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授業科目名 多文化共生地域課題(多文化社会における対人援助/外国人と人権)
時間割番号 CPYK30
担当教員名 新居 みどり
開講学期・曜日・時限 前期・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
全学部2年生以上対象
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和4年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI )を確認してください。

多文化化する地域における外国人住民の現状を知り、その諸課題について理解する。そして、世界につながる地域社会の一員として、多文化共生社会の実現にむけた方途について考察し実践する力を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B異文化理解と外国語リテラシー自文化と異文化に対する知識と理解を基に、自己や社会のあり方について相対的視点から意見を述べることができる。
「英語」で自らの専攻分野の内容を理解し、その内容について簡単に表現することができる。
「ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語」で基礎的な内容について読み書き、口頭でのやりとり・意思疎通ができる。
C汎用能力5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
D省察力取り組みを評価し、解決方法や計画を改善できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1外国人住民の現状や諸課題を理解することができる。A
2多文化共生の視点から、世界と地域とのつながりを理解することができる。B
3多文化共生社会の実現にむけた実践的取り組みについて考察し文字化することができる。C
4学びや活動の省察を行い多様な人々との共生にむけた努力をしようとする。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%最終レポートにより、外国人住民の現状や諸課題を理解することができたか評価する
220%最終レポートにより、世界と地域とのつながりを理解することができたか評価する
330%最終発表により、実践的取組の考察と文字化ができたか評価する
430%リフレクションペーパーにより、学びや活動の省察と共生に向けた努力を試みたか評価する
合計100% 
<授業の方法>
1・2回目、15回目のみ対面実施、3回目からから14回目についてはオンライン実施で、オムニバス形式で行い、毎回、各ゲストスピーカーによる講義後、質疑応答およびディスカッションの時間を設けます(アクティブラーニング)。また、毎回、リフレクションペーパーの提出をすることで、学びの定着と同時に、課題点を明確化します。
(オンデマンドでも、実施後1週間は配信します。)
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本講座は、地域の課題から多文化共生社会のあり方を考えていく講座です。講師の講義やその後の議論をふまえて、地域課題に対して解決の方途を提示する実践計画を検討し、最終的に取り組みについて発表を行います。講義と自分たちの地域や職場の活動を往還する中で学びを深めていきましょう。
<テキスト>
  1. 指定なし
<参考書>
  1. 杉澤経子, 関聡介, 阿部裕監修, これだけは知っておきたい!外国人相談の基礎知識, 松柏社, ISBN:9784775402191,
    (2017年出版)

  2. 毎回のゲストスピーカーから講座終了後に提示があります。
<授業計画の概要>
1タイトル多文化共生を問うオリエンテーション (対面)
事前学習
事後学習
多文化共生について自分の学びを計画する
授業内容多文化共生について自分の学びを計画する
2タイトル多文化共生を問う(参加型ワークショップ)(対面)
事前学習
事後学習
多文化共生について参加型での学びを振り返る
授業内容「レヌカの学び」を実際に行い自分の中での多文化共生を考える
3タイトル法制度から考える日本に暮らす外国人の現状と課題(総論)
事前学習
事後学習
なぜ外国人住民が増えているのかその課題についてフレクションシートの記入を通して考える
授業内容関聡介弁護士を迎え、外国人住民の法的な背景を知り現状を学ぶ
4タイトルグループディスカッション
事前学習
事後学習
受講者の活動取りくみ計画(第1弾)を考える
授業内容多文化共生の捉え方と山梨の現状についてグループで議論する
5タイトル外国人住民の在留資格と社会生活
事前学習
事後学習
在留資格についての知識を知り、その課題をフレクションシートの記入を通して考える
授業内容青柳りつ子行政書士による外国人と在留資格の関係について学ぶ
6タイトル外国人住民と地域福祉
事前学習
事後学習
外国人住民と地域福祉の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容門美由紀社会福祉士による外国人と福祉について広く学ぶ
7タイトル実践紹介―母子及び学齢期の親子支援
事前学習
事後学習
外国人母子支援の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容ピナット外国人友だちネットの地域での活動を学ぶ
8タイトル外国人住民と地域日本語教育
事前学習
事後学習
外国人と地域日本語教育の関係をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容伊東佑郎教授より日本の言語政策と地域日本語教育の役割について学ぶ
9タイトル実践紹介―地域でのことばを通した活動
事前学習
事後学習
地域の多言語コミュニケーションについてリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容ワクチン接種のための言語キャンペーンについて国際交流協会の活動から学ぶ
10タイトル社会とやさしい日本語
事前学習
事後学習
やさしい日本語の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容岩田一成教授からやさしい日本語について学ぶ
11タイトルグループディスカッション
事前学習
事後学習
受講者の活動取組み計画(第2弾)を考える
授業内容多文化共生の捉え方と山梨の現状についてグループで議論する
12タイトル外国人の参加と地域活動-若者の参加 ESUNE の活動からみえるもの
事前学習
事後学習
外国人の地域参加をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容静岡県のESUNEの活動から外国人の地域参加について学ぶ
13タイトル外国人の地域参加とその声―山梨に暮らすわたしたち
事前学習
事後学習
外国人の地域参加をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容山梨県在住の外国人との対話の場を設ける
14タイトル世界と地域 世界の人の移動
事前学習
事後学習
世界と山梨の関係性についてリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容IOMから世界における移民の移動について学ぶ
15タイトル発表活動(まとめ)
事前学習
事後学習
活動計画を作成し、発表準備をする
授業内容受講者の活動計画を作成し発表する
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
科目担当者は、NPO法人CINGAのコーディネーターとして、在住外国人の相談に向き合いつつ、地域課題解決を目指した市民参加型の事業を自治体と協働実践しています。この講座は、オムニバス形式で、医療・福祉領域の実践経験が豊富なゲストスピーカーを招き、対話型の講義を行います。このコロナ下において、特に医療・福祉領域の対人援助職の多くが、在住外国人の対応に戸惑うことが多くありました。この講座では、受講者が、講義と地域や職場での実践を往還する中で、在住外国人の置かれている現状についての基礎知識とともに、実践力を育むことを目的としています。
<備考>
他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。