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授業科目名 環境科学概論
時間割番号 LPC110
担当教員名 岩田 智也
開講学期・曜日・時限 後期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
注意:コンピテンシー等が設定されていない学科の学生でも、
学生便覧の表記に基づき必要に応じて履修申告をしてください。
<授業の目的>
地球や地域の環境が直面している大気、海洋、陸水、土壌、生物圏における様々な環境問題の現状とその発生原因について学び、それらを改善していくための方策について理解を深める。さらに、自然-人間の共生システムを構築していくための考え方や国内外の取り組みについて学習し、持続可能な社会を実現するために不可欠な環境科学の基礎的素養を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>生命工学科向け
生命環境学部>地域食物科学科向け
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
EV-A専門基礎環境基礎:環境問題の背景と概要を、その歴史、原因、対策などから説明できる
生命環境学部>地域社会システム学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EV
1環境問題の現状と発生原因および改善策について理解する。EV-A
2自然環境を保全し持続可能な社会を構築していくための課題と方策について理解する。EV-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%環境問題の現状と発生原因および改善策に関する理解度を評価する。
250%持続可能な社会を実現するための課題と方策に関する理解度を評価する。
合計100% 
<授業の方法>
山梨大学の授業実施方針に従い、感染対策を施しながら対面方式で実施する。感染拡大により対面方式での実施が困難な場合は、オンライン講義(ZoomまたはTeams)を実施する。詳細はCNSで連絡する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
参考文献や関連資料は講義中に紹介する。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 泉克幸 [ほか] 著, 環境科学 改訂版, 実教出版, ISBN:9784407332452,
    (2014年出版 専門基礎ライブラリー)
<授業計画の概要>
1タイトル地球環境の現状と未来
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容環境問題とは何か、経済成長ともに顕在化する地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)と生態系サービスの劣化について学習する。
2タイトル人類による環境破壊の歴史
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容有史以前より続いてきた人類による不可逆的な環境改変の歴史と経緯について、狩猟・資源搾取、文明の発展、エネルギー革命、人口爆発と環境負荷、環境汚染、野生生物の絶滅、成長の限界、地球環境問題の流れに沿って学習する。
3タイトル化学物質による汚染
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容農薬、ダイオキシン、内分泌撹乱物質などの化学物質による環境汚染と生態影響および健康被害について学習する。さらに、化学物質のリスク評価と法規制および対策についても学習する。
4タイトル大気の汚染
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容大気汚染物質、オゾン層破壊、酸性雨と窒素沈着による生態影響や健康被害について学習する。さらに、大気汚染物質の発生源抑制対策について概説する。 
5タイトル土壌環境の劣化
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容重金属、残留性有機物、農薬等による土壌・地下水の汚染と生態影響のほか、乾燥化や砂漠化の進行と土地改変に伴う土壌劣化について概説する。
6タイトル水環境の改変
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容富栄養化と水質汚濁、貧酸素化、マイクロプラスティック、水資源の枯渇、ダム、流域環境問題など、水環境で顕在化している環境問題について学習する。さらに、環境基準や排水基準、流域管理などの水環境保全策について説明する。
7タイトル生物多様性の減少
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容乱獲、土地改変、侵入種、気候変動などの人為影響に伴う生物多様性の減少とそれに伴う波及効果について学習する。また、国内外における生物多様性の保全策についても概説する。
8タイトル地球温暖化と気候変動
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容化石燃料と温室効果気体、気候変動、海洋酸性化、温暖化による影響予測について学習し、地球温暖化の原因と現状把握を理解する。また、温暖化に対する抑制策と適応策のほか、国内外や各セクターにおける気候変動対策について説明する。
9タイトル人口増加と資源枯渇
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容人口予測と食糧安全保障、先進国と途上国の不均衡、アンモニア合成と緑の革命、エネルギー消費、オーバーシュート、成長の限界、エコロジカル・フットプリント、鉱物資源の枯渇について学習し、地球の持続可能性について理解を深める。
10タイトル生態系サービスと人類の福利
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容生態系サービスと人間の福利(human well-being)との関係と現状を学習し、生態系を保全することの意義について理解する。
11タイトル環境保全・修復技術と循環型社会
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容環境の復元性と抵抗性、リスク管理と予防原則、汚染物質の除去、環境の修復技術、リサイクル、ゼロエミッション、LCA、再生可能エネルギーなどの環境保全技術や制度について学習し、循環型社会の実現に不可欠な基礎的知識を修得する。
12タイトル自然保護と環境政策の発展
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容自然保護概念の歴史と発展、環境政策と自然環境法、環境基準と汚染対策について学習し、環境保全に対する行政上の取り組みを理解する。
13タイトル地球の限界と公正で持続可能な資源利用
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容共有地の悲劇と合成の誤謬、人類の共同財産概念、持続可能な開発概念について学習し、将来世代との公平性を考慮した共有資源の持続的利用のあり方について理解する。
14タイトル環境ガバナンスと環境保全
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容順応的生態系管理、環境ガバナンス論と社会関係資本、市民への権限委譲と環境自治、オープンサイエンスの重要性について学び、様々な主体の協働と連携による環境保全のあり方について学習する。
15タイトル総括
事前学習
事後学習
・事前学習資料を配布する
・授業開始時に、前回講義の振り返りと質問に対する回答および説明を行う
・授業後には事後学習として振り返りを行い、その内容をMoodleに提出する
授業内容これまでの講義内容を振り返り総括を行うとともに、自然環境の保全と地域の発展および福利の向上が同時に実現するような方策について、受講生全員で議論する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、公的および民間研究機関に対する環境管理にかかる提言および助言などの実務経験をもとに指導をします。
<備考>
(未登録)