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授業科目名 ローカルデザイン実践演習
時間割番号 CPYK19
担当教員名 田中 友悟
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和4年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI )を確認してください。

地域課題の解決には、問題を捉えて構造化する分析力、資源をつなぎあわせて価値をうみだす編集力、活動を事業へと育てていく企画力など、複合的な能力が求められます。「まちづくり」とは、そのような課題解決のための実践知に加え、私たちみんなが共有する暮らしの土台ともいえる「公共」を育てていく営為です。それは、私とまちの幸福な関係を築くための思想であり、技術だといえます。
本科目では、「まちづくり」「デザイン」の思考法をもとに実際の地域課題の現場に入って企画提案を試みることで、VUCA時代に必要とされる実践的な思考法やプロジェクト立案力を身につけることを目指します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
B5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
C構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1地域が抱える諸課題の構造とその背景にある要因を理解する。B
2地域課題の構造を捉え、解決に資する企画・プレゼンテーションを考えることができる。A
3地域の歴史文化やコミュニティの特性を活かそうとする姿勢を身につける。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%各回の課題(議論への参加や貢献度、レポート)で適切な課題設定能力を評価する。
230%講義への参加態度(質疑応答、レポート)で柔軟な思考力を評価する
340%講義最終課題で企画立案に至る構想力を評価する
合計100% 
<授業の方法>
・コロナウイルス感染拡大の状況にあわせて一部オンラインを組み合わせた実施を検討しますが、基本は対面での授業となります。
・毎回振り返りシートを配布し、履修者の意見や質問に対する意見交換の時間をもうける双方向型の授業形式となります。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
実際の地域での実践演習を通して、地域課題の調査・分析、課題解決プランの提案をおこなっていただきます。リサーチや企画の立案、プレゼンテーションなどの基本的なローカルデザインに求められる実践力を短期間で身につけることを目指します。また、世間一般には抽象的に捉えられているまちづくりの本来の意義である「公共性」を再確認した上で、技術だけではない思考法についてもお伝えすることができればと考えています。
本講義は後期に開講される「まちづくりの思想と技術」の実践編という位置付けです。両講義をセットで受講すると、まちづくりへの理解がより深まる設計となっています。
<テキスト>
  1. 適宜プリントなどを配布します。
<参考書>
  1. 講義時に適宜紹介します。
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション(ローカルデザインとはなにか・講義の詳細について)
事前学習
事後学習
・「地域づくり」という言葉についてインターネットなどで情報を検索しておく
授業内容スライドを用いて授業の内容や狙いに関するイントロダクションを行う。
2タイトルローカルデザイン概論(地域課題を解決する力・日本における実践と思想の歴史)
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容スライドを用いて講義をおこないます。
3タイトル地域フィールドワーク/地域課題を捉える(1)
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う。
授業内容地域現場(山梨市内)でのフィールドワークを3コマセットで行い、地域の課題と可能性を検討する。
4タイトル地域フィールドワーク/地域課題を捉える(2)
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う。
授業内容地域現場(山梨市内)でのフィールドワークを3コマセットで行い、地域の課題と可能性を検討する。
5タイトル地域ワークショップ/地域課題を構造化する(1)
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容地域現場(山梨市内)でのフィールドワークを3コマセットで行い、地域の課題と可能性を検討する。
6タイトル地域ワークショップ/地域課題を構造化する(2)
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う。
授業内容地域現場(山梨市内)でのワークショップを2コマセットで行い、地域の課題と可能性を分析する。
7タイトル地域課題解決プランの立案
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容地域現場(山梨市内)でのワークショップを2コマセットで行い、地域の課題と可能性を分析する。
8タイトル地域向けプレゼンテーションの実施・振り返り
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う。
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容地域現場(山梨市内)でのプレゼンテーションを行い、地域からのフィードバックと企画の実現可能性を考察する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
まちづくりのための事業開発を行うクリエイティブスタジオ Hasen inc 代表取締役/山梨の文化資源の発掘・発信を行う地域商社 山梨市ふるさと振興機構 代表理事/
大学院にて「まちづくりのプロセスとデザイン思想の関係」を研究(2015~2017)。主に京都、兵庫、山梨にて、まちの文化継承を目的とした調査、企画開発、事業運用までを一貫して担うまちづくり事業に従事(2015~現在)。これまで取り組んできた時間や人のあいだをつなぐまちづくり事業の経験から、地域に求められるローカルデザインの実践方法をお伝えできればと思います。

方法:
山梨での実務経験で知見を生かして、山梨県内で地域づくりに従事するゲスト講師と共に地域課題の現場を訪問し、実態に基づいた多面的な学びと課題解決に資するプロジェクト立案の方法をお伝えしたいと思います。
<備考>
・本講義は現場での学びをとおして地域づくりを学ぶ実践型授業です。地域づくりに求められる技能・知識・姿勢をより体系的に習得したい方は「まちづくりの思想と技術」とセットでの受講が望ましいです。
・第3~5回(1日3コマ)、第6~7回(1日2コマ)、第8回(1日1コマ)は、学外のフィールワーク演習を予定しています。
・講義日数が少ないので、なるべく全ての講義に出席できることが望ましいです。
・フィールドワークの日程は、受講生とも相談しながら再調整を行います。
・他大学や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。