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授業科目名 まちづくりの思想と技術
時間割番号 CPYK15
担当教員名 田中 友悟
開講学期・曜日・時限 後期・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。
授業の実施日については、大学ホームページ(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/332)に掲載「教養教育連携開設科目履修ガイド」の令和4年度連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)一覧(PENTAS YAMANASHI )を確認してください。

地域課題の解決には、問題を捉えて構造化する分析力、資源をつなぎあわせて価値をうみだす編集力、活動を事業へと育てていく企画力など、複合的な能力が求められます。「まちづくり」とは、そのような課題解決のための実践知に加え、私たちみんなが共有する暮らしの土台ともいえる「公共」を育てていく営為です。それは、私とまちの幸福な関係を築くための思想であり、技術だといえます。
本科目では、世間一般には抽象的とされる「まちづくり」という概念を捉えなおし、私たちの身近な行為である「作る」と「使う」の視点から私とまち(地域)を結ぶまちづくりの技術・姿勢を学びます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B汎用能力4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
C5・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1まちづくり・地域づくりの現代的意義を理解し、さまざまな実践例を知る。A
2社会課題の構造を捉え、まちづくり・地域づくりの可能性を考察できる。C
3日々の生活が、まちづくり・地域づくりと密接につながっていることを意識できるB
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%講義最終課題で獲得した知識を評価する
250%各回の課題(議論への参加や示唆的な発言、レポート)で受講生の思考力・表現力を評価する
330%講義への参加態度(質疑応答、レポート)で講義内容の思考力・理解力を評価する
合計100% 
<授業の方法>
・コロナウイルス感染拡大の状況にあわせて、オンライン(zoom)に切り替えての実施を予定していますが、基本は対面での授業となります。
・毎回振り返りシートを配布し、履修者の意見や質問に対する意見交換の時間をもうける双方向型の授業形式となります。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
私たちの暮らす地域には大小様々な地域課題が存在しています。この地域課題の背景にある構造を捉え、解決へと導く取り組みは往々にして「まちづくり」という言葉で表現されます。しかしこの言葉が想起するのは「都市計画」「ローカルビジネス」「コミュニティデザイン」など多岐に渡り、その本来の意味は曖昧なまま理解されているのが実情です。本講義ではまちづくりの原点に立ち返り、その本来の意義である「公共性」を再確認した上で、受講生の方々にとっての実践的なまちづくり論をつくることを試みます。現在の優良事例を知ったり、過去の歴史を振り返るだけではなく、私たちとまちとの幸福な関わり方を考える時間を共にできればと考えています。
本講義の実践編は「ローカルデザイン演習」です。両講義をセットで受講すると、まちづくりへの理解がより深まる設計となっています。
<テキスト>
  1. 適宜プリントなどを配布します。
<参考書>
  1. 講義時に適宜紹介します。
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション(まちづくりとはなにか・講義の詳細)
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容スライドを用いて授業の内容や狙いに関するイントロダクションを行う。
2タイトルまちづくり概論①(まちづくりを支える理論)
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う。
授業内容スライドを用いて講義をおこないます。
3タイトルまちづくり概論②(日本におけるまちづくりの歴史・多様な実践のかたちとその可能性)
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容スライドを用いて講義をおこないます。
4タイトルゲスト講演「〈私〉から始めるまちづくり」/まちづくりの思想と技術を知る①
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
5タイトルディスカッション「〈私〉から始めるまちづくり」
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
6タイトルゲスト講演「〈公〉から拡がるまちづくり」/まちづくりの思想と技術を知る②
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
7タイトルディスカッション「〈公〉から拡がるまちづくり」
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
8タイトルゲスト講演「〈公共〉を支えるまちづくり」/まちづくりの思想と技術を知る③
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
9タイトルディスカッション「〈公共〉を支えるまちづくり」
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
10タイトルワークショップ/まちづくりの思想と技術を考える①
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容これまでの講義の内容を振り返るワークショップをとおして、自身にとって関心のあるまちづくりの思想と技術を考える。
11タイトルゲスト講演「まちを〈つくる〉営み」/まちづくりの思想と技術を知る④
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
12タイトルディスカッション「まちを〈つくる〉営み」
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
13タイトルゲスト講演「まちを〈つくる〉営み」/まちづくりの思想と技術を知る⑤
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
14タイトルディスカッション「まちを〈つかう〉営み」
事前学習
事後学習
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容ゲスト講演とディスカッションを2コマセットにしてまちづくりの事例を学ぶ。
15タイトル学習の振り返り・発表/まちづくりの思想と技術を考える②
事前学習
事後学習
・授業開始時に前回講義の振り返りを行う
・授業後に講義の振り返りシートを作成し、質疑応答の時間を設けます
授業内容これまでの講義の内容を振り返り、自身が実践できるまちづくりの思想と技術を発表します
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
教員の資格・職業・実務経験:
まちづくりのための事業開発を行うクリエイティブスタジオ Hasen inc 代表取締役/山梨の文化資源の発掘・発信を行う地域商社 山梨市ふるさと振興機構 代表理事/
大学院にて「まちづくりのプロセスとデザイン思想の関係」を研究(2015~2017)。主に京都、兵庫、山梨にて、まちの文化継承を目的とした調査、企画開発、事業運用までを一貫して担うまちづくり事業に従事(2015~現在)。これまで取り組んだ人や時間のあいだをつなぐまちづくり事業の経験から、実践的な技術とそれを支える思想をゲストとの対話をとおしてお伝えできればと思います。

方法:
実務経験で得たまちづくりの思想と技術を生かし、全国各地でまちづくりや地域づくりに従事するケ?スト講師との議論をとおして、受講生それぞれがまちと関わりを結ぶための様々な方法をお伝えします。
<備考>
・毎週受講生からの発言や質問を求める双方向型の講義です。オンラインの場合も顔出しで表情がわかる体制で受講して下さい。
・ゲスト講師に失礼の無いよう、無断遅刻や無断欠席はしないようにしてください。
・授業は基本的に2コマ連続で実施します。(※第1回, 第10回, 第15回は1日1コマ)授業日時を間違えないようにご予定ください。
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。