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授業科目名 教育の方法及び技術(情報通信機器の活用含む)
時間割番号 EEC297
担当教員名 三井 一希/小島 明子
開講学期・曜日・時限 後期・金・I 単位数 2
<対象学生>
2年次生
<授業の目的>
これからの社会を担う子供たち(幼児・児童・生徒)に求められる資質・能力を育成するための授業展開に資する教育の技術・方法を身につけることを目的とする。また、情報通信技術を効果的に活用した学習指導、校務の推進並びに児童生徒の情報通信技術の活用能力を育成するための指導に関する基礎的な知識・技能を身につけることを目指す。さらに、授業映像の分析を通じて授業分析・授業研究を実践的にすすめるための能力や資質の獲得・涵養を目指す。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能ICTやアクティブ・ラーニングなどの活用に関する基礎的な知識を習得している。
B持続的変態力教師として学び続ける意志と課題探求力を身につけている。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教育の方法や技術の具体を説明できることA
2情報通信技術の活用の意義や具体的な活用事例について説明できることA
3情報通信技術を活用した授業の構想と授業の実施ができることA
4共同編集機能をはじめとしたクラウド上のサービスが活用できることA
5授業分析の視点を持ち、授業を分析できることB
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する
230%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する
310%指導案の記述、模擬授業の様子から評価する
410%授業中の演習の様子、学修成果物から評価する
530%授業分析の作業、資料作成、発表における表現力、質疑応答の適切性から評価する
合計100% 
<授業の方法>
面接授業を原則とするが、新型コロナウイルスの影響によりライブ型やオンデマンド型に切り替えたり、それらを併用したりする可能性がある。(面接授業を実施する場合は、マスクの着用、学生間の距離の確保、換気や手指消毒の徹底等の感染防止策をとる)
第1、2、3、11、15回の全5回は全員で授業を実施する。それ以外の4~10、12、13、14回は校種・教科の混在するクラスにわかれ、そのクラスごとに授業を実施する。クラスごとの授業では4~5人程度のグループをつくり、授業分析や模擬授業に取り組む。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1 児童生徒1人1台の情報端末を活用しながら授業を展開していくことが新たに求められています。授業で扱う操作スキルは獲得できるようにしてください。
2 この科目の履修申告・受講のための要件は次のとおりです。
・前期「教育課程臨床論」を単位取得しているか、後期「教育課程と学力形成」を履修申告する
<テキスト>
  1. 稲垣忠, 佐藤和紀編著, ICT活用の理論と実践 : DX時代の教師をめざして, 北大路書房, ISBN:9784762831805,
    (2021年出版)
<参考書>
  1. 堀田龍也, 佐藤和紀編著, 情報社会を支える教師になるための教育の方法と技術 : 教職課程コアカリキュラム対応, 三省堂, ISBN:9784385362649,
    (2019年出版)

  2. 稲垣忠彦, 佐藤学著, 授業研究入門, 岩波書店, ISBN:9784000039482,
    (1996年出版 子どもと教育)

  3. 幼稚園教育要領(最新版)
  4. 小学校学習指導要領(最新版)
  5. 中学校学習指導要領(最新版)
  6. 高等学校学習指導要領(最新版)
  7. 特別支援学校学習指導要領等(最新版)
<授業計画の概要>
1タイトル各校種における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教育方法、教育技術
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第5章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・授業全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の方法、成績評価の仕方等に関するガイダンスを行います
・クラスメンバー、グループメンバー及び分析対象授業の決定を行います
・主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教育方法、教育技術に関する講義を行います
・リフレクションペーパーを記述し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
2タイトル現代社会における情報通信技術の活用の意義と理論
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第1章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・現代社会におけるICTの活用の意義、個別最適な学びや協働的な学びを支えるICTの活用について講義を行います
・クラウド上の共同編集機能を用いた演習を行います
・リフレクションペーパーを記述し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
3タイトル情報通信技術、環境を活用した効果的な指導法、評価法
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第7、9章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・育成を目指す資質・能力や学習場面に応じたICTの活用事例、教育データを活用した指導や学習評価に関する講義を行います
・クラウド上の共同編集機能を用いた演習を行います
・リフレクションペーパーを記述し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
4タイトル特別な支援を必要とする児童・生徒に向けた情報通信技術の活用
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第6章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・特別な支援を必要とする児童・生徒に向けたICTの活用事例を調査する活動を通じて、その意義と活用に当たっての留意点についての理解を深めます
・情報の収集、整理・分析、まとめ・表現といった探究のサイクルを意識した演習を通じて、情報活用能力の育成につながる授業デザインについて学びます
・クラウド上の共同編集機能を用いた演習を行います
5タイトル情報通信技術を活用した校務の推進、ICTの環境整備と外部連携
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第14章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・ICT支援員などとの連携事例やICTを活用した校務の推進事例を調査する活動を通じて、外部人材との連携の在り方や校務のデジタル化についての理解を深めます
・情報の収集、整理・分析、まとめ・表現といった探究のサイクルを意識した演習を通じて、情報活用能力の育成につながる授業デザインについて学びます
・クラウド上の共同編集機能を用いた演習を行います
6タイトル授業・保育を構成する基礎的要件・学習評価、及び授業ビデオの視聴による授業分析の視点の抽出
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第10章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・学級、幼児児童生徒、教員、教室、教材など授業保育を構成する基礎的な要件をおさえます
・学習評価の基礎的な事項をおさえます
・授業を構成する基礎的要件・学習評価の基礎的事項をふまえ、ビデオを視聴します。
・どのような視点で授業分析を行うかをグループごとに検討します
7タイトル個別最適な学びの実現と幼児教育における情報通信技術の活用、及び授業カンファレンス発表 資料(スライド等)の作成
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第11章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・ICTを活用して幼児の体験との関連を考慮した効果的な教材等の提示法や個別最適な学びの実現に資するICTの活用法について理解を深めます
・グループごとに授業分析を行い、授業カンファレンス発表資料(スライド等)を作成します
・発表資料はクラウド上の共同編集機能を用いて作成します
8タイトル各校種における授業カンファレンス発表資料(スライド等)を用いたリハーサルと修正
事前学習
事後学習
・授業前に、発表資料の作成を完了させておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・発表資料に対して幼・小・中それぞれの校種に応じたICTの活用が果たす役割を踏まえた考察を行います
・発表資料に対して相互コメントを入力しながらブラッシュアップしていきます
・発表のリハーサルを行い、プレゼンテーション技法を学びます
9タイトル授業・保育でのデジタルコンテンツの役割に関する授業研究カンファレンス(グループによる 発表、ディスカッション)
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第7、9章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・授業研究カンファレンスの発表を行います
・グループごとの発表を踏まえてディスカッションを行い、授業分析についての理解を深めます
・発表を聞きながら感想やコメントをクラウド上の共同編集機能を用いて入力していきます
10タイトル教師の指導力に関する授業研究カンファレンス(グループによる発表、ディスカッション)
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第8章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・授業研究カンファレンスの発表を行います
・グループごとの発表を踏まえてディスカッションを行い、授業分析についての理解を深めます
・発表を聞きながら感想やコメントをクラウド上の共同編集機能を用いて入力していきます
11タイトル各校種における情報活用能力(情報モラルを含む)を育成するための情報通信技術の活用
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第21章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・各校種・各教科等において、横断的に育成する情報活用能力(情報モラルを含む)に関する講義を行います
・授業で活用できるクラウドツールの具体と活用例を学びます
・リフレクションペーパーを記述し、講義内容の理解度を確認するとともに、講義内容を簡潔に説明できるようにします
12タイトル授業・保育の授業の指導案作成(情報通信技術の活用を含む)
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第16章を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・児童生徒が1人1台端末を活用する授業を想定した指導案を個人で作成します
・指導案の基礎的な形式について学びます
・教員や受講生同士のコメントを踏まえて指導案をブラッシュアップしていきます
13タイトル学習者主体の授業に向けた指導法とICTの活用の効果と意義(模擬授業)
事前学習
事後学習
・授業前に、指導案と授業で使うコンテンツを準備しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・第12回で作成した指導案をもとに、短時間の模擬授業を実施します
・教師役と児童生徒役にわかれ、ICTの活用の効果と意義についての理解を深めます
・模擬授業後は相互コメントを行いながら授業の改善点を考えます
14タイトル個別最適な学びの実現に向けた指導法とICTの活用の効果と意義(模擬授業)
事前学習
事後学習
・授業前に、指導案と授業で使うコンテンツを準備しておく
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる
授業内容・第12回で作成した指導案をもとに、短時間の模擬授業を実施します
・教師役と児童生徒役にわかれ、ICTの活用の効果と意義についての理解を深めます
・模擬授業後は相互コメントを行いながら授業の改善点を考えます
15タイトル情報通信技術を活用した遠隔・オンライン教育と情報セキュリティ
事前学習
事後学習
・授業前に、テキストの第12章、第18を読み、特に大事だと思った箇所にマーキングをする
・授業後に、授業で扱った内容を整理してまとめる。最終課題レポートに取り組み提出をする
授業内容・遠隔教育やオンライン教育の意義や関連するシステムの使用法についての講義を行います
・情報セキュリティや情報モラルについての指導事例の具体を学びます
・遠隔教育やオンライン教育に活用できるスキルの演習を行います
・最終課題レポートの内容とその作成方法について説明します
<備考>
・受講生の要望や状況によって、授業内容の一部を変更する場合がある。
・児童生徒1人1台の情報端末環境でどのような授業を設計・展開していくことができるのかについて体験的に学ぶ。そこで、以下の準備をしておくこと。
1 タブレット端末やノートパソコンを持参し、インターネットに接続できる状態にして受講すること。
2 Googleアカウントを取得しておくこと。授業用に取得しても既に持っているアカウントを使用しても構わない。