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授業科目名 生物資源論
時間割番号 LPC211
担当教員名 村松  昇/矢野 美紀
開講学期・曜日・時限 前期・水・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
衣食住の普段の生活の中で、人々がどのような生物をどのように利用してきたか現在および過去の利用形態と、加工・生産の手法についての概略を理解する。これらの知識をもとに今後の生物資源の利用や保護の在り方がどうあるべきかについて、自分なりの考え方を持つことができるようにする。
 ※本授業科目は、「地域課題・専門科目」です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>生命工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
BT-A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
生命環境学部>地域食物科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
FS-A専門地域産品をはじめとした栽培植物などの栽培・利用技術の基本が理解できる。
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
EV-A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
生命環境学部>地域社会システム学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
SS-A共通教養地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
BTFSEVSS
1自然との係わり中で狩猟・採集の生活を送ってきた我々の祖先が、定住し一部の有用植物は栽培化するようになり、またその一部は、他の材料で代替するように変化してきました。この道のりにいて概説するとともに、主要な生物については、その利用法、栽培法、加工法について述べます。BT-AFS-AEV-ASS-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
1100%毎回の講義時間中に書くリアクションペーパーの内容、中間評価及び期末評価の得点を総合的に評価して評点とします。
合計100% 
<授業の方法>
講義形式で行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
毎回の講義時間中に書いていただくリアクションペーパーの内容、中間評価及び期末評価の得点を総合的に評価して評点とします。テキストは特に使用しませんが、学習を進めるにあたって、参考図書を見た方が分かりやすいと思います。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 天野卓ほか著 , 生物資源とその利用 , 三共出版
  2. 後藤雄佐ほか著, 作物学の基礎I 食用作物 , 農文協
  3. 中村 聡ほか著 , 作物学の基礎II 資源作物 飼料作物 , 農文協
  4. 鈴木正彦著 , 園芸学の基礎 , 農文協
<授業計画の概要>
1タイトル第1回:(村松)ガイダンス
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容半年間に及ぶ講義の概略について述べ、講義の目的、到達点、参考図書など、講義を進めるにあたっての必要事項について述べます。
2タイトル第2回:(矢野)樹木の利用の方法と歴史
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容樹木は地球上のバイオマスの9割以上を生産し、古くから有用な生物資源として幅広く利用されてきました。そのバイオマスの大部分を占める木材を中心に、主に日本における利用の方法と歴史を概観します。
3タイトル第3回:(矢野)木材の性質と樹木の生長特性
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容木材には鉄やコンクリート、プラスチックにはない、生物資源ならではの特異な性質や機能があります。木材の性質や、その性質の元となる生物としての樹木の構造や生長の特性を学ぶとともに、木材の今後の利用について考えます。
4タイトル第4回:(矢野)菌根菌の性質と機能
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容日本人にとってなじみ深い生物資源であるマツタケやホンシメジ。これらの菌類は、陸上植物の大部分と根で共生し、その生育を支える重要な菌類である菌根菌の一種です。植物が陸上に進出したころから植物と共進化してきた菌根菌の性質や機能を学ぶとともに、目には見えない土の中の生物間の相互作用について考えます。
5タイトル第5回:(矢野)雑草の性質と活用方法
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容雑草は人間活動を妨害する植物として嫌われていますが、以前は土壌の生産力を高める資材として農業に利用されていました。その効果が最近再び注目されています。農業などの現場の事例を見ながら、雑草の性質を学び、その活用方法を考えます。
6タイトル第6回:(矢野)生ごみの活用
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容生ごみは水分を多く含むため、焼却の際に多くのエネルギーを要し、多量の二酸化炭素を放出します。しかし、土に還せば有用な土壌改良資材となります。生ごみを始めとした生物由来の廃棄物の活用について、現場の事例を見ながら考えます。
7タイトル第7回:(矢野)竹の性質と放棄竹林の問題
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容竹は中空の茎(稈)を持ち、草本植物でありながら木質化するなど、いくつかの特異な性質を持っています。以前の日本はその性質を活かして様々な用途に利用してきました。しかし、現在では生態系を乱す厄介者とみなされることが多くなっています。竹の性質を学び、竹が問題となる原因と今後の利用の在り方について考察します。
8タイトル第8回:(矢野)地上地下の空気の流れと植物の生育
事前学習
事後学習
シラバスの内容にかかわる既存の知識を思い出し、日常生活との関連を考えておく。授業で出された問いに対する回答や意見を授業後に提出し、すべての受講生の回答・意見を共有する(誰の回答かはわからないよう配慮します)。他者の考えを知った上で、回答を考え直す。
授業内容植物が資源として利用されるには、植物が健全に生育できる環境を維持することが必要です。しかし、現代、多くの土地がコンクリートで覆われ、地上地下間の空気の出入りが遮断されていることにより、広範囲にわたって、植物の生育不良やその結果としての災害が引き起こされやすくなっています。人とその他の動植物の暮らしと空気の流れとの関係を学びます。
9タイトル第9回:(村松)農耕の起源
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容農耕は約1万年前から始まったとされていますが、どこで、どのような作物を栽培化してきたのかについて概説します。
10タイトル第10回:(村松)世界で生産されている作物の起源
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容現在、様々な作物が生産されていますが、その起源地と現状について概説します。
11タイトル第11回:(村松)コメの栽培とその利用
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容日本における標準的なコメの栽培法を紹介するとともに、特殊栽培についても概説します。日本人は、これまでイネの種実だけではなくワラも利用してきました。そこで、イネの利用について概説します。
12タイトル第12回:(村松)麦類の栽培とその利用
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容日本では、「麦」という一つの言葉でくくられていますが、小麦や大麦、エンバク、ライムギなど様々な麦類があります。世界の麦類とその利用法について概説します。その他、トウモロコシ、ソルガムと雑穀についてその種類と利用法について概説します。
13タイトル第13回:(村松)豆類の栽培とその利用
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容食用作物のうち豆類についてその種類と利用法について概説します。
14タイトル第14回:(村松)イモ類の栽培とその利用
事前学習
事後学習
受講後、興味があれば推薦図書を読めば理解が深まると思います。
授業内容イモ類は、食用にするほか、デンプンの材料となるなど資源作物としての側面があります。そこで、今回は、食用になるイモ類についてその種類と利用法について概説します。
15タイトル第15回:(村松)総括評価:まとめ
事前学習
事後学習
これまで学習してきたことを復習すると、高い評価になると思います
授業内容講義の理解度を評価のため、まとめの試験を行います。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員の一部は、独立行政法人において、作物栽培の研究を行ってきたことから、その経験を生かして、実物や映像を駆使して、講義を行っていく予定ある。
<備考>
(未登録)