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授業科目名 土木環境デザイン
時間割番号 TCE113
担当教員名 石井 信行
開講学期・曜日・時限 後期・木・IV 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 土木環境工学科では,橋梁を始めとする構造物や公園・広場のような屋外空間,そして都市計画のように広域な空間に関わる計画・設計・施工・管理等々について学ぶ。それらの作業では,構造物や空間を図面から 読み取ったり,それらを他者に伝える能力が要求される。このような技術情報のコミュニケーションに使われる図面には約束事があり,伝達方法 には図面を始め色々な手段・方法がある。そこで本授業では,専門分野に入る前に土木環境工学で用いられる図面についての基本的な知識を学ぶと共に,構造物や空間の基礎的な表現手法(図学),デザインの基本的な考え方(デザイン論),およびコンピュータを用いた設計支援手法(CAD:Computer Aided Design)の基礎を修得することを目的とする。
デザイン表現(図学及びデザイン論)と、その応用であるCADを交互に教える。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(B)技術者としての知的基盤の形成科学技術における基礎としての数学、自然科学、情報処理能力を身につけ、知的基盤を形成して、これを応用することができる。
CE-B(C)専門基礎学力土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
CE-C(J)論理的な表現・伝達能力コミュニケーション能力を有し、論理的に表現することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1土木の分野で使用される図面を読むことができることCE-B
2計画・設計に用いられるヴィジュアルプレゼンテーション技法を対象に合わせて適切に選択できることCE-B
3基礎的ヴィジュアルプレゼンテーション作品を制作できることCE-C
4デザイン論の基本的な考え方にしたがって構造物や空間の特徴を説明できることCE-A
5CADで2,3次元の図面を描くことができることCE-A
6CADによるプレゼンテーションができることCE-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
115%課題の作品から評価する。
230%課題の作品から評価する。
310%課題の作品から評価する。
415%課題の作品から評価する。
510%課題の作品から評価する。
620%課題の作品から評価する。
合計100% 
<授業の方法>
・CAD演習では,基本的に一人が1台のPCを使用して,実際に各自がCADの操作をすることができるようにしている。
・CAD演習では,各課題の作図に必要な基本的操作を教室のスクリーン上で実演して見せている。
・CAD演習では,具体的な課題を毎回出題している。
・デザイン表現演習では,各プレゼンテーション技法を実演して見せている。
・演習中は、各自の理解度に合わせて個別に指導している。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
必要な製図用具・画材については,第1回目の講義で説明するので,その後で揃えるようにすること。
但し,初回には,芯の太さ0.5mmと0.3mmのシャープペンシルと30cm定規を持参すること。
<テキスト>
  1. 土木学会, 土木製図基準(2009年改訂版), 土木学会, ISBN:4810602648
<参考書>
  1. B.エドワーズ, 脳の右側で描け[第3版], エルテ出版社, ISBN:4871990656
  2. トム・ポーター,スウ・グッドマン, 建築プレゼンテーション・マニュアル4, 集文社, ISBN:4785101210
  3. 宮後浩, 景観スケッチのコツ, 学芸出版社, ISBN:4761522984
<授業計画の概要>
1タイトルデザイン表現演習1:表現のルール:土木製図基準,図面表現,文字・線
事前学習
事後学習
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容教科書「土木製図基準」の基本的な内容に関する講義。製図で用いられる,線・文字の練習。
2タイトルCAD演習1基礎編:基礎的操作法:図面枠・表題欄・スケール・方位の作図
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CADに関する基本的情報および使用するCADソフトに関する講義。CADソフトを用いて基本的な作図方法の練習、図面枠・表題欄・スケール・方位を作図する。
3タイトルデザイン表現演習2:2次元の表現:スケッチ
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容スケッチに関する講義。自身の手を複数の表現方法でスケッチする。
4タイトルCAD演習2基礎編:2次元描画:住宅の部屋の平面図
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CADソフトのさまざまな作図機能に関する講義。各自で住宅の部屋の平面図を作図する。
5タイトルデザイン表現演習3:2次元の表現:平面図
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容平面図に関する講義。樹木・地被類(芝生など)、水面などの作図や着色を練習する。
6タイトルCAD演習3基礎編:3次元描画:住宅の部屋の立体図
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CADソフトのさまざまな3D作図および3D化機能に関する講義。各自で住宅の部屋の平面図を3D化する。
7タイトルデザイン表現演習4:2次元の表現:アクソメ(軸測投影図法)
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容アクソメ(軸測投影図法)に関する講義。単純図形および建物の簡易図形のアクソメを作図する。
8タイトルCAD演習4基礎編:長さ・面積の計測:地図上の距離・広さ
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CADソフトの計測機能に関する講義。各自で地図上の距離・面積を計測する。
9タイトルデザイン表現演習5:2次元の表現:パース(透視図)
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容パース(透視図)に関する講義。単純図形のパースを作図する。
10タイトルCAD演習5基礎編:都市の分析:異なる時代の地図の重ね合わせ
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CADソフトのレイヤを使いGIS(地理情報システム)を説明する講義。各自で異なる年代の地図上の要素の位置などの変化を確認する。
11タイトルデザイン表現:最終課題説明
事前学習
事後学習
予習:事前に配布される資料を確認してください。
復習:授業内で行った説明に従い,作業計画の策定をしてください。
授業内容グループで都市空間を対象としてデザインを提案し,それを授業で学んだ表現方法でプレゼンテーションする課題について説明する。
12タイトルデザイン表現演習6:3次元の表現:橋梁模型
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容模型製作に関する講義。土木・建築分野で用いられるスチレンペーバーの切断,接着,組立を練習する。
13タイトルCAD演習6応用編:3次元モデル作図:橋梁
事前学習
事後学習
予習:授業内での作業時間が限られているので,初回に配布される資料を参考に,作業内容について確認してください。
復習:授業内で行った作業を再確認し,後日提出の演習課題に進んでください。
授業内容CAD演習1~5で学んだCADソフトの機能を使って,橋梁の一般図から3D図形を作図する。模型課題と同じ橋梁を対象とする。
14タイトルデザイン表現:最終課題中間エスキス
事前学習
事後学習
予習:グループで作業の途中経過をまとめた資料を作成する。
復習:自身のグループの報告に対する指摘事項を検討する。
授業内容グループごとに作業の途中経過をまとめた資料を説明し,担当教員からアドバイスを受ける。
15タイトル最終課題プレゼンテーションおよび総括
事前学習
事後学習
予習:グループでプレゼンテーションの内容をまとめポスターを作成する。
復習:自身のグループのプレゼンテーションに対する指摘事項を検討する。他のグループの発表について自身の批評を整理する。
授業内容全グループが担当教員にポスターを用いて簡易プレゼンテーションを行う。その中から優秀と評価された複数のグループがクラスに対してプレゼンテーションを行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
橋梁計画・設計、景観まちづくり、都市計画の実務経験を有する教員が、その実務経験を十分に活かしつつ、実践的教育を行います。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(B) 技術者としての知的基盤の形成
 科学技術における基礎としての数学、自然科学、情報処理能力を身につけ、知的基盤を形成して、これを応用することができる。
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(J) 論理的な表現・伝達能力
 コミュニケーション能力を有し、論理的に表現することができる。
<備考>
本授業は,以下のような位置付けである。
土木環境デザイン→構造力学及び演習第一・建設材料科学及び演習・土質力学及び演習・水理学及び演習第一・計画学基礎及び演習・衛生工学及び演習