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授業科目名 英語学演習I
時間割番号 EEL205
担当教員名 本多 正敏
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 文法(ことばの規則)は、音と意味を結びつける役割を果たす。この演習では、生成文法(人間が言語を獲得し、聞いたり、話したりすることを可能にする能力が脳に内在すると考える立場)の観点から、主に英語の文法を考察する(一部、英語と日本語の比較を含む)。
 また、母語話者の頭の中で文がどのように組み立てられるのかという問いを検討しながら、データに基づいて仮説を立て、それを検証するという科学的な分析方法と議論の仕方(生成文法の思考法)も学ぶ。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
C持続的変態力教師として学び続ける意志と課題探求力を身につけている。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1人間が話すことばの仕組み(特に、文の組み立てを司る文法)についての基礎的な知識を身につける。A
2科学的な手法で言語データを分析する方法を学びながら、英語学の知見に基づき、小中高で学んだ学習英文法の知識を再整理しようとすることができる。B
3英語学の知見を踏まえて、教材研究・教具作成も視野に入れながら、指導表現の諸特徴を整理して理解しようとすることができる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%授業での発表20点(授業内での教科書・英文講読資料についての討論及び教員との質疑応答)、各授業の小テスト30点(各授業の理解度を確認するためのオンラインの小テスト及びリフレクション[授業の振り返り等])、レポート課題50点(教科書・英文講読資料の理解度の確認)
240%授業での発表20点(授業内での教科書・英文講読資料についての討論及び教員との質疑応答)、各授業の小テスト30点(各授業の理解度を確認するためのオンラインの小テスト及びリフレクション[授業の振り返り等])、レポート課題50点(教科書・英文講読資料の理解度の確認)
310%授業での発表20点(授業内での教科書・英文講読資料についての討論及び教員との質疑応答)、各授業の小テスト30点(各授業の理解度を確認するためのオンラインの小テスト及びリフレクション[授業の振り返り等])、レポート課題50点(教科書・英文講読資料の理解度の確認)
合計100% 
<授業の方法>
 「ライブ型」Teams/Zoom等のテレビ会議システムを利用し、毎回同時双方向で授業を行う。また、授業後には「オンデマンド型」Moodle、CNS等に小テスト・リフレクション[授業の振り返り]をアップロードし、双方向授業時にフィードバックを行う。
 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 この演習では、言語学の観点から英語の文法(ことばの規則性)を理解するとともに、日本語の文法との共通点・相違点も合わせて検討していきます。言語データを客観的に分析する科学的手法を学ぶことで、学習英文法を通して学んできた文法知識を再整理する機会にもなります。
 「文の組み立て方」に興味がある方だけでなく、「文法」という言葉に少し抵抗感を感じている方にも、文法知識を見直してみる機会になればと思います。
 この演習は、受講者同士の討論に基づく発表が中心となるため、教科書及び事前に配布される英文講読資料の事前予習に入念に取り組んでください。
<テキスト>
  1. 岸本秀樹著, ベーシック生成文法, ひつじ書房, ISBN:9784894764262,
    (2009年)
<参考書>
  1. Andrew Carnie, Syntax : a generative introduction : pbk 4th ed, Wiley-Blackwell, ISBN:9781119569237,
    (2021年 ※ 授業で扱う英文講読資料をCNS等で事前に配布します。)
<授業計画の概要>
1タイトル導入:英語言語学における生成文法理論の位置付け
事前学習
事後学習
授業前に、英語言語学におけることばの研究領域を概観する。
授業後に、授業内容を振り返りながら、英語言語学における生成文法理論の位置づけを整理する。
授業内容・英語言語学における生成文法理論の位置付けを確認する。
・授業の進め方、成績評価の方法、予習・復習の仕方を確認する。
2タイトル第1章 ことばに対する考え方:科学的な方法とは / 第2章 ことばの獲得の不思議:合理主義と経験主義
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容科学としての生成文法理論の位置付けを理解する。
3タイトル第3章 普遍文法って何?
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容科学としての生成文法理論の位置付けを理解する。
4タイトル第4章 ことばの部品:語彙範疇と機能範疇
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文を組み立てる際の素材(語彙範疇の要素と機能範疇の要素)を理解する。
5タイトル第5章 文法の核心:統語構造
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文の基本的な組み立てを理解する。
6タイトル第6章 構造の一般化:Xバー理論
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文の組み立てを可能にする仕組みを理解する(基礎)。
7タイトル第7章 文の構造を考え直す
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文の組み立てを可能にする仕組みを理解する(発展)。
8タイトル中間のまとめ (第1章~第7章の復習)
事前学習
事後学習
授業前に、第1章~第7章の学習内容の復習を行う。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容第1章~第7章の理解を確かめるための演習問題に取り組む。
9タイトル第8章 意味役割の果たす役割 / 第9章 能動と受動:格というものの存在意義
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容・意味役割の概念を理解する。
・「格」の概念と文の組み立てにおける「格」の役割を理解する。
10タイトル第10章 名詞らしくない名詞:数量詞と代名詞
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文のかたちと数量詞/代名詞の意味の対応関係を理解する。
11タイトル第11章 目に見えない主語:コントロールと上昇
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容「to不定詞」を伴う文の組み立てを理解する。
12タイトル第12章 目的語のような主語
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容自動詞文の組み立て方と主語の意味役割の対応関係を理解する。
13タイトル第13章 主語の本当の出所
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文の組み立てにおける主語の現れ方を理解する。
14タイトル第14章 動く主要部 / 第15章 文頭に現れる語:Wh疑問詞と題目の移動
事前学習
事後学習
授業前に、教科書の指定箇所及び配布された英文講読資料を読み、予習課題に取り組む。
授業後に、授業内容を振り返り、オンラインの課題(ミニクイズへの回答、授業への質問・感想の提出)に取り組む。
授業内容文の組み立てと「移動」操作の関連性を理解する。
15タイトル全体のまとめ(第8章~第15章)とレポート課題の説明
事前学習
事後学習
授業前に、第8章~第15章の学習内容の復習を行う。
授業後に、最終レポート課題に取り組む。
授業内容・第8章~第15章の理解を確かめるための演習問題に取り組む。
・レポート課題の説明を行う。
<備考>
(未登録)