山梨大学電子シラバス−授業データ

授業科目名

外科学２　実習

担当教員

中島　博之

時間割番号

単位数

履修年次

期別

DMG510

4,5

通期

＜授業の概要＞

　この臨床実習は、社会のニーズに合致した、優れた医師を養成するための全人教育の一環である。実際の患者さんの治療現場に立ち会うことにより、患者さんへの接し方を学び、自分が習得してきた知識の欠落点を認識し、今後の学習の目標、方法を明確に知ることを目的とする。基礎医学や講義で得た知識を臨床応用できるようにすることは勿論であるが、実際に手術に参加しどのように行われているか経験することが重要である。

＜本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー＞（能力・資質）

医学部>医学科向け

記号	コンピテンシー（能力・資質）
A	専門	プロフェッショナリズム	◎
B		コミュニケーション	○
C		チーム医療の実践	○
D		医学知識と問題対応能力	○
E		診療技術と患者ケア	○
F		科学的思考	○

＜到達目標＞

目標NO	説明	コンピテンシーとの対応
目標NO	説明	医学
1	一般目標（GIO)	A
2	外科診療の実際に触れることで、外科的な診断、治療についての最新の知識を習得する。外科基本手技を理解し、実践できるようにする。	B
3	行動目標(SBO)	E
4	１）手術前後の回診において、患者さんと良好なコミュニケーションをとることができる。	F
5	２）医療面接・身体診察から適切に必要な情報を収集し、検査データー等から手術術式を理解する。	D
6	３）術前、手術のリスクファクターや起こり得る合併症を理解することができる	C
7	４）手術症例を見学し、術後報告で手術内容を確認する。	F
8	５）術後管理を理解し、術後、ICUまたは病棟で、検査所見や身体所見から手術患者の状態について判断することができる
9	６）経験した症例に関する知識をMEDLINE 、教科書、診療ガイドライン等から適切に調べることができる。

＜成績評価方法＞

目標No	割合	評価の観点
1	100%	実習態度と出席を踏まえての総合判定（特に出席は重視します）
2	%
3	%
4	%
5	%
6	%
7	%
8	%
9	%
合計	100%

＜授業計画＞

心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科診療グループの診療（回診、手術）に立ち会い指導を受ける。
実習期間中に行われる、教授または准教授回診、カンファレンス、クルズス等に参加する。教授または准教授面談による学習到達度評価を受ける。金曜日17時までに、一つテーマを決めレポートを提出する。
当科は心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科と幅広く診療をおこなっているので、時間の許す限り他のグループの手術も見学することが望ましい。スケジュール、注意事項については「臨床実習の手引き」にて確認すること。

＜教科書＞

正岡　昭, 呼吸器外科学第４版, 南山堂
肺癌取扱い規約第８版
高松英夫・福澤正洋, 標準小児外科学第7版, 医学書院
新井達太編, 心臓弁膜症の外科, 医学書院
龍野勝彦編, 心臓血管外科テキスト
Rutherford's Vascular Surgery, ELSEVIER
Cardiac surgery. Kirklin/Barratt-Boyes, ELSEVIER

＜参考書＞

(未登録)

［実務経験のある教員による授業科目の概要］

医師として実務経験のある教員が、実践的教育を行っている。