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授業科目名 グローバルヘルス入門
分類健康福祉
時間割番号 CAH030
担当教員名 宮本 和子
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
全学部生が対象です。留学生でもN2以上、日本語にてレポート作成が可能な場合は受講できます。
<授業の目的>
「グローバルヘルス」とは世界に広がる「容認できない健康格差」を是正するための様々な取組みを指し、SDGsの目標の多くと関連します。「健康」という視点で世界の課題について考えます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
C汎用能力1・コミュニケーションスキル討議力他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができる。
D5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1世界で、また今自分がおかれた場に存在する「容認できない健康格差」の存在に気づき、記述できるA
2グローバルヘルスにかかわる様々な課題を生みだす社会背景を読み解くことができ、グループ内で発言できるB
3容認できない健康格差是正のために自分が何をすべきか、またできるかを考え、述べることができるD
4グループ討議やグループ発表に積極的に参加し、自分の考えを述べ、他者の意見を聞き、討議を通して考えを深められるC
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%授業内課題、小レポート、最終レポート内での記述
220%社会背景を考える様々なセッション・グループ討議の中での発言や授業内課題への記述
330%グループワーク内での発言、授業内課題・小レポート・最終レポート内で自分の考えを記述
420%グループワークでの発言、他者の意見を受けての討議の深まりと、これらに対する小レポート等での記述
合計100% 
<授業の方法>
講義および演習(一部グループワーク等を含む)。
基本言語:日本語。
実施形態:対面授業が可能であれば対面で実施。オンライン授業の場合はライブ型で実施する。グループワーク他、参加型授業の形式を随時取り入れる。発表や報告時はオンライン授業であっても、学生の顔表示を求めることがある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「健康」という切り口を通して世界を見てみましょう。自分たちが暮らすこの世界のより良い未来のために、私たちは何ができるのかを考える授業です。所属学部が保健医療に関係する、しないは問いません。世界の一員として、世界の課題について共に積極的に学び、考えたい学生の参加を求めます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. by David Werner with Carol Thuman and Jane Maxwell ; with drawings by David Werner, Where there is no doctor : a village health care handbook Rev. ed., updated 2011, Macmillan, ISBN:9780333516515,
    (2011年出版)

  2. デビッド・ワーナー, 医者のいないところで., シェア=国際保健協力市民の会監訳・出版, ISBN:978-4-9904897
  3. アマルティア・セン [著] ; 黒崎卓, 山崎幸治訳, 貧困と飢饉, 岩波書店, ISBN:4000019244,
    (2000年出版)

  4. スーザン・ジョージ著 ; 小南祐一郎, 谷口真里子訳, なぜ世界の半分が飢えるのか : 食糧危機の構造, 朝日新聞社, ISBN:9784022593573,
    (1984年出版 朝日選書, 257)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション:この授業で目指すこと、グローバルヘルスとは?
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容受講に必要な情報提供、この授業の目的の説明、グローバルヘルスの定義、関連する基礎用語を説明
2タイトル発展途上国でよく見られる健康課題
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容発展途上国で特に多くみられる健康課題を概観する。
3タイトル「健康課題」は何故生じるのか(1):統計からみる発展途上国の現状
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。グループワークに参加できるよう、統計資料を読んでおくこと。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容事前配布統計資料を用いてグループワークを行う。統計データから発展途上国の課題を自分たちで見出し、考える。
4タイトル「健康課題」は何故生じるのか(2):発展途上国で生じる健康課題の背景
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認し、事例をよく読んでから授業に参加すること。
自習用ワークシートを実施する。
授業内容事例を元に、健康課題が生じる背景を分析する。
5タイトル「健康課題」は何故生じるのか(3):世界の健康格差と私たちの暮らし
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容配布資料を基にグループワークを行い、生活面から健康格差について考える。
6タイトルグローバルヘルスと異文化理解
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容異文化理解、異文化共生について考える。
7タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(1):栄養
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容教員の実際的な活動事例を紹介、グローバルヘルスにおける栄養について考える。
8タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(2):感染症・その1
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容教員の実際的な活動事例を紹介、グローバルヘルスにおける感染症について考える。
9タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(3):感染症・その2
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容COVID-19流行等を中心に、世界的課題である感染症について考える。
10タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(4):母子保健
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容教員の実際的な活動事例を紹介、グローバルヘルスにおける母子保健について考える。
11タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(5):在日外国人への支援
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容実践活動を行っている外部講師からの講義。国内の身近な課題について考える。
12タイトル途上国での健康課題解決のために(1):保健政策やシステムが問われていること
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用ワークシートの作成と提出。
授業内容課題解決のための世界的な様々な取り組みについて考える。
13タイトル途上国での健康課題解決のために(2):「専門家」に問われていること、私たちにできること
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容教員の実践活動からの提示、講義4の事例からの発展討議を踏まえ、課題解決に果たす私たちの役割を考える。
14タイトル自分たちの健康管理のために:海外での生活での注意点、自分の健康管理など
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容学生が海外渡航する際に生じやすい課題や自己管理について考える。
15タイトル全体まとめ
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業内容授業全体を振り返り、グローバルヘルス
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
20年以上にわたり、国際保健・看護活動実践や調査研究を続けている教員が、その経験を事例として提示、またはそこから得られた知見を基にして、授業の多くが構成されている。
<備考>
※講義内容の一部や、講義順位を変更することがある。
※原則、対面授業とする。ただし、COVID-19流行状況で大学の授業方針がオンライン主体となった場合、あるいは、受講留学生が日本への渡航ができずにいる場合は、オンライン・ライブ授業とする。
※事前・事後学習の指定は実際の授業時の指示とは異なる場合がある。
※授業用ワークシート(リアクションシート等)の提出は授業内での指示、またはMoodle等での指示に従ってください。
※基本的な講義資料はMoodle上に提示する。
※1~2回の講義がアメリカの大学との交流授業となる可能性がある(具体的には未定)。その場合は英語による講義を実施する(日本語資料を配布する)。