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授業科目名 音楽理論II
時間割番号 EEU242
担当教員名 藤原 嘉文
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
「音楽理論I」の内容をさらに進め、様々な音楽様式を研究対象とする。近代和声学及び対位法書式の演習と作曲実習を行ない、その成果を作品制作に反映させる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1高度な和声学の習熟、及び対位法の基礎能力を養う。それらを応用して、作品制作できること。B
2作品制作によって得た知識や実作経験を教材開発等に活かせること。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%提出作品における作曲総合能力、発想力、表現力。
250%実習の状況、
合計100% 
<授業の方法>
[対面授業]
各項目毎に、概説→実習→発表というかたちで授業をすすめる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
作曲基礎研究I、II、音楽理論Iを既に履修していることが必要である。
授業の性格上、相当量の自宅における実習や制作が必要である。又、段階的な学習の積み重ねが必要なので、できる限り欠席しないように望む。
作曲・編曲を専攻する学生は是非受講することを勧める。
<テキスト>
  1. 島岡譲 [ほか] 執筆, 総合和声 : 実技・分析・原理 [1], 音楽之友社, ISBN:4276102332,
    (1998年出版)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル和声の変位
事前学習
事後学習
ロマン派以降の作品に触れておく。
指定された和声課題に含まれる近代和声用法を確認しておく。
授業内容ロマン派後期からドビュッシーなど印象派の作曲家たちの作品研究により、近代和声の多様性と理論を研究する。
2タイトル和声の変位課題実習
事前学習
事後学習
指定された和声課題を実施してくる。
実習した課題を完成させる。
授業内容より装飾の多い自由ソプラノ和声課題の実習を行う。
3タイトル反復進行課題実習
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となった和声課題を実施する。
授業内容モチーフのやり取りを伴ったゼクエンツ課題の実習を行う。
4タイトル主題別構成を持つ課題実習/対位法書法への応用
事前学習
事後学習
前回の宿題となった課題を仕上げておく。
宿題となった和声課題を実施する。
授業内容「2個の主題の同時的提示」及び「階梯導入」をもつバス課題の実習を通して、和声における対位法的な処理の仕方を体験する。
5タイトルインベンションの作曲実習/概観
事前学習
事後学習
指定されたインベンション作品をよく弾いてくる。
授業内容Bach:インベンションの作品分析を通して、対位法楽曲の作曲法を学ぶ。
6タイトルインベンションの作曲実習/基礎
事前学習
事後学習
インベンションの模倣による習作の準備をしてくる。
習作を完成させる。
授業内容インベンションの任意の1曲の楽曲構成を模倣した習作の実習を行う。
7タイトルインベンションの作曲実習/応用
事前学習
事後学習
インベンション作品を書いてくる。
インベンション作品を完成させておく。
授業内容2声のインベンション風作品の創作を行う。
8タイトル対位法書法のポピュラーを含む様々な音楽への応用
事前学習
事後学習
授業で扱う指定の作品をよく聴いてくる。
色々な場面における対位法用法に目を向けるようにする。
授業内容映画音楽、ポピュラーの編曲実例などから、対位法書法が現在の多くの音楽シーンで使われていることを知る。
9タイトル邦楽、諸民族の音楽における対位法の研究
事前学習
事後学習
既知の邦楽、諸民族の音楽をあらためて聴いておく。
色々な場面における対位法用法に目を向け、自己の作品制作に生かす。
授業内容ヘテロフォニーや呼びかわしなど邦楽、諸民族の音楽によく見られる用法と、西洋ルネッサンス期に発展した対位法との共通理念に触れる。
10タイトルカウンターラインとオブリガート実習
事前学習
事後学習
教科書掲載の編曲などに見られる対旋律実例を確認しておく。
実習した対旋律課題を仕上げておく。
授業内容よく使われる対旋律の作法を学習し、実際の教育現場における編曲などに生かせるようにする。
11タイトル対位法書法を応用した編曲実習/基礎
事前学習
事後学習
編曲を始める。
アドバイスなどを参考に編曲を書き進める。
授業内容第10回までの対位法的研究を生かした編曲実習を行う。
12タイトル対位法書法を応用した編曲実習/応用
事前学習
事後学習
対位法的編曲を仕上げてくる。
さらなるアドバイスなどを参考に修正した部分を整理し、楽譜として完成させる。
授業内容対位法的編曲作品を完成させる。
13タイトル自由作品制作又は自由研究/基礎
事前学習
事後学習
自由作品の制作を始める。
アドバイスなどを参考にを書き進める。
授業内容これまでの学習を応用した自作品の制作にとりかかる。
14タイトル自由作品制作又は自由研究/応用
事前学習
事後学習
自由作品を書き進めてくる。
アドバイスなどを参考にを書き進める。
授業内容中間チェックを参考に、引き続き自作品の制作を進める。
15タイトル自由作品試演又は自由研究発表とまとめ
事前学習
事後学習
自由作品を完成させてくる。
作品発表に向けて、パート譜の作成、練習計画などを行う。
授業内容自作品を完成させ試演を行う。なお別途学内コンサートなどで本作品の発表を行うようにしたい。
<備考>
(未登録)