山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 山梨学II
分類社会科学
時間割番号 CASK05
担当教員名 輿水 達司
開講学期・曜日・時限 後期・水・V 単位数 2
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
この科目は「連携開設科目(主幹大学:山梨県立大学)」です。

山梨の地域社会には、特徴的な産業・文化・福祉等の社会構造が構築されてきている。この地域社会につき総合的・複合的視点から理解を深める目的で、本講義ではその土台となる山梨に特有な自然と歴史・文化を、幅広い分野にわたって学ぶ。この講義の柱として、「富士山の世界遺産登録」や「南アルプスや甲武信のユネスコエコパーク登録」等の背景・意義なども含まれる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1山梨に特有な自然と歴史・文化の基本的な理解ができるC
2「富士山の世界遺産登録」や「南アルプスや甲武信のユネスコエコパーク 登録」等の基本的な意義などについて説明ができるA
3山梨の産業や文化の成り立ちが、その土台の自然環境との関係で考察できるB
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%各回の講義の中で果たされる提出物に対し、講義内容の基本的な理解について評価する
230%各回の提出物により、山梨に特有な自然・歴史・文化の理解度を評価する
340%レポートの提出内容について評価する
合計100% 
<授業の方法>
今年度の講義はリモートの形式となります。具体的には、同時双方向によって、また「Meet」のリンクを使っての実施となります。
担当教員による授業のほかに、それぞれの分野で活躍中の方を外部講師として招き授業を行なう。また講義に関係する課題のレポートを提出し、理解を深める。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
学生は県外出身、県内出身を問わない。山梨学Iの受講に関係なく、受講できる。
自然や文化についてグローバルな視点と歴史的視点の両面から理解が図られるよう、願っている。
<テキスト>
  1. 指定しない
<参考書>
  1. 必要に応じて紹介する
<授業計画の概要>
1タイトル導入部 世界の中の山梨の自然・・地球史の視点からみた山梨の自然
事前学習
事後学習
講義タイトルに関係して、各自が今までに蓄積されている知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう。
授業内容講義の最初に、 この講義全体の到達目標、授業の進め方、課題提出の仕方、成績評価の方法に関するガイダンスを行います。そのあと、山梨学IIの概要についての講義を行います。最後に講義内容に関する課題を示します
2タイトル山梨の自然特性・・富士山と南アルプスそして甲府盆地の成り立ち
事前学習
事後学習
富士山・南アルプス・甲府盆地の自然科学分野において、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容富士山・南アルプス・甲府盆地について、自然科学分野の基本事項に加え、20世紀後半以降における学術的な進展内容を講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
3タイトル山梨の文化特性I・・文化としての景観~自然と歴史的環境
事前学習
事後学習
文化的に価値のある景観につき、国内における事例について各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容文化的な景観について、山梨県内の具体例をあげて講義をおこない、最後に講義内容に関する課題を示します
4タイトル山梨の文化特性II・・富士山の世界遺産とその意義
事前学習
事後学習
富士山の世界文化遺産の登録に関して、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容富士山が世界文化遺産に登録された経緯も含め、その意義などについて講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
5タイトル山梨の気象と健康・・盆地一帯の熱中症と対策
事前学習
事後学習
夏場における健康面で重要になる熱中症などについて、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容甲府盆地における気象条件を基に、山梨県内での熱中症の発生の仕組みと取り組みを講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
6タイトル山梨県内の生物多様性と自然環境・・生命変遷史と地球・太陽系の関係
事前学習
事後学習
山梨県内に特徴的な、あるいは珍しい生物について、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容地球史の中での生命誕生・絶滅の基本的仕組みの理解を図り、そのうえで山梨県内の生物多様性と自然環境について講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
7タイトル山梨の自然災害・・甲府盆地周辺の扇状地の災害対応
事前学習
事後学習
火山災害・地震災害・風水害の基本的な仕組みについて、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容山梨県内の火山や地震について歴史科学的に理解を図り、さらに甲府盆地周辺の扇状地形成史に関係する災害対策等を講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
8タイトル山梨の環境保全I・・山岳環境とその保全
事前学習
事後学習
富士山や南アルプス地域など山梨県内における、保全すべき山岳環境の優れた地域について、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容世界遺産の富士山やエコパークの南アルプスや甲武信地域などにおける自然の保全策のみならず、活用における問題点などについて講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
9タイトル山梨の環境保全II・・湖沼と河川系の環境保全
事前学習
事後学習
湖や池や沼について、その区別の仕方について、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容富士五湖や県内の主要河川などの成り立ちの理解を図り、さらにこれらの水質環境の地域差などについて講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
10タイトル山梨の水産業・・クニマスおよび内陸域魚業の進歩
事前学習
事後学習
富士五胡地域のワカサギ漁などのレクリエーション目的で行われる遊漁(釣り)についてその歴史的な状況について、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容海のない山梨県においても、本県ならではの地理的条件を生かした漁業(遊漁)や養殖業があることを講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
11タイトル山梨の観光と文化I・・大地形成史からみた自然資源と観光
事前学習
事後学習
県内における自然的な視点から特徴的な価値を備えた観光地につき、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容観光資源について、自然の仕組みの理解を図り新たな自然観の付加価値としてのストーリー性からの理解の方法について講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
12タイトル山梨の観光と文化II・・近代の富士山麓の観光地化
事前学習
事後学習
冨士講など江戸時代までになされた、先人の信仰の山としての富士山への登山について、各自が今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容江戸時代までの信仰の登山の時代から、その後の近代における観光登山への変遷について講義し、最後に講義内容に関する課題を示します
13タイトル山梨の住環境I・・ 山梨の自然環境と人の生活変遷
事前学習
事後学習
山梨に特有な自然を活かした産業等の成り立ちについて、各自の今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容山梨特有な自然と人間の生活・文化について歴史的な視点から振り返り、そのうえで未来の山梨(や日本)を考える内容を講義し、最後に、講義内容に関する課題を示します
14タイトル山梨の住環境II・・山梨の大地形成の歴史と住環境
事前学習
事後学習
山梨県内の自然災害について主要なものについて、各自の今までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で新知見の収集・整理をおこなう
授業内容山梨県内の自然災害の発生の仕組みと、災害への備えとしてのハザードマップのタイプ別の概要と利用方法について講義し、最後に、講義内容に関する課題を示します
15タイトルまとめ・・まとめと未来への課題等
事前学習
事後学習
この講義の初回から14回目までに蓄積された知識の整理を事前におこない、講義の終了時に各自で山梨学IIの全体的な知見の収集・整理をおこなう
授業内容山梨学IIの講義全体にわたる概要について、特に自然と産業・文化との関係性を中心に講義を行い、 最後に、この講義全体についての課題を示します
<備考>
定期試験を兼ねるレポートを課す