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授業科目名 栄養学
時間割番号 EEP223
担当教員名 新井 孝子
開講学期・曜日・時限 後期・金・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
近代栄養学の成果である「栄養素の学」を基本として、栄養学の中で見失われがちな食生活論についても展開していく。健康を支える三本柱である栄養、運動、休息の相互関係を検討し、自身の健康の保持増進に必要とされる具体的な食生活プランの作成を行う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
11.「栄養素」と「栄養」の違いが分かることC
22.食生活のポイントが分かること.B
33. 食にまつわる社会の動きについて理解することA
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等の記載があるかを評価する
250%学んだ視点から実生活を振り返り、今後にむけた食生活プランが作成できているかを評価する
340%事前学習のための課題が、自らの言葉で適切に説明できているかを評価する
合計100% 
<授業の方法>
・基本は面接授業で、課題提示→個人の仮説設定→グループディスカッション→全体ディスカッション→一斉講義による課題解決の流れで実施する

・山梨大学の新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動指針に従い、レベル2以上になった場合はライブ型とオンデマンド型を混合で実施する
 (①Moodle 上に演習課題、学修の進め方、関連資料などの必要事項をアップロード ②学生が解決課題を回答  ③授業開始、終了時は同時双方向
   ④教員が提出された内容の添削を行いフィードバック)
<受講に際して・学生へのメッセージ>
ヒトが生きるための基本である「栄養」と人間が生活するための基本である「食生活」についてじっくり考えてほしい。
<テキスト>
  1. 文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会/ 編者・新食品成分表編集委員会, 新食品成分表 FOODS 2021, 東京法令出版, ISBN:978-4-8090-6371-8,
    (上記ISBNは2021版 2022版は5月下旬に出版予定)
<参考書>
  1. 佐々木敏, 佐々木敏の栄養データはこう読む!, 女子栄養大学出版部, ISBN:978-4-789-55442-8
  2. エレインN.マリーブ/著 林床健二/訳 今本喜久子/訳 遠藤健司/訳 大島千佳/訳 小田切陽一/訳 武田多一/訳, 人体の構造と機能, 医学書院, ISBN:978-4-260-02055-8
<授業計画の概要>
1タイトル栄養とは何か、栄養素にはどのようなものがあるか
事前学習
事後学習
・授業前に、栄養成分表示のある食品のラベルを持参する
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容   


・授業の最初に、 この授業全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の仕方、成績評価の仕方に関するガ イダンスを行う
・持参じた食品ラベルを教材に、栄養素、栄養成分、栄養について講義を行う
2タイトル各栄養素は何に役立っているか、その過剰と不足による影響にはどのようなものがあるか
事前学習
事後学習
・授業前に、食品成分表の内容について目を通しておく
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・食品成分表の見方について説明し、身近な食品の成分を調べ、類似した食品の特徴について考える
・人体にとっての各栄養素の主な役割、過剰と不足による影響にはどのようなものがあるか講義を行う
3タイトル「五感」は、食べる機能とどのような関係にあるのか
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「五感とは何か、食べる機能とどのような関係にあるか」についてレポートしておく
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・五感についてレポートした内容をもとにディスカッションする
・実際に食品を食べる体験を通して五感について再確認し、食べる機能との関係について講義を行う
4タイトル食べる機能はどのように獲得していくのか
事前学習
事後学習
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・哺乳は原始反射によるものだが、食べる機能は学び獲得していくものであること、また、それらは粗大運動、微細運動、社会、言語
 の発達と相関していることを事例を参考に講義を行う
 
5タイトル口から入った食べ物は、どのように消化器で移送され消化・吸収されていくのか
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「栄養素は、主に消化管のどの場所から吸収されるのか」についてレポートしておく
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・栄養素が消化管で主に消化・吸収される場所についてレポートした内容をもとにディスカッションする
・食べ物の消化管内の移送、消化、吸収は様々な要因により異なってくることについて考えさせる
6タイトルあなたにとっての推定エネルギー必要量とは?
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「4日間の生活リズム記録」をつけておく
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・日本人の食事摂取基準における推定エネルギー必要量の算出方法等について、またその考え方について講義を行う
・国立健康・栄養研究所のHPを参照に各自の基礎代謝を、また課題を参照に身体活動レベルを決めて推定エネルギー必要量算出する
7タイトルなにをどれくらい食べたらよいのか(Food guideの考え方)
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「3日間の食事記録」をつけておく
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・FAOのHPに掲載されている各国のFood guideを参照に、それらが作成されてきた背景や共通する点についてディスカッションする
・Food guideはポピュレーションアプローチの手段であることを講義し、各自で課題の食事記録をチェックしてみる
8タイトル朝食をとらないと太る? (栄養疫学の視点から捉えた食事)
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「朝食をとらないと太る?」についてレポートする
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・「朝食をとらないと太る?」についてレポートした内容をもとにディスカッションする
・朝食欠食を題材に、栄養疫学の視点から捉えた食事について講義する
9タイトル生活リズムの視点で食と身体活動をみなおそう(生理機能の日周リズムと栄養・運動・休息の関係) 
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「生体リズムと生活リズムの違いは何か」をレポートする
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・「生体リズムと生活リズムの違い」についてレポートした内容をもとにディスカッションする
・生理機能の日周リズムと栄養・運動・休息の関係について講義する
10タイトルスポーツと食事 その1 パフォーマンスをあげる食事(食生活)とは
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「パフォーマンスをあげる食事(食生活)とは」についてレポートする
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・「パフォーマンスをあげる食事(食生活)とは」についてレポートした内容をもとにディスカッションする
・スポーツにおける相対的エネルギー不足を題材に、アスリートにとっての食事の考え方について講義する
11タイトルスポーツと食事 その2 セルフマネジメント
事前学習
事後学習
・授業後に、授業でレポートした内容をもとに出来るところから取り組んでみる
 
授業内容・今までの講義で学んだことを総括し、アスリートにとってセルフマネジメントする上でのポイントを再確認する
・「自身の食を含む生活を振り返って感じることは」を授業内でレポートする
12タイトル運動時の水分補給
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「普段飲んでいる飲料の栄養成分について、またその飲料を選んだ理由」についてレポートする
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・スポーツをするときどのような水分をどのようなタイミングで飲んでいるのかディスカッションする
・人体における水の働きとスポーツ時の水分の補給について講義する
13タイトル現在手に入る食品の問題点(健康食品、サプリメント等)
事前学習
事後学習
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・健康食品とは?サプリメントとどう違うのか等についてディスカッションする
・一般食品と保健機能食品の違いを知ってどのように選択して行ったらいいのか講義する
14タイトル食にまつわる話題エトセトラ(腸内細菌と食事)
事前学習
事後学習
・授業後の振り返りシートに授業内容での気付きや疑問等を記入する
授業内容・腸内細菌と食事について最近の話題を紹介し、それらの情報の活用の仕方等についてディスカッションし、ともに考える
15タイトル自身の食生活をデザインしよう(学んだ視点から実生活を振り返り、今後に向けた食生活プラン作成)
事前学習
事後学習
・授業前に、課題「連続した3日間の生活リズムと食事記録」をつけておく
授業内容・今までの授業の総括を行う(30分)
・各自、学んだ視点から実生活を振り返り、今後に向けた食生活プランを作成する(60分)
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
保育園、病院、行政に管理栄養士として勤務し、現在も歯科医師歯科衛生士とともに山梨口腔保健センターで摂食外来を担当している経験を生かし、食について実生活の視点から学生とともに考える授業を行う。
<備考>
(未登録)