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授業科目名
担当教員
総合工学特論
伊藤 安海/鍋谷 暢一/森澤 正之/森 一博/米山 直樹/張本 鉄雄/原本 英司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTT501 1 (未登録) 1 集中 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
高度に複雑化した現代社会における工学系高度専門職業人は,専門分野における高度な専門知識と専門応用能力,工学分野全般に渡る広い見識と俯瞰的なものの見方,国際的な視野を備え,工学技術を適正かつ効率的に駆使して産業分野で活躍することが求められる。本科目では,工学専攻を構成する7コース各分野における基幹技術の最新動向についてオムニバス形式で解説することで,これを養う。また,国際的に活躍している本学工学系卒業生の講演を通して,国際的視点とは何か,その養い方,に触れる。本科目は英語対応科目とする。
[到達目標]
・7コース全ての工学分野における基幹技術の最新動向について簡潔に説明できる
・他分野の技術的課題に自らの専門知識の適用可能性を考察できる
・グローバル社会におけるエンジニアが身に付けるべき国際的視点を簡潔に説明できる
[必要知識・準備]
グローバル化社会に対する基礎的な知識を備えていること
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %要求される基本的な内容が理解できている。 
[教科書]
  1. 指定しない
[参考書]
  1. 必要に応じて授業中に指示する
[講義項目]
第1回(機械工学コース・伊藤安海):医学と工学との融合により生み出される画期的な医療機器、殺人事件における凶器の殺傷能力評価や被害者の受傷メカニズムの推定、ドライバーの心身状態をモニタリングしながら安全・快適な走りを提供する車・・・。本講義では具体的な例を挙げながら最新の医工学について概説する。
第2回(電気電子工学コース・鍋谷暢一):情報の可視化や通信システムにおいては、光による情報処理やナノメートルサイズの素子(デバイス)が利用されている。本講義では、それらを支える光半導体や量子構造について概説する。
第3回(メカトロニクス工学コース・森澤正之):ロボットやメカトロニクスの分野においてセンサは幅広く使用されている。センサには電気式のものや光を用いたものなど数多くの種類がある。本講義では、それらの中から光ファイバセンサを取り上げ、その基礎から応用までを概説する。
第4回(土木環境工学コース・森一博):土木環境工学分野は環境に配慮した社会資本の建設からマネジメントに関わる総合的な工学である。本講義ではその中で、水環境保全と資源回収について,事例を交えて概説する。
第5回(応用化学コース・米山直樹):応用化学は、生活に身近なモノから最先端技術を支える新素材・高機能性物質の製造を網羅し、現代社会が抱かえるエネルギー・環境などの諸問題を解決する学問である。本講義ではその中で、先端技術の一つである超伝導現象と有機超伝導体について概説する。
第6回(先端材料理工学コース・張本鉄雄):エレクトロニクス製品には様々な半導体デバイスが用いられており、電子機器の進化に伴い、その応用分野も益々広がっている。本講義では、半導体レーザーによるカオス光の発生、伝播、光通信への応用について解説する。
第7回(流域環境科学特別教育プログラム・原本英司):水を介した感染症は現在においても未だに制御できていない課題である。本講義では、上下水道システムや水環境中における水系感染性の病原微生物の動態に関する最新の知見を紹介し、リスク管理手法について学ぶ。
第8回(コンピュータ理工学コース):国際的に活躍している本学工学部卒業生に経験を交えてご講演いただき,国際的視点とは何か,その養い方,を学ぶ。