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授業科目名 生活設計論
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 CAS007
担当教員名 新山 みつ枝
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
受講する学生の人数制限95名
<授業の目的>
現代社会の変動の中で我々の生活は大きく変容し、様々な生活課題が顕在化している。その生活の変容の過程と諸問題を浮き彫りにし、生活形態、生活意識の多様性を理解するとともに、現代社会において必要な主体的な生活設計・ライフデザインについて認識を深める。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
C口頭発表力自分の意見を、一定の論理的根拠を伴って、わかりやすく話すことができる。
D5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1・現代社会、家族、生活の抱える課題を多面的・批判的に捉え、自らの言葉で的確に論評・伝達できること。A
2・生活設計に関する課題の解決を考え、説明することができること。D
3・自らの生活設計について、客観的・具体的・長期的に考え、説明することができること。C
4・生活課題を取上げ、その背景、要因等、分析・検討した学術的な文章を書く事ができる。B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%授業への積極的態度とその場で生じた問題に対する思考・推論・創造する力を評価する。毎回の小課題を評価に加える。
220%授業への積極的態度と情報を収集し分析する力を評価する。毎回の小課題を評価に加える。
320%授業への積極的態度と発表・表現・伝達する力を評価する。毎回の小課題を評価に加える。
440%レポート(思考・分析・検討する力)により評価する。
合計100% 
<授業の方法>
講義と演習(複数回のグループディスカッション)発表、討議などを組み合わせた授業を行なう。
講義は「ライブ型」とし「演習」は面接授業を実施する。(予定)
演習の主な活動内容は、以下の通りである。
・様々な価値観(ダイアモンドランキング)
・現在と将来の自分のライフロールについて考える
・将来について考えていることをまとめてみよう
・タイムマネジメント(大学生の調査調査や他の受講生の実態から考える)
・3つの国の家族の物語(フォトランゲージ)
・ジェンダーについて(ロールプレイ)
・大学生の消費者問題(課題解決)
・レポート課題の口頭によるプレゼンテーション


 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
参加型授業ですので、積極的、主体的にプレゼンテーションやディスカッションを行うことを期待します。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山田昌弘, 小林盾編 ; 辻竜平 [ほか著], ライフスタイルとライフコース : データで読む現代社会, 新曜社, ISBN:9784788513846,
    (2015年出版 成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

  2. 一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同著, ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた : あなたがあなたらしくいられるための29問, 明石書店, ISBN:9784750348520,
    (2019年出版)

  3. 岩上真珠著, ライフコースとジェンダーで読む家族 第3版, 有斐閣, ISBN:9784641173965,
    (2013年出版 有斐閣コンパクト)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション
事前学習
事後学習
(準備学習)シラバスに目を通す。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・授業の目的、到達目標、授業方法、評価方法、授業計画についての説明を行なう。
2タイトル生活設計とは 
事前学習
事後学習
(準備学習)現在と将来の自分にとって大事だと思うことをメモしてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・生活設計の概念と指標について講義を行なう。
・自分にとって大事だと思うことをダイヤモンドランキングし、グループディスカッションをする。
3タイトル社会変動とライフコース 
事前学習
事後学習
(準備学習)10年後の自分について考えてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・生活設計の意味・意義と生活設計(ライフデザイン)の変遷について講義を行なう。
・現在の自分のライフロールと10年後のライフロールを課題用紙に記入し、グループ内で発表し合う。
4タイトルライフデザイン
事前学習
事後学習
(準備学習)自分の将来について大まかに考えてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・人の生涯の変化を捉える概念について講義する。
・アンケート用紙に沿って将来について考えていることをまとめてグループ内で自由に話す。
5タイトルタイムマネージメント
事前学習
事後学習
(準備学習)毎日どんなことに時間を使っているか簡単にメモしてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・生活時間の分類や社会生活基本調査からみた生活時間配分の変化について講義する。
・自分が大学生活で優先する活動について考え、他の受講者や全国学生調査の結果と比較してみる。
6タイトル現代社会の生活課題1
事前学習
事後学習
(準備学習)現代社会の家族に関わる生活課題をリストアップしてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・家族形態の変化、結婚、少子化等について講義を行なう。
7タイトル現代社会の生活課題2
事前学習
事後学習
(準備学習)家族に関わる生活課題の中で深く調べたい課題は何か考えてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・高齢化、8050問題等について講義を行なう。
・家族の危機にどう対処するか
8タイトル現代社会の生活課題3
事前学習
事後学習
(準備学習)提示された写真を見てくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・「フォトランゲ-ジ」3つの国の家族写真から各自が自由に考えた事をグループ内で発表する。グループで8年後の家族の物語を創作して全体に発表する。
9タイトル現代社会の生活課題4
事前学習
事後学習
(準備学習)自分のレポート課題を分かりやすく伝えるための準備をする。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・レポート課題を発表する。最初に同じ課題を調べた人のグループ(エキスパート班)で自分のレポート内容を発表し、次に元のグループ(エキスパート班)に戻って深めた課題内容を他のメンバーに伝える。
10タイトル現代社会の生活課題5
事前学習
事後学習
(準備学習)ジェンダーについて疑問に思ったことをメモしてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・ジェンダー的課題について講義を行なう。
・ロールプレイを行ない、ジェンダーについてグループディスカッションをする。
11タイトル現代社会の生活課題6
事前学習
事後学習
(準備学習)SDGsの観点から自分の衣食住について振り返ってみる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・衣・食・住生活の課題について講義を行なう。
・持続な可能な衣・食・住生活についてグループディスカッションをする。
12タイトル現代社会の生活課題7
事前学習
事後学習
(準備学習)消費者トラブルの解決方法をリストアップしてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・各班で選んだ「大学生の消費生活トラブル事例」を読み、グループで解決策を考えて発表する。
13タイトル現代社会の生活課題8
事前学習
事後学習
(準備学習)将来に予想されるリスクについて考えてくる。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・「生活設計とリスク管理」について外部講師による実学講座を行なう。
14タイトル現代社会の生活課題9
事前学習
事後学習
(準備学習)セイフティネットについて考える。
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・社会福祉・補償の抱える課題について講義を行なう。
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
(準備学習)これまでの学習を振り返る
(復  習)指示される小課題の作成・提出
授業内容・これまでの授業のまとめ
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
・担当教員は生活設計を学校教育で中心的に指導する高等学校家庭科教員を30年近く経験している。
・「現代社会の生活課題8」の授業において、生命保険文化センターより講師を招き、生活設計とリスク管理に関する実学講座を行う。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)