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授業科目名 観光地形成論
分類社会科学
時間割番号 LSTK11
担当教員名 菊地 淑人/田中 敦
開講学期・曜日・時限 後期・木・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
「観光地」とは何であり、何を目的に形成すべき/されるべきなのか。
それを考える基礎として、本授業では、観光地の特徴、形成にあたっての基本的考え方について概観するとともに、演習・発表・ディスカッション等を通じて地域の魅力を訴求力をもって発信するための理論と方策を検討することで、観光地経営のための基本的視点を修得することを目的とする。

※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「地域課題解決人材育成プログラム対象科目」である。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「やまなし未来創造教育プログラム対象科目」である。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
B汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
C5・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1地域の観光をとりまく状況を理解する。A
2演習作業を通じて、観光を通じて地域の魅力を分析し、発信するための考え方や手法について理解する。B
3観光に対する創造力の基礎を身につける。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%事実関係の論理的・体系的な理解度(試験)
230%演習成果及び発表内容・プレゼンテーションスキル(演習課題)
330%事実関係の論理的・体系的な理解度(試験)・演習課題の成果(内容及び発表)
合計100% 
<授業の方法>
※※授業実施方法は2021年3月現在の予定であり、今後の状況で変更する可能性がある※※
本科目は、【面接授業】として実施する予定。教室換気のうえ、マスク着用・座席間隔の遵守などの感染対策を徹底すること。

・スライド、映像等を用いた講義形式及び講義内容に関連した演習課題の実施・発表・ディスカッションを通じて授業を進める。
・演習にあたっては、授業時間外で課題を進めることが求められるので、時間の確保などに留意すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・課題が多いために大変な授業であるが、課題実施、ディスカッションともに高い目的意識・問題意識をもって臨んでほしい。
・問題意識をもって観光地を訪れる、あるいは関連する報道に注目するなど、観光関連の動向にアンテナを張り巡らすよう努めてほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 公益財団法人日本交通公社, 美しき日本 旅の風光, JTBパブリッシング, ISBN:4533097987
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス(菊地)
事前学習
事後学習
授業内容講義の進め方について説明するとともに、本講義を通じて学ぶ観光地形成を捉える視点について概観する。
2タイトル観光ツアーを企画する(演習)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:グループでの課題実施【翌週までに作成・提出】
授業内容行き先、内容、ターゲット層、コストなどを総合的に勘案し、魅力的な観光ツアーを企画する演習を通じて、観光地形成に求められる視点を学ぶ。また、訴求力の高いプレゼンテーションを作成するスキルを身につける。
3タイトル観光ツアーを企画する(発表・コメント・ディスカッション)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:他のグループの企画案と自分たちの企画案を比較し、魅力ある提案とは何かを考える。
授業内容行き先、内容、ターゲット層、コストなどを総合的に勘案し、魅力的な観光ツアーを企画する演習成果の発表とディスカッションを通じて、観光地形成に求められる視点を学ぶ。また、参加者の相互評価を通じて訴求力の高いプレゼンテーションのあり方を考える。
4タイトル観光と観光地形成(1):観光とは/何が観光客を惹きつけるのか:観光資源・観光施設・観光事業(菊地)
事前学習
事後学習
事後:観光地形成の基本的考え方について整理する。
授業内容観光の学術的・統計的な定義について学習するとともに、観光地を構成する諸要素とその特質について概観する。
5タイトル観光と観光地形成(2):観光における行動/着地型観光とニューツーリズム(菊地)
事前学習
事後学習
事後:観光行動論や着地型観光の特徴などについて整理する。
授業内容旅行者の観光行動のあり方から効果的な観光地形成に求められる視点の基礎理論を学ぶとともに、地域において着地型観光が果たす役割について概観する。
6タイトル観光と観光地形成(3):観光ののち…(菊地)
事前学習
事後学習
事後:観光客と地域の継続的な関係を生み出す事例について調べる。
授業内容観光客が地域の単なる「消費者」から「応援団」(関係人口)へと変わっていくことは、地方都市や農山村などの観光地の持続可能性を考えるうえで極めて重要である。観光もきかっけとしつつ、地域とのつながりを生み出す考え方や具体的な取り組みについて概観し、その可能性と課題を検討する。
7タイトル地域の発信とその方法:地域産品を売り出す(演習)(菊地)
事前学習
事後学習
グループでの課題実施【翌週までに作成・提出】
授業内容ふるさと納税を題材にした演習作業をおこない、地域・地域産品の魅力を効果的に発信する手法について学ぶ。また、訴求力の高いプレゼンテーションを作成するスキルを身につける。
8タイトル地域の発信とその方法:地域産品を売り出す(発表・コメント・ディスカッション)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:他のグループの分析成果と自分たちの分析成果を比較し、魅力ある提案とは何かを考える。
授業内容ふるさと納税を題材にした演習成果の発表とディスカッションを通じて、地域の魅力創造やその発信に求められる視点を学ぶ。また、参加者の相互評価を通じて訴求力の高いプレゼンテーションのあり方を考える。
9タイトル観光の多様なかたち(MICEなど)(田中)
事前学習
事後学習
TBA
授業内容観光に関する産業・ビジネスという観点からみた観光地形成について概観する。
10タイトル新たな旅のスタイルと多様化する施設(田中)
事前学習
事後学習
TBA
授業内容観光に関する産業・ビジネスという観点からみた観光地形成について概観する。
11タイトルさまざまな観光資源と観光地形成(菊地)
事前学習
事後学習
事後:観光資源の特徴について整理する。
授業内容観光資源のもつ性格について多角的に分析するとともに、点をつなぐ役割を担っている観光列車など、新たな動きについても概観する。
12タイトル観光地におけるリスクとそのマネジメント(演習を含む)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:観光防災に関する国内の取組事例を調べる。
授業内容自然災害の発生など観光地にはさまざまなリスクも存在している。観光危機管理の初歩や観光防災計画の実際を学ぶととも、演習作業を通じて、事前の備えの重要性を考える。
13タイトル観光施設のコンセプトデザイン(演習)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:個人での課題実施【翌週までに作成・提出】
授業内容観光施設のコンセプトデザインを立案する演習作業を通じて、構想力の重要性を学ぶ。また、訴求力の高いプレゼンテーションを作成するスキルを身につける。
14タイトル観光施設のコンセプトデザイン(発表・コメント・ディスカッション)(菊地)
事前学習
事後学習
事後:他者の企画案と自分の企画案を比較し、魅力ある提案とは何かを考える。
授業内容観光施設のコンセプトデザインを立案する演習成果の発表とディスカッションを通じて、観光地形成に求められる視点を学ぶ。また、参加者の相互評価を通じて訴求力の高いプレゼンテーションのあり方を考える。
15タイトルまとめ/試験(菊地)
事前学習
事後学習
事前:本講義で取り上げた観光地形成の考え方のポイントについて復習する
授業内容講義全体のまとめをおこなうとともに、学習内容を整理するための試験を実施する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員のうち1名(菊地)は、独立行政法人の研究所にて文化遺産を中心とした地域資源の保全・継承とそのための計画策定等に関する調査研究・実務等に従事していた。また、現在も市町村との共同研究として、地域資源の調査及び計画策定に関する実務に従事している。こうした実務経験、実践的感覚を活かした授業を展開する。

担当教員のうち1名(田中)は、旅行会社および観光系シンクタンクの出身者である。
<備考>
授業の具体的なスケジュールについては、受講者の関心・理解度等を踏まえ、変更する場合がある。