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授業科目名 中等理科の教材研究と授業構想
時間割番号 KSU543
担当教員名 佐々木 智謙/杉山 雅俊/山下 和之/長島 礼人/佃 俊明/森長 久豊/宮崎 淳一/芹澤 如比古/福地 龍郎
開講学期・曜日・時限 後期・水・I 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
中等理科の学習指導理論や学習指導要領をふまえて,理科の各分野(エネルギー,粒子,生命,地球)で柱とする学習の教材研究の在り方や学習内容と観察・実験における留意点に関する理解を深めていく中で,具体的な授業場面を想定した中等理科授業をデザインする能力とそれらを実践し省察する能力を高める。
<到達目標>
【ストレートマスター】
理科の学習指導理論を理解したうえで、具体的な授業場面を想定した中等理科授業をデザインし実践することができる。
【現職教員学生】
理科の学習指導理論を理解したうえで、具体的な授業場面を想定した中等理科授業デザインし実践するだけでなく,省察し改善を図ることで,授業デザインの能力をさらに向上させることができる。
<授業の方法>
子どもの自然認識・科学的思考・理科の学力などの実態を視野に入れた理科授業設計の重要性、教科としての理科の特性に応じたICT・教材の効果的な活用法、理科学習指導案の作成により、中等理科に関わる模擬授業の実施とその振り返りを行い、教材研究と授業構想に関する能力の向上を図る。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %教材研究と理科授業デザインに関するレポートにより理解度を評価する。 
2受講態度 20  %ディスカッション等の積極的参加状況を評価する。 
3発表/表現等 40  %授業実践(MT)の内容やその改善に向けた取り組みを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 特に指定しない。
<参考書>
  1. 文部科学省, 小学校学習指導要領,および小学校学習指導要領解説 理科編(文部科学省,2017)
  2. 文部科学省, 中学校学習指導要領,および中学校学習指導要領解説 理科編(文部科学省,2017)
  3. 文部科学省, 高等学校学習指導要領,および高等学校指導要領解説 理科編(文部科学省,2018)
<授業計画の概要>
第1回:オリエンテーションとMT(マイクロティーチング)について(山下・佐藤)
【講義】MT(マイクロティーチング)の意味・意図を説明し,学修に対する見通しをもつ。

第2回:科学を教えることの意味と中等理科の授業づくりの視点の確認(松森・佐藤)
【講義】科学を教えることの意味や中等理科の授業づくりの視点を再確認する。

第3回:エネルギーを柱とする学習の教材研究(山下・長島)
【講義・演習】エネルギーを柱とする学習における教材研究の在り方を概説し,中等理科の物理分野の学習内容と観察・実験に必要な知識・技能を確認する。

第4回:粒子を柱とする学習の教材研究(佃・森長)
【講義・演習】粒子を柱とする学習における教材研究の在り方を概説し,中等理科の化学分野の学習内容と観察・実験に必要な知識・技能を確認する。

第5回:生命を柱とする学習の教材研究(宮崎・芹澤)
【講義・演習】生命を柱とする学習における教材研究の在り方を概説し,中等理科の生物分野の学習内容と観察・実験に必要な知識・技能を確認する。

第6回:地球を柱とする学習の教材研究(福地・松森・山下)
【講義・演習】地球を柱とする学習における教材研究の在り方を概説し,中等理科の地学分野の学習内容と観察・実験に必要な知識・技能を確認する。

第7回:子どもの自然認識の特徴と理科の学習論(松森・佐藤)
【講義】子どもの自然認識の特徴と理科の学習論について概説する。

第8回:理科学習の評価と授業改善/安全教育(松森・佐藤)
【講義】中等理科の学習評価とその評価を基にした授業改善や安全教育について概説する。

第9回:MTの準備(1):単元全体の指導計画を考える(山下・佐藤)
【演習】指定されたテーマを学習するために必要な単元全体の指導計画を考える。

第10回:MTの準備(2):指定されたテーマ(本時)の指導計画を考える(山下・佃)
【演習】指定されたテーマを学習するために必要な本時案の指導計画を考える。

第11回:MTの準備(3):授業構想についての他者からの助言を得て,改善する(山下・森長)
【演習】デザインした単元構想と本時案を発表・協議し,実践に向けた改善点を検討する。

第12回:MTの実施(1)(長島・佐藤)
【演習】デザインした本時案を基に,模擬授業を実施する(ビデオ撮影し,受講者が自由に省察できるようにする)。

第13回:MTの実施をふまえた授業改善:ディスカッション(松森・佐藤)
【演習】前回撮影した授業ビデオを再生しながら,授業の改善点について議論する。

第14回:MTの実施(2)(宮崎・佐藤)
【演習】修正した本時案を基に,模擬授業を実施する(ビデオ撮影し,受講者が自由に省察できるようにする)。

第15回:本講義の振り返りと総括(山下・佐藤)
【演習】本講義の到達目標と照らし合わせて,講義内容を振り返り,成果と課題を明らかにする。