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授業科目名 日本語の音声・音韻
時間割番号 EEJ163
担当教員名 江崎 哲也
開講学期・曜日・時限 後期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
日本語教員養成プログラムの選択必修科目です。
1-4年生
日本語非母語話者が受講する場合、要求される日本語能力は、日本語能力試験(JLPT)のN1以上。
<授業の目的>
題目:日本語音声学
日本語音声学を学ぶことを通して、その知見を各々の研究・実践にどのように応用できるか、受講生が自ら考えられるようになることを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B教科等の専門教養道徳教育など、各教科以外の指導領域に関する知識を習得している。
C共通汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1音声学に関する幅広い知識を身につけ、諸言語に観察される音を正確に聞き取り、詳細に記述できる。A
2音を正確に聞き取り、詳細に記述できる。また、音声学に関するさまざまな事象をわかりやすく論理的に説明できる。音声学の知見を各々の研究・実践にどのように応用できるか考えられる。B
3様々な音を自由に発音できる。音声に関する規則性を発見できる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%音の聞き取り、及び講義内容理解に関する小テストを行い、理解度を評価する。小テストは計10回行う。
260%音の聞き取り、及び講義内容理解に関する試験を行い、理解度、分析力、論述力を評価する。試験は中間期と期末期に行う。配点は各30%。
310%授業内のディスカッション、発表、教師からの質問に対する回答等における発音・発言の正確さと適切さを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
・講義と発音練習を交互に行う。なお、ここで言う発音練習とは、いわゆる「正しい日本語を話すための」、あるいは「アナウンサーになるための」発音練習ではない。

※授業実施の形態:
「ライブ型(Zoom、Teams等テレビ会議システムを利用。同時双方向リアルタイム動画配信授業)」、または「面接授業」
「面接授業」の場合は、
・マスクを着用させ、学生間の距離は1m 以上離す。
・定期的に窓を開けて、換気を行う。
・授業前後に手洗い・手指消毒を徹底する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・履修登録前に下記指定テキストにざっと目を通し、この科目の概要をつかんでください。
・シラバスを熟読し、全て納得した上で、履修登録を行ってください。
・シラバスを熟読していない、あるいは評価方法・授業方法等を理解していないと判断された学生は、受講をお断りする可能性があります。
・他の受講生の前で、発音の発表をしてもらうことがあります。
<テキスト>
  1. 斎藤純男著, 日本語音声学入門 改訂版, 三省堂, ISBN:4385345880,
    (2006年出版。2015年以降に印刷されたものを使用すること。)
<参考書>
  1. 鹿島央著, 日本語教育をめざす人のための基礎から学ぶ音声学, スリーエーネットワーク, ISBN:4883192318,
    (2002年出版)

  2. 北原真冬, 田嶋圭一, 田中邦佳著, 音声学を学ぶ人のためのPraat入門, ひつじ書房, ISBN:4894768712,
    (2017年出版)

  3. 竹林滋, 清水あつ子, 斎藤弘子共著, 初級英語音声学 改訂新版, 大修館書店, ISBN:446924581X,
    (2013年出版)

  4. 竹林滋, 斎藤弘子共著, 英語音声学入門 : 新装版, 大修館書店, ISBN:4469245305,
    (2008年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル音声と音声学
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
授業内容・「公平な耳」、言語教育と音声学について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
2タイトル音声学と音韻論
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
授業内容・音声学と音韻論の関係、音声学の3分野、音声の4要素について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
3タイトル音声器官と音の分類
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
授業内容・音声器官、IPA(国際音声記号)について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
4タイトル日本語に観察される音声1(母音)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・「ア行」、長母音に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
5タイトル日本語に観察される音声2(子音1)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・「カ行」、「ガ行」、「サ行」、「ザ行」に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
6タイトル日本語に観察される音声3(子音2)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・「タ行」、「ダ行」、「ナ行」に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
7タイトル日本語に観察される音声4(子音3)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・「ハ行」、「バ行」、「パ行」に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
8タイトル日本語に観察される音声5(子音4)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・「マ行」、「ヤ行」、「ラ行」、「ワ行」に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
9タイトル日本語に観察される音声6(子音5)
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・促音、撥音に観察される音について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
10タイトルまとめ・中間評価
事前学習
事後学習
・授業内で配布される音声資料を使って聴き取り、発音の練習をする。
授業内容・第1回から第9回までに学習したことをまとめる。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
11タイトル学習者の音声、諸言語に観察される音声
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・日本語学習者の音声、英語(RP・GA)において観察される音声について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
12タイトル音節とモーラ、アクセント
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・音節、モーラ、アクセントについて学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
13タイトルイントネーション
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・イントネーションについて学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
14タイトルリズム、ポーズ、速さ、強調と音声
事前学習
事後学習
・「TUFS IPAモジュール」などを使って聴き取り、発音の練習をする。
・音声分析ソフト「praat」等で自身の音声を分析する。
授業内容・リズム、ポーズ、速さ、強調と音声について学ぶ。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
15タイトルまとめ・総括評価
事前学習
事後学習
・授業内で配布される音声資料を使って聴き取り、発音の練習をする。
授業内容・この授業を通して学習したことをまとめ、今後どのように活かしていくか考える。
・グループディスカッションを行う。
・聴き取り練習を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
日本語音声教育に長年にわたり従事している教員が、その教育経験を活かしつつ、日本語教育の現場ですぐに役立つような授業を行います。また、声優に対する音声指導の経験も豊富なため、受講生に対する音声指導についても綿密に行います。
<備考>
(未登録)