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授業科目名
ヒトの体と病気
担当教員
篠原 良章/成田 啓之/小田 賢幸
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMA117 1 1 前期
<授業の概要>
医学の学習は解剖学、生理学など正常なヒトの体の構造と機能を理解することから始まる。その一方で学び始めにはそれがどの様に病気の診断や治療に役立つかが見えにくいため、学生の意欲が高まらないことがたびたび指摘されている。本講では臨床各科の第一線で活躍している臨床医による臓器別の疾患講義を展開し医学を学習していく上でのモチベーションを高めることを目標とする。この中で適宜解剖学、生理学にも触れるので今後の医学を学んでいく上での基礎医学の重要性を理解させ、学習の動機づけとなるように工夫する予定である。具体的な目標のひとつとして重要な疾患群を大まかに理解し医学生の視点で第三者に説明できるようになることを定める。最終回では医師、患者役にわかれて外来診療の寸劇を演じてもらい、より現実に近い形で疾患と向き合ってもらう。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門コミュニケーション
B医学知識と問題対応能力
C診療技術と患者ケア
D科学的思考
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1正常と異常に関して疾患と関連づけながら自分の意見を述べられること。A
2講義で扱った主な病気に関して簡単に説明できるようになること。B
3講義内容に関して毎回何か疑問に感じること、更に知りたいことが生まれること。C
4講義で扱った病気に関してどのような医学研究が行われているか説明できるようになること。D
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
145%レポート:毎回担当講師が課題を設定し、次週の講義までに提出
220%最終レポート:毎回担当講師が課題を設定し、次週の講義までに提出
330%発表:最終回の発表内容に応じて採点
45%受講態度:3分の2以上出席していれば3点、皆勤で5点
合計100% 
<授業計画>
基本的に臨床の第一線で活躍している臨床医の講義である。第1回と最終回はコーディネターの解剖学教授が導入、総括を行う。

[日程]
1. 4月14日 病気とは何か    [解剖構造生物学(細胞生物学)] 小田賢幸(篠原良章)
2. 4月21日 腎臓の病気     [東大・腎臓内科] 南學正臣 (小田)
3. 4月28日 消化管の病気    [第一外科学]   市川大輔
4. 5月12日 女性生殖器の病気  [産婦人科学]   平田修司
5. 5月19日 肝胆膵の病気    [国がんC・肝胆膵外科] 高本健史 (小田)
6. 5月26日 視覚器の病気    [眼科学]     柏木賢治
7. 6月02日 呼吸器の病気    [呼吸器内科学]  副島研造
8. 6月09日 皮膚の病気     [皮膚科学]    三井 広
9. 6月16日 泌尿器および男性生殖器の病気 [泌尿器科学] 三井貴彦
10. 6月23日 循環器の病気    [米コロンビア大・循環器内科] 島田悠一 (小田)
11. 6月30日 運動器の病気    [整形外科学]   波呂浩孝
12. 7月07日 造血・免疫系の病気 [小児科学]    犬飼岳史
13. 7月14日 アレルギー性疾患  [耳鼻咽喉科学]  桜井大樹
14. 7月19日 脳の病気      [脳神経外科学]  木内博之(八木 貴)
15. 7月28日 寸劇発表      [解剖構造生物学] 小田賢幸

1.講師(登壇順)
南學正臣 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 教授
市川大輔 山梨大学医学部附属病院 消化器外科 教授
平田修司 山梨大学医学部附属病院 産婦人科 教授
高本健史 国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科 医師
柏木賢治 山梨大学医学部附属病院 眼科 教授
副島研造 山梨大学医学部附属病院 呼吸器内科 教授
三井 広 山梨大学医学部附属病院 皮膚科 講師
三井貴彦 山梨大学医学部附属病院 泌尿器科 教授
島田悠一 コロンビア大学メディカルセンター循環器内科 Assistant Professor
波呂浩孝 山梨大学医学部附属病院 整形外科 教授
犬飼岳史 山梨大学医学部附属病院 小児科 教授
櫻井大樹 山梨大学医学部附属病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 教授
木内博之(八木 貴) 山梨大学医学部附属病院 脳神経外科 教授(病院准教授)

2. コーディネーター
小田賢幸 山梨大学医学部 解剖学講座構造生物学教室 教授

〈授業形態について〉
本科目は面接授業を基本とする。但し、新型コロナウィルスの状況に応じて面接授業とライブ配信の併用を行う。およそ60分の講義と30分の質問・議論から構成される。
クラスを各講義に対応する13の臓器別グループに分ける。各グループは担当する講義回において必ず一人1回講師に質問する義務を負う。事前に掲示される講義資料を予習し、講師への質問を用意しておくこと。
各講義の終わりにレポート課題を提示する。翌週の講義までに提出すること。すべてのレポートが提出されない限り単位は与えられない。
各講義に対応して、臓器別グループごとに症例シナリオが与えられる。最終回では、各グループが担当する症例シナリオに沿って5分程度のインフォームドコンセントの寸劇を演じてもらう。
最終回の寸劇が終了後、総まとめとして最終レポートを提出してもらう。
<教科書>
(未登録)
<参考書>
  1. 坂井建雄, 河原克雅総編集, カラー図解人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版, 改訂第4版, 日本医事新報社, ISBN:9784784931811,
    (2021年出版)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
基本的に臨床の第一線で活躍している臨床医の講義である。