード・ソフト両面から学ぶとともに、環境に配慮した改修工法、また近年増えている河道内樹林化等の治水・環境にまたがった課題を解決する手法について理解することを目的とする
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(C)専門基礎学力土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
CE-B(F)問題の把握および専門知識の応用力基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1・水害対策を地形・水文特性を踏まえて考えることができるとともに、ハード・ソフト両面から検討することができることCE-A
2・河川に係わる問題を治水や環境の単目的だけでなく、多角的に判断することができることCE-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%小テスト,レポート①②
280%中間テスト,期末テスト
合計100% 
<授業の方法>
 水理学、水文学、環境生態学などに関する基礎知識を事前に勉強しておくと、授業の理解が早く進む。また、授業前の予習、授業後の復習をしっかりしておくことが必要である
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 受講に際しては資料と教科書で予習をすること.
<テキスト>
  1. 末次忠司, 実務に役立つ総合河川学入門, 鹿島出版会, ISBN:978-4-306-02465-6
<参考書>
  1. 末次忠司, 河川技術ハンドブック, 鹿島出版会, ISBN:978-4-306-02422-9
<授業計画の概要>
1タイトル第1回:オリエンテーション・山地形成と土砂
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容本講義のオリエンテーションを行う.
山地の形成 水循環 雨に伴う洪水・土砂 土砂動態 について学ぶ.
2タイトル第2回:土砂動態と地形
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容土砂による地形形成 地形と氾濫 について学ぶ.
3タイトル第3回:河川地形と川の基礎知識|レポート発表(1)
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容河川の形成 河川の基礎知識 堤防と種類 流路の変動
レポート発表を行う.
4タイトル第4回:川と人間、洪水をもたらす豪雨
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容川と人間 洪水・水害をもたらす豪雨 について学ぶ.
5タイトル第5回:洪水の特徴と砂州
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容洪水の特徴 水の流れ方と砂州 について学ぶ.
6タイトル第6回:川の見方と計測技術
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容現地での川・施設の見方 計測技術 について学ぶ.
7タイトル第7回:中間評価・まとめ(治水)
事前学習
事後学習
教科書,資料を参考に自学を行う.
授業内容中間試験を実施し,学習の習熟度を把握する.
8タイトル第8回:水害被害
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容水害被害 水害事例と破堤原因 水害被害の形態 河川管理施設の被害
複合災害 今後想定される現象 水害被害を助長するもの について学ぶ.
9タイトル第9回:人間活動の影響|レポート発表(2)
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容人間活動の影響(降雨流出,河道掘削,樹林化) について学ぶ.
レポート発表(2)を行う.
10タイトル第10回:治水対策と堤防
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容治水対策 具体的な施設・対策 計画洪水と堤防 について学ぶ.
11タイトル第11回:ダム・遊水地などの治水事業
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容堤防の耐力評価 ダム・遊水地など 大規模河川事業 経済調査 について学ぶ.
12タイトル第12回:利水と河川環境,多自然川づくり
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容利水 河川と農業 渇水 河川環境(水質,流量) について学ぶ.
13タイトル第13回:地下水汚染と環境影響評価
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容土壌・地下水汚染 環境影響評価 について学ぶ.
14タイトル第14回:生態系、河川管理
事前学習
事後学習
資料の予習(教科書を読んで穴埋め)
講義後に小テスト
授業内容生態系 環境影響を軽減する方法 河川利用 について学ぶ.
 
15タイトル第15回:総括評価・まとめ(治水・利水・環境)
事前学習
事後学習
教科書,資料を参考に自学を行う.
授業内容期末試験を実施し,学習の習熟度を把握する.
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
土木研究所に在勤時に,全国の災害復旧の現場での指導補助や個別河川の多自然川づくりに関する技術相談・技術指導を実施していた.その経験を授業に生かしている.
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<備考>
教科書を必ず購入して、勉強に活用すること.講義中に重要箇所を確認していきます.
本授業の科目は、以下のような位置づけです。
水理学及び演習第一→水理学第二・(土木環境科学実験)→水文学・総合河川学
講義に関する質問等は,講義後もしくはメール,CNSで随時連絡してください.