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授業科目名
生化学A
担当教員
大塚 稔久/宮澤 恵二/望月 光由/森 靖典
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMB102 2 1 後期
<授業の概要>
我々の身体はタンパク質、核酸、糖質、脂質などの生体物質によって成り立っている。各々の物質の機能は、それらの化学的・物理学的性質により説明できる例が多い。また、各々の生体反応において、反応の特異性は厳密に規定されており、反応の進行も巧みに調節されている。生体反応における特異性と調節機構の理解も目標のひとつである。この両者の破綻は生体を病的な状態に追いやる。生体内の反応は膨大な数にのぼるが、使われている原理には共通したものが多い。本講義をとおして、生体分子の構造や特徴に関する知識を身につて、その知識を用いて生命現象を読み解くことのできる力を養う事が目標である。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門医学知識と問題対応能力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1生命現象の物質的基礎:主要な生体分子の特性、構造と機能を説明することができる。A
2生体物質の代謝:生体内の主な代謝経路の働きと調節機構を説明することができる。A
3遺伝と遺伝子:遺伝子から蛋白質への流れに基づいて生命現象を学び、遺伝子工学の手法と応用やヒトゲノムの解析を説明することができる。A
4代謝異常:糖質、蛋白質、脂質等の代謝異常によって生じる多様な疾患について説明することができる。A
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
125%知識と問題対応能力を評価する。
225%知識と問題対応能力を評価する。
325%知識と問題対応能力を評価する。
425%知識と問題対応能力を評価する。
合計100% 
<授業計画>
金曜日 1・2限
10月 7日  1 生化学と医学/アミノ酸とペプチド(1大塚)(臨床大講堂)
   2 タンパク質の一次構造と高次構造(1大塚)(臨床大講堂)
10月14日  3 DNA、RNAと遺伝情報の流れ(1森)
        4 遺伝子とゲノムの探究(1森)
10月21日  5 ヘモグロビン(1大塚)
        6 酵素:基本概念と反応速度論(1大塚)
11月 4日  7 触媒の戦略(1大塚)
        8 調節の戦略(1大塚)
11月11日  9 基礎生化学演習(1)(臨床大講堂)
       10 基礎生化学演習(2)(臨床大講堂)
11月18日 11 糖質(2宮澤)
       12 糖タンパク質(2宮澤)
11月25日 13 脂質と細胞膜(2宮澤)
       14 細胞膜と膜タンパク質(2宮澤)
12月 2日 15 シグナル伝達経路(1)(2宮澤)
       16 シグナル伝達経路(2)(2宮澤)
12月 9日 17 代謝:基本概念と設計(2宮澤)
       18 解糖(2宮澤)
12月16日 19 糖新生(2宮澤)
       20 クエン酸回路(2宮澤)
12月23日 21 酸化的リン酸化(2宮澤)
       22 ペントースリン酸回路(2宮澤)
 1月 6日 23 グリコーゲン代謝(2宮澤)
       24 酸化還元と生体制御(2宮澤)
 1月13日 25 物質生化学演習(2宮澤)
       26 代謝生化学演習(2宮澤)

 1月20日 27 生化学特別演習(1)(1大塚)
       28 生化学特別演習(2)(1大塚)
          生化学の知識を用いて高次生命現象(神経系)を説明するための演習を行う。

 1月27日 29 生化学特別演習(3)(2宮澤)
       30 生化学特別演習(4)(2宮澤)
          生化学の知識を用いて高次生命現象(がん)を説明するための演習を行う。
<教科書>
  1. Jeremy M. Berg [ほか] 著, ストライヤー生化学 第8版, 東京化学同人, ISBN:9784807909292,
    (2018年出版)
<参考書>
  1. マシューズ [ほか] 著 ; 相内敏弘 [ほか] 訳, カラー生化学, 西村書店, ISBN:9784890134502,
    (2015年出版)

  2. Roger L. Miesfeld, Megan M. McEvoy [著] ; 稲田利文 [ほか] 翻訳責任, ミースフェルド生化学, 東京化学同人, ISBN:9784807909865,
    (2020年出版)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
医師として実務経験のある教員が講義を行っている。