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授業科目名 熱力学
時間割番号 TAM108
担当教員名 綿打 敏司
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
熱力学は、大学レベルの化学や物理学を理解していく上での根幹の一つとなる熱と仕事に関する学問である。高校で学ぶ熱化学方程式や化学平衡の知識を前提して講義を始め、第一法則、第二法則、第三法則を理解し、それらを実際の化学変化などに応用できるようになることを目指す。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>先端材料理工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
AM-A専門1.基礎的知識物理学
AM-B化学
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
AM
11.仕事、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーなどの物理量の概念を理解し、どのような特徴をもった物理量であるかを学生自身が説明できるようになる。AM-A
22.等温過程、定圧過程、断熱過程など、ある条件のもとで上記の物理量がどのように変化するかを学生自身が計算で入るようになる。AM-A
33.化学反応の進行予測等の熱力学的知見を化学変化に学生自身が適用できるようになる。AM-B
44.標準反応エンタルピー、標準反応エントロピー、標準反応ギブズエネルギーの意味を説明できるようになる。AM-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%完全気体、気体運動モデル、実在気体に関する理解
230%第一法則に関係する事項および熱化学に関するの理解
320%第二法則に関係する事項の理解
430%第三法則に関係する事項および第一法則から第三法則まで統合した事項に関する理解
合計100% 
<授業の方法>
高校の化学・物理・数学全般
理解をより確かなものとするために熱力学の演習を自習することが望ましい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
事前に講義内容に関係する教科書の該当部分を読んで、理解が不十分なところを明らかにしておく。
<テキスト>
  1. Peter Atkins, Julio de Paula, アトキンス物理化学(上)第10版, 東京化学同人, ISBN:9784807909087
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル完全気体
事前学習
事後学習
事前学習:高校物理と高校化学の熱力学について復習する。
事後学習:ボイル・シャルルの法則、アボガドロの原理、ドルトンの法則などの理解を深める。偏微分について理解を深める。
授業内容第1回:1A完全気体
2タイトル気体運動論
事前学習
事後学習
事前学習:高校物理の熱力学を復習する。
事後学習:速さのマクスウェルーボルツマン分布、衝突頻度、平均自由行程をはじめ各種物理量の理解を深める。
授業内容第2回:1B気体の運動論モデル
3タイトル実在気体
事前学習
事後学習
事前学習:完全気体の特徴を深く理解しておく。
事後学習:圧縮因子、ビリアル係数、臨界定数、ファンデルワールス方程式、対応状態の原理などの理解を深める。
授業内容第3回:1C実在気体
4タイトル内部エネルギー
事前学習
事後学習
事前学習:高校物理の熱力学を復習する。
事後学習:熱力学第一法則、膨張の仕事、熱容量などの物理量の理解を深める。
授業内容第4回:2A内部エネルギー
5タイトルエンタルピー
事前学習
事後学習
事前学習:熱力学第一法則、内部エネルギーに関する理解を深めておく。
事後学習:エンタルピー、定圧熱容量などの物理用の理解を深める。
授業内容第5回:2Bエンタルピー
6タイトル熱化学
事前学習
事後学習
事前学習:高校化学の熱化学を復習しておく。エンタルピーの理解を深めておく。
事後学習:標準生成エンタルピー、標準反応エンタルピー、キルヒホッフの法則の物理的意味や算出方法を理解する。
授業内容第6回:2C熱化学
7タイトル状態関数と完全微分
事前学習
事後学習
事前学習:偏微分、全微分に関する数学的取り扱いを復習する。
事後学習:状態関数と経路関数の違いに関する理解を深める。
授業内容第7回:2D状態関数と完全微分
8タイトル断熱変化
事前学習
事後学習
事前学習:定容過程、定圧過程、等温過程における熱や仕事の変化に関する理解を深めておく。
事後学習:断熱過程における熱や仕事の変化に関する理解を深めておく。
授業内容第8回:2E断熱変化
9タイトル中間評価
事前学習
事後学習
事前学習:熱力学の第一法則を踏まえて、定容過程、定圧過程、等温過程、断熱過程における熱や仕事の変化に関する理解を深めておく。
事後学習:第一法則を中心に1章2章の内容を復習する。
定容過程、定圧過程、等温過程、断熱過程における熱や仕事の変化に関する理解を深める。
授業内容第9回:中間評価
10タイトルエントロピー
事前学習
事後学習
事前学習:等温過程、断熱過程における熱と仕事について理解を深めておく。
事後学習:カルノーサイクルにおける熱と仕事について理解を深める。
授業内容第10回:3Aエントロピー
11タイトルエントロピーの測定
事前学習
事後学習
事前学習:熱力学の第一法則、第二法則を振り返っておく
事後学習:熱力学の第三法則までの理解を深めておく
授業内容第11回:3Bエントロピーの測定
12タイトル系に注目する
事前学習
事後学習
事前学習:自発変化とエントロピーについて理解を深めておく。
事後学習:ヘルムホルツエネルギーとギブズエネルギーについて理解を深める。
授業内容第12回:3C系に注目する
13タイトルD第一法則と第二法則を結びつける
事前学習
事後学習
事前学習:ギブスエネルギーの特徴を理解していおく。
事後学習:気相、液相、固相のギブズエネルギーの温ぞ依存性を説明できるように、そしてマックスるうぇる完成式を導出できるように理解を深める。
授業内容第13回:3D第一法則と第二法則を結びつける
14タイトル総括評価
事前学習
事後学習
事前学習:3章を重点的に2章の内容も含めて復習する。
事後学習:3章を中心に理解が不十分な点を復習する。
授業内容第14回:総括評価
15タイトル4章以降の理解のために
事前学習
事後学習
事前学習:1章から3章全体を振り返る。
事後学習:1章から3章の理解が不十分なところを復習する。
授業内容第15回:4章以降の相図等を理解するためのまとめ
<備考>
(未登録)