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授業科目名 建設材料学及び演習
時間割番号 TCE208
担当教員名 齊藤 成彦/佐藤 賢之介
開講学期・曜日・時限 前期・火/金・II/I 単位数 3
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
持続可能な社会の実現に貢献するために、社会基盤施設の構築に広く用いられている建設材料であるコンクリートと鋼材について学習する。
コンクリートに関しては、その構成材料の特性、フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの性質について理解することを目的とする。
鋼に関しては、軽量である割に強いことから、軟弱地盤の多い我が国では比較的多く用いられている。本講義では、土木構造物、特に鋼製の橋に用いられる鋼材の力学的特性や長所・短所、鋼材の接合方法について理解することを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(C)専門基礎学力土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
CE-B(E)学習および問題解決能力演習科目・研究を通して、自発的・継続的に学習し、問題解決に取り組むことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1フレッシュコンクリートの性質(構成材料や作業性に関する特性)および硬化コンクリートの性質(強度や耐久性に関する特性)が説明できる。CE-A
2鋼材の力学特性(外力を受けたときの変形挙動や耐力、破壊のしかた)、鋼材の接合方法(ボルト接合、溶接)とその設計概念、および橋に関する基礎知識を習得し、説明ができる。CE-A
3自然や社会への影響を考慮し、建設用材料を適切に選択することができる。コスト等の制約条件の下で、いかに耐久性の高い構造物を建設できるか考察が行える。CE-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
135%小テスト/レポート(コンクリート):授業内容ごとの理解度を評価する。
235%小テスト/レポート(鋼):授業内容ごとの理解度を評価する。
330%試験(期末期):授業理解力、論理的思考能力、知的好奇心と探求力について評価する。
合計100% 
<授業の方法>
教員が講義を行い、コンクリートと鋼の各内容に関する必要知識を教授する。
Moodle等を使用して小テスト/レポートを解答・提出することにより理解が深まるようにする。
状況によっては、対面形式での講義からオンラインでの双方向ライブ講義へと切り替える可能性がある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
コンクリートに関して:応力やひずみに関する基礎知識を必要とする。
鋼に関して: 力の作用により物体に生じる断面力や応力の算出に関する知識を必要とする。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 藤野陽三監修, プロが教える橋の構造と建設がわかる本, ナツメ社, ISBN:978-4-8163-5202-7
  2. 長井正嗣, (テキストシリーズ土木工学3)橋梁工学, 共立出版, ISBN:4320073835
  3. 小林一輔, 最新コンクリート工学, 森北出版, ISBN:4627430957
<授業計画の概要>
1タイトルコンクリート(1)
事前学習
事後学習
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容セメントコンクリートの歴史およびコンクリートの一般的性質について講義を行う。
2タイトル鋼(1)
事前学習
事後学習
復習:授業後、身近にある鋼構造物を見つけて種類・役割などを分類してみる。
授業内容鋼構造物の種類と特徴について講義を行う。
3タイトルコンクリート(2)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容セメントの種類と組成について講義を行う。
4タイトル鋼(2)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼構造の歴史について講義を行う。
5タイトルコンクリート(3)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容セメントの水和反応について講義を行う。
6タイトル鋼(3)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼の金属学的性質(炭素量と鋼の性質、熱処理、鋼の欠陥)について講義を行う。
7タイトルコンクリート(4)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容骨材の特性と含水状態について講義を行う。
8タイトル鋼(4)
事前学習
事後学習
予習:応力、ひずみ、弾性定数の定義について「応用物理学」の復習をしてくる。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼材の力学的性質(破壊のしかた、引張強度、圧縮強度)について講義を行う。
9タイトルコンクリート(5)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容混和材料について講義を行う。
10タイトル鋼(5)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼材の力学的性質(ねばり強さ)について講義を行う。
11タイトルコンクリート(6)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容フレッシュコンクリートの性質について講義を行う。
12タイトル鋼(6)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼材の力学的性質(疲労強度)について講義を行う。
13タイトルコンクリート(7)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容材料分離とブリージングについて講義を行う。ここまでで、フレッシュコンクリートの特性について理解できるようにする。
14タイトル鋼(7)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容鋼材の腐食とその対策について講義を行う。
15タイトルコンクリート(8)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容圧縮強度と水セメント比について講義を行う。
16タイトル鋼(8)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容橋梁用高性能鋼について講義を行う。ここまでで、鋼材の力学特性を把握できるようにする。
17タイトルコンクリート(9)
事前学習
事後学習
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容圧縮強度と養生条件について講義を行う。
18タイトル鋼(9)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容中間評価・まとめを行う。
19タイトルコンクリート(10)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容硬化コンクリートの変形特性(応力・ひずみ関係)について講義を行う。
20タイトル鋼(10)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容例題の解説を行う。
21タイトルコンクリート(11)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容クリープと収縮について講義を行う。
22タイトル鋼(11)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容高力ボルト接合の定義と種類および特徴、高力ボルト継手の設計について講義を行う。
23タイトルコンクリート(12)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容マスコンクリートと温度ひび割れについて講義を行う。
24タイトル鋼(12)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容溶接継手の種類と特徴、溶接継手の設計について講義を行う。
25タイトルコンクリート(13)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容コンクリートの経年劣化(凍害・塩害)について講義を行う。
26タイトル鋼(13)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容橋の定義・目的・特徴と橋の歴史・ライフサイクルについて講義を行う。
27タイトルコンクリート(14)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容コンクリートの経年劣化(中性化・アルカリシリカ反応)について講義を行う。ここまでで、硬化コンクリートの特性について理解できるようにする。
28タイトル鋼(14)
事前学習
事後学習
予習:講義で新出の用語について調べておく。
復習:講義で学んだ内容について理解を深めておく。
授業内容橋の構成・分類・橋梁形式の種類と特徴について講義を行う。ここまでで、橋に関する基礎知識が習得できるようにする。
29タイトルコンクリート(15)
事前学習
事後学習
予習:これまでの講義内容について復習し、理解を深めておく。
授業内容評価(総括・まとめ)を行う。
30タイトル鋼(15)
事前学習
事後学習
予習:これまでの講義内容について復習し、理解を深めておく。
授業内容評価(総括・まとめ)を行う。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(E) 学習および問題解決能力
 演習科目・研究を通して、自発的・継続的に学習し、問題解決に取り組むことができる。
<備考>
本講義の位置付け
土木環境デザイン → 建設材料学及び演習 → 構造動力学&コンクリート構造学第一