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授業科目名 古典文学演習IA
時間割番号 EEJ213A
担当教員名 小島 明子
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
鎌倉時代初期に編纂された私家集『建礼門院右京大夫集』を精読し、歌語や和歌表現の探究、歴史的・政治的・思想的背景の検討、典拠との比較、同時代の作品との対比などを行い、古典文学のもつ重層的な価値を理解する。また、古典文学作品を研究する基本的な調査・分析・考察の方法を修得し、古典文学の豊かさ・おもしろさを初等中等教育の授業において児童・生徒に伝えることができる力を習得する。本授業と同じ前期に開講される「日本古典文学史」、後期に開講される「日本古典文学講読A」「名跡鑑賞」との関連性が高く、それらの科目の発展段階に位置する学習内容である。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
C教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1註釈書や先行研究を踏まえつつ、古典文学作品を自分の力で読むことができることA
2古典文学作品に関する基本的な調査・分析・考察の方法を身につけること。B
3古典文学作品に関する自分なりの調査・分析・考察の結果を的確に発表資料にまとめ、わかりやすく口頭発表を行うことができること。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%授業時の発表と学期末レポートによって、註釈書や先行研究を踏まえつつ、古典文学作品を自分の 力で読むことができるかを評価する。
230%授業時と学期末レポートの発表によって、古典文学作品に関する基本的な調査・分析・考察の方法を身につけることができたかを評価する。
340%授業時の発表と学期末レポートによって、古典文学作品に関する自分なりの調査・分析・考察の結果を的確に発表資料にまとめ、わかりやすく口頭発表を行うことができるかを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
面接授業による演習が中心で、受講者には順番に発表を課すが、教員による講義も混じる。ただし、新型コロナウイルスの感染状況によって、Teamsなどを用いた同時並行型オンライン授業に切り替わることもある。

面接授業の実施にあたっては、「学生にマスクを着用させ、学生間の距離は1メートル以上空ける」「定期的に窓を開けて、換気を行う」「授業前後の手洗い・手指消毒を徹底する」など、感染防止に細心の注意を払う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
古典文学で卒業論文を書こうと考えている方は必ず受講してください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 建礼門院右京大夫・後深草院二条(著) 久保田淳(校注・訳), 建礼門院右京大夫集・とはずがたり(新編日本古典文学全集47), 小学館, ISBN:978-4096580479
  2. 五味文彦・櫻井陽子(編), 平家物語図典, 小学館, ISBN:978-4093621519
<授業計画の概要>
1タイトル建礼門院右京大夫の生きた時代
事前学習
事後学習
事前学習 平安時代後期~鎌倉時代初期の日本の歴史について、確認しておく。
事後学習 「建礼門院右京大夫の生きた時代」の講義を受講した上で、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「建礼門院右京大夫の生きた時代」の講義を受講、意見発表に参加、自分のこれまでの知識を問い直す。
2タイトル建礼門院右京大夫とその周囲の人々
事前学習
事後学習
事前学習 あらかじめ配付される本時の授業に関わるプリントを読んでおく。

事後学習 「建礼門院右京大夫とその周囲の人々」の講義を受講した上で、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする
授業内容「建礼門院右京大夫とその周囲の人々」の講義を受講、意見発表に参加、自分のこれまでの知識を問い直す。
3タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―右京大夫、初出仕―
事前学習
事後学習
事後学習 「右京大夫、初出仕」の箇所の調査・分析・考察の方法を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「右京大夫、初出仕」の箇所を例にした調査・分析・考察の方法についての講義を受講、わからない点は質問し、理解を深める。
4タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―西園寺実宗との応酬―
事前学習
事後学習
事前学習 あらかじめ配付される本時の授業箇所を読んでおく。

事後学習 「西園寺実宗との応酬」の箇所の調査・分析・考察の方法を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「西園寺実宗との応酬」の箇所を例にした調査・分析・考察の方法についての講義を受講、わからない点は質問し、理解を深める。
5タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―内裏御八講―
事前学習
事後学習
事前学習 あらかじめ配付される本時の授業箇所を読んでおく。

事後学習 「内裏御八講」の箇所の調査・分析・考察の方法を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「内裏御八講」の箇所を例にした調査・分析・考察の方法についての講義を受講、わからない点は質問し、理解を深める。
6タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―高倉院の笛の音―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「高倉院の笛の音」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「高倉院の笛の音」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
7タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―平重盛・宗盛―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「平重盛・宗盛」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「平重盛・宗盛」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
8タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―逃れがたき契り―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「逃れがたき契り」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「逃れがたき契り」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
9タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―女房たちとの歌の贈答―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「女房たちとの歌の贈答」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「女房たちとの歌の贈答」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
10タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―物思はせし人―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あら

かじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「物思はせし人」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「物思はせし人」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
11タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―平家の公達との交流―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「平家の公達との交流」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「平家の公達との交流」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
12タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―雪のあした・朝顔の花―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「雪のあした・朝顔の花」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「雪のあした・朝顔の花」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
13タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―面影に立つ夕べ―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「面影に立つ夕べ」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「面影に立つ夕べ」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める。
14タイトル『建礼門院右京大夫集』講読 ―雲のよそに聞く―
事前学習
事後学習
事前学習 担当者は当該箇所を調査・分析・考察して、発表資料を作成する。他の受講者は、あらかじめ配付される当該箇所を読んでおく。

事後学習 「雲のよそに聞く」についての担当者の発表を振り返り、自分の理解が不足していた点、疑問に思った点などをまとめたり、調べたりする。
授業内容「雲のよそに聞く」についての担当者の調査・分析・考察の発表を聞き、わからない点は質問したり、自分の意見を発表したりして相互に理解を深める
15タイトル『建礼門院右京大夫集』の歌
事前学習
事後学習
事前学習 「『建礼門院右京大夫集』の歌」について、これまでの授業を振り返りつつ、自分の意見をまとめておく。
事後学習 全15回の授業を受講して学んだことを学期末レポートにまとめる。
授業内容「『建礼門院右京大夫集』の歌」についての意見発表を行う。また他の受講者の意見や教員の説明を聞くことで、その意味を多様な側面から考察する。
<備考>
(未登録)