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授業科目名 電磁気学
時間割番号 TAM205
担当教員名 加藤 初弘
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
AM
<授業の目的>
電気・電子現象やその応用の最も重要な基礎であり,また物理現象の中で最もよく現われる電磁場と電磁相互作用について,ベクトル場の基本的な性質とマックスウェルの方程式による記述を基礎として解説する.電磁気学Iで学習した電気的現象も含めて,電磁気現象の全体像を捕える枠組みを学習する.
 ローレンツ力を基本として,電場と磁場がベクトル場のどのような性質を表わすかを理解し,マックスウェルの方程式がこれを偏微分方程式という形で局所的にどのように表現しており,またその積分形式での表現が場とその源の関係をどのように関係付けるかを理解する.電磁気学Iの内容に,定常電流の作る磁場をはじめとする磁気現象を加え,電磁誘導の基本的性質,電磁波,電磁場のエネルギーと電磁エネルギーの流れなど,基本事項について解説する.これらを基礎として,さらに,物質系を含む電磁現象のマクロな記述とミクロな物理現象の関係について解説する.
 基本的な用語については,英単語を併せて使用し,将来の発展的学習に備える.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>先端材料理工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
AM-A専門1.基礎的知識物理学
AM-B2.専門的知識・技術材料科学
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
AM
1電場中にある誘電体を分極により説明できる.AM-A
2磁場中にある磁性体を磁化により説明できる.AM-B
3国際単位系(SI単位系)とそれによる磁気双極子の単位体系を説できる.AM-A
4ローレンツ力により電磁誘導を説明できる.AM-B
5マックスウェルの方程式を示し,その構成を説明できる.
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%課題レポート,講義でのプレゼン,テストの記載の適切さ
220%課題レポート,講義でのプレゼン,テストの記載の適切さ
320%課題レポート,講義でのプレゼン,テストの記載の適切さ
420%課題レポート,講義でのプレゼン,テストの記載の適切さ
520%課題レポート,講義でのプレゼン,テストの記載の適切さ
合計100% 
<授業の方法>
オンデマンドでの課題の事前提出とその講義当日のオンライン(あるいは対面)でのプレゼン.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
電磁気学の単位系は複数あるが国際単位系ではBE対応のMKSA単位系が推奨されており,採用した教科書がこの単位系を用いている.レポートなどでネット情報を無自覚に引用すると単位系を混乱して理解する原因となる.迷ったらかならず教科書に立ち返ること.
入門物理および数学基礎科目で学んだ,微分積分,ベクトルなどの数学的基礎を確認しながら学習を進めて欲しい.重要な事項については,演習も用意されているので,これも併せて基礎事項を復習しながら講義を進める.実施方法の概要:オンデマンドでの課題の事前提出とその講義当日のオンラインなどでのプレゼン.
<テキスト>
  1. 佐川弘幸, 本間道雄著 ; シュプリンガー・ジャパン株式会社編, 電磁気学 第2版, 丸善出版, ISBN:9784621061275,
    (2012年出版 物理学スーパーラーニングシリーズ)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルクーロン力と場の力
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容二乗則により不変に保たれる物理量,重ね合わせの原理
2タイトル電束とガウスの法則
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電気力線の源には電荷が存在
3タイトル静電ポテンシャルと双極子
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電気力による仕事が静電ポテンシャルとして蓄えられる.
4タイトルポアソン方程式
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電気力線の“湧き出し”がポテンシャルを決める.
5タイトル誘電体とコンデンサ
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電場に答える物質の分極と反電場
6タイトル電荷分布による世界像 予備評価(その1)
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電荷分布による物質のイメージ
7タイトル電流と磁場・磁気双極子
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容磁石のループ電流によるモデル化
8タイトルビオ・サバールの法則とベクトルポテンシャル
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電流が磁場の源であり空間に渦を発生させる
9タイトル電磁誘導とローレンツ力
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容ローレンツ力が磁気誘導を引き起こす
10タイトルインダクタンス
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電流と電流あるいは空間との相互作用
11タイトル磁化と磁性体
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容磁場に答える物質の磁化と反磁場電流
12タイトル電流分布による世界像 予備評価(その2)
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し予備評価までに事後学習する.
授業内容電流分布による物質のイメージ
13タイトル法則の対称性とマックスウェルの方程式
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し評価までに事後学習する.
授業内容電束電流の発見で電磁現象の理論が完成
14タイトルポインティングベクトルとエネルギー保存
事前学習
事後学習
課題動画の課題をレポート提出し評価までに事後学習する.
授業内容電磁場のエネルギー保存側
15タイトル電磁気的な世界像と評価
事前学習
事後学習
課題をレポート提出し自己評価を行う.
授業内容身近な電磁気現象からその制御へ.
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
半導体に代表されるデバイスの動作スピードは,相対論的な理由で抑制されている.身近ではあるが,パッケージの内部に隠されている電磁波現象を理解できる基礎を作りを目指す.
<備考>
(未登録)