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授業科目名 知的障害児心理学II
時間割番号 EEH202
担当教員名 松下 浩之
開講学期・曜日・時限 後期・月・I 単位数 2
<対象学生>
障害児教育コースおよび特別支援学校教員免許取得希望者(副免)
<授業の目的>
知的障害および発達障害のある子どもへの教育的支援には、具体的で計画的な指導計画が不可欠である。本授業では、知的障害のある子どもの心理特性にもとづき、具体的な指導手続き立案のための理論的根拠として、応用行動分析学の基礎的知識を学修する。応用行動分析は、特に自閉症スペクトラムの子どもに対する心理学的支援として、エビデンスのある方法として知られている。本授業では、知的障害や自閉症スペクトラム障害を対象として、応用行動分析学にもとづいた指導手続きを立案するために必要な、行動の基本的な枠組みの理解を目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門子ども理解子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。
Bいじめや不登校、特別支援教育などについての基礎的な知識を習得している。
C子どもたちの発達段階や生活年齢を考慮して、適切に接することができる。
D子どもの意思を真摯に受けとめ、受容的な態度で接することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1応用行動分析学に関する基礎的知識を習得し、行動生起のメカニズムについて説明できる。A
2環境との相互作用という観点から、行動生起に影響する要因について説明できる。B
3知的障害や自閉症スペクトラム障害のある子どもの示す行動上の問題について、機能的アセスメントにもとづいた支援計画を立案できる。C
4知的障害や自閉症スペクトラム障害のある子どもの実態を把握する方法について説明できるD
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する
225%到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する
325%到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する
425%到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する
合計100% 
<授業の方法>
講義を中心に行う。
12月下旬に、特別支援学校の公開授業を参観し、実践を理論的に考察する予定です。
スケジュールなど詳しくは授業中に説明します。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
なぜほめることが重要なのか。なぜ叱ってはいけないのか。援助はどこまですれば良いのか。
教育的な関わりの中で必ず生まれる疑問について、倫理的にではなく、心理学的に理解することができれば、みなさんにとって必ずプラスになるはずです。
予習復習が大変ですが、しっかり頑張ってください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. レイモンド・G.ミルテンバーガー, 行動変容法入門, 二瓶社, ISBN:978-4861080258
  2. 山口薫, 発達の気がかりな子どもの上手なほめ方しかり方~応用行動分析学で学ぶ子育てのコツ~, 学研教育出版, ISBN:978-4-05-404347-3
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション
事前学習
事後学習
授業内で指示する
授業内容授業の実施方法の説明や全体像についての概説
2タイトルターゲット行動の定義と観察記録
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:ターゲット行動、行動の次元、記録法
3タイトル行動を増やす手続き ~強化~
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:強化子、逃避、強化スケジュール
4タイトル行動を減らす手続き ~弱化~
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:罰、タイムアウト
5タイトル罰を用いずに行動を減らす手続き
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:消去、消去バースト、分化強化
6タイトル刺激性制御:弁別と般化
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:弁別訓練、般化、プロンプトフェイディング
8タイトル強化や弱化の効果を高める ~動機づけ操作~
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:動機づけ操作、遮断化、飽和化
9タイトル新しい行動の形成技法
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:模倣、シェイピング、チェイニング
10タイトル特別支援学校における支援事例
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:トークンエコノミー法、非随伴強化法、行動契約法
11タイトル通常の学校における支援事例 ~集団随伴性・自己管理~
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:集団随伴性、自己管理
12タイトルレスポンデント条件づけ
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:レスポンデント条件づけ理論、条件反応
13タイトル不安や恐怖の軽減
事前学習
事後学習
授業内容キーワード:レスポンデント消去、刺激フェイディング、系統的脱感作
<備考>
(未登録)