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授業科目名 人間と心
分類人文科学
時間割番号 CACK09
担当教員名 阿部 美穂子
開講学期・曜日・時限 前期・水・III 単位数 2
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
 本授業では、様々な心理学の分野から基礎的内容を取り上げ、いくつかの実証的研究の知見を紹介する。それらを通し、人の心の働きを多様な視点から科学的に解明しようとする考え方を解説し、日常のさまざまな事象を心理学的に捉える土台をつくる。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
D汎用能力1・コミュニケーションスキル口頭発表力自分の意見を、一定の論理的根拠を伴って、わかりやすく話すことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1基礎心理学における過去の研究から得られた、人の感覚・知覚、認知、記憶、学習、発達、情動、対人関係等における基礎的知見を理解し、説明できる。A
2基礎心理学的知見をふまえ、日常的に経験する事象や現代の諸問題を心理学的視点から読解できる。B
3人間の行動、社会的事象に対して心理学的興味・関心を寄せ、学んだ事項に基づき、その現象を論評できる。C
4学んだ事項に基づく自身の思考を言葉に表現し、さらにその思考を深めようとすることができる。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%テストにより、人の感覚・知覚、認知、記憶、学習、発達、情動、対人関係等における基礎的知見を説明できたか否かを評価する。
215%毎回のレポートにより、日常的に経験する事象や現代の諸問題を心理学的視点からとらえて説明できたか否かを評価する。
320%毎回のレポートにより、人間の行動、社会的事象に対して心理学的興味・関心を寄せ、学んだ事項に基づき、その現象を論評できたか否かを評価する。
415%毎回のレポートにより、学んだ事項に基づく自身の思考を言葉に表現し、さらにその思考を深めようとする態度が身についたか否かを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
 本授業は、共通科目であり、連携開設科目でもあるため、授業はオンライン講義形式で進める。
 毎回講義内容に関する復習ミニレポートに取り組み、学んだ内容の定着を図る。また、随時、理解が不十分であることや、疑問に感じた事項などをオンライン上で質問・共有し解決を図る。
 以上をもって、知識理解、思考・判断・表現を深めるとともに、主体的に学びを深めようとする態度を高めるものとする。

【履修上の注意】
Google Classroomを使用する。
2022年度授業コードは、7oyfpky
第1回授業の前に、本授業の履修方法をClassroomから配信するので、必ず事前に視聴すること。その後も、ストリームから 随時配信される関連資料やお知らせを逃さずチェックしておくこと。
わからないことや、疑問があれば、Google Classroomからメールで質問すること。
毎回の復習ミニレポートは、オンライン受講の確認(出席確認)を兼ねているので、必ず期日までに提出すること。提出されない場合は、欠席とみなされるので留意すること。

【授業外の学修】
 各回で取り上げた基礎的事項や重要用語をその都度復習して理解しておくこと。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 心理学は、人の行動のメカニズムと心の働きを科学的に解明しようとする学問です。自分自身を、他者を、そして、この社会を理解するための重要なツールと言えるでしょう。授業で取り上げるのは、ほんの入口ですが、これを機会に、心理学的視点から日常生活をとらえ、それを自分のより良い生き方に活かせるようになると素晴らしいと思います。
 
<テキスト>
  1. 指定しない。毎回、テーマに関わる資料を提示する。
<参考書>
  1. 必要に応じて授業の中で紹介する。
  2. 越智啓太(編), 心理学ビジュアル百科, 創元社,
    (2016年 3,200円(税抜))

  3. 山崎晃・浜崎隆司(編著), 新・初めて学ぶこころの世界, 北大路書房,
    (2006年 2,500円(税抜))
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション・心理学はどのような学問か、その歴史と概要
事前学習
事後学習
(事前)・特に必要としない。
(事後)・レポートに示された課題を解き、期限内に提出する。不明なところは、調べたり質問したりして、解決する。
(事後)・授業を通して自らが学び取ったことを、自己の体験と併せて省察し、200~300文字程度に整理して、提出する。(以下、毎回同様に行う)
授業内容本授業の目的、概要、履修方法、評価方法について、説明する。
科学としての心理学成立の歴史とその方法論について、概説する。
2タイトル社会的存在としての人間「バイアスを生み出す心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容私達が日常生活で直面する、バイアスや偏見について、心理学的研究知見をもとに概説する。
3タイトル社会的存在としての人間「集団関係に関わる心理学」(1)心の闇が生まれる仕組み
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容いわゆる「集団心理」のネガティブな側面について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
4タイトル社会的存在としての人間「集団関係に関わる心理学」(2)集団生産性&リーダーシップ
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容いわゆる「集団心理」のポジティブな側面について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
5タイトルヒトとしての人間「見る、聞く心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容心理学的観点からとらえた人間の視覚・聴覚機能について、具体的な体験現象を取り上げ、それが社会生活にどのように活用されているか概説する。
6タイトルヒトとしての人間「思考心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容特に、問題解決思考・論理的思考、創造的思考について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
7タイトルヒトとしての人間「知能と行動の心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容心理学的な知能の定義とその代表的な測定方法を概説する。
こころの知能と呼ばれるEmotional Intelligenceについて、概説する。
8タイトルヒトとしての人間「記憶心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容人間の記憶の機能の概要とその影響因について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
9タイトルヒトとしての人間「性格心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容人間の性格の定義とその代表的研究理論、及び研究知見を概説する。
10タイトル社会的存在としての人間「愛の発達心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容愛着とその障害について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
11タイトル社会的存在としての人間「出会いと別れの心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容人間の恋愛感情の形成及び喪失について、心理学的研究知見に基づいて概説する。
12タイトル生き抜く人間「ストレスに対応するための心理学」
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容ストレスとそれがもたらす問題、及び、具体的なストレスコーピングについて概説する。
13タイトル生き抜く人間「臨床心理学」(1)こころの病
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容精神疾患の概要と、代表的な疾患例として、うつ病、統合失調症、摂食障害について概説する。
14タイトル生き抜く人間「臨床心理学」(2)心理療法:フロイトとロジャースの心理療法編
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容カウンセリング、及び心理療法について取り上げ、代表的な心理療法の例として、精神分析的心理利用法とクライエント中心療法について、概説する。
15タイトル生き抜く人間「臨床心理学」(3)心理療法:認知行動療法編及び授業のまとめ
事前学習
事後学習
前回に同じ
授業内容前回に引き続き、代表的な心理療法の例として、認知行動療法について概説する。また、これまでの学びを振り返って、まとめを行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
・心理関係の資格及び実務経験:公認心理師 臨床心理士 スクールカウンセラー
・教育関係の実務経験:元特別支援学校教諭 元教育センター教育相談部研究主事 元小学校長
心理専門職、教員、及び、スクールカウンセラーとしての実務経験を生かして、当該科目の理論と実践を結び付けた指導を行う。
<備考>
(未登録)