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授業科目名 人間と文化
分類人文科学
時間割番号 CACK02
担当教員名 浅野 充
開講学期・曜日・時限 前期・金・V 単位数 2
<対象学生>
全学部生
<授業の目的>
人間と文化について歴史的な観点から考えていきます。地域・時代は日本古代を出発点とし、関連して他の時代、さらに現代にも触れる予定です。日本人は、古くからどのような文化を形成し、また社会を形作ってきたのかを具体的な事例に触れながら考えていく予定です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C汎用能力2・情報リテラシー情報選択力収集した文献や資料から、適切な情報を選択し、活用できる。
D5・問題解決力構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1日本人が古くから現代に残し、伝えてきた様々な文化、社会・政治制度を理解し、具体的に説明できる。A
2歴史学、考古学、文化人類学などの学問のアプローチ方法、考え方を説明できる。B
3講義で取り扱う人間や文化に関わる様々な事柄に関して、自ら思考し、自分の意見を述べることができる。C
4各テーマの様々なポイントの重要性を把握し、数点の主張を自分で構想できる。そのための解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択する。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%小テスト(毎回の課題)でデータや情報を適切に取得できたか否かを評価する。
220%レポートで該当する項目を正しく選択できたか否かを評価する。
330%小テスト(毎回の課題)で適切なデータや情報を正しく選択できたか否かを評価する。
420%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
遠隔授業で行います。GoogleClassroomを使用した課題(小テスト)提出型授業を行う予定です。毎回、小テストを提出してもらいます。非同時双方向型授業(オンデマンド授業)です。皆さんの状況を見ながら、改良しつつ、進めていくことにします。クラスコードは「rm3qdsa」です。
教材の配信は、基本的に前日の木曜日の夜に行う予定です。

【授業外の学修】
2回目の授業の前に桜の花見をしておくと、内容により興味が持てます(これは無理をしないでください。今年の講義を聞いて、来年の花見で思い出すのでも十分です)。それ以降のテーマに関しては、授業中にそれぞれの内容に関する下調べの指示をしますので、それに応じて予習をしておいてください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
歴史、文化を今までとは少し違った観点から見ていきたいと思います。なお、高校で日本史を選択していなくても、受講できますし、理解もできると思います。遠隔授業形式ですので、問題も多々起きそうですが、少しずつ慣れていくことにしましょう。
<テキスト>
  1. 必携図書はありません。
<参考書>
  1. テーマごとに、受講生の様子を見ながら、講義中に紹介していく予定です。
<授業計画の概要>
1タイトル授業ガイダンスと導入
事前学習
事後学習
【事前学習】シラバスを見ておくこと。
【事後学習】テーマの中から自分の興味あるものを確認しておくこと
授業内容授業の説明と日本の古代の文化の時代区分を整理する。
2タイトル花見・桜と日本人を考える
事前学習
事後学習
【事前学習】桜の花見をしておくことが望ましいが、今年度も難しいですかね。
【事後学習】第2回授業で学習した内容をふまえて、来年以降に行ってみたい花見の名所を調べてみること。
授業内容現代型の花見の特徴を整理して、その成立はいつごろかを考える。
3タイトル「日本」という国名を考える:「倭」から「日本」へ
事前学習
事後学習
【事前学習】たとえば日本国憲法の「日本」を自分はどう読んできたのかを振り返ってみること。その他の「日本~」についても読み方を考えてみること。
【事後学習】第3回授業で学習したまとめのプリントをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいことを整理しておくこと。
授業内容日本という国名はいつごろ成立し(いつごろ倭から変わったのか)、どのような意味を持っていたのかを考える。
4タイトル日本の古墳・墓を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】高校の日本史の教科書の古墳文化の部分を読み返しておくこと。
【事後学習】第4回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容巨大古墳の時代とはいつごろかを確認し、その被葬者は誰かを検討していく。
5タイトル日本の古墳・墓を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】見学したことのある古墳を思い出してみて、その所在地を再確認してみること。
【事後学習】第5回授業で学習したまとめのプリントをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいことを確認しておくこと。
授業内容古墳の所在地や被葬者からヤマト王権(倭王権)の性格を整理する。さらに、中世・近世の武将の墓を探索し、その後の日本の墓の歴史やこれからを考えていく。
6タイトル日本の寺院を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】高校の日本史の教科書の寺院の写真をあらためて見てみること。
【事後学習】第6回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容寺院と古墳の関係、性格を検討した上で、各文化の寺院の特徴を都と寺院の所在地から検討していく。今回は、飛鳥文化・白鳳文化を取り上げる。
7タイトル日本の寺院を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】高校の日本史の教科書の寺院の写真をあらためて見てみること。寺院関係の地図も見てみること。
【事後学習】第7回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容各文化の寺院の特徴を都と寺院の所在地から検討していく。今回は、天平文化・弘仁貞観文化・国風文化・院政期文化を取り上げる。
8タイトル日本の都を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】日本古代の都の変遷を調べてみること。奈良、京都で自分が行ったことのあるところを思い出してみること。
【事後学習】第8回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容古代の都の実像を、主に平安京を素材として整理していく。
9タイトル日本の都を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】日本古代の遷都について、その歴史を調べてみること。
【事後学習】第9回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容日本史における遷都を考えていく。
10タイトル日本と世界の女性君主を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】知っている日本の女性君主を思い出してみる。思い浮かばなかったら調べてみること。
【事後学習】第10回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容女性君主について、日本の現代の天皇の制度を検討してから、古代の天皇制と女帝について調べてみる。
11タイトル日本と世界の女性君主を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】世界の女性君主思い出してみる。思い浮かばなかったら調べてみること。
【事後学習】第11回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容日本古代の女性大王・天皇、中世・近世の女性天皇を検討する。さらに、世界の女性君主を考えていく。
12タイトル日本の親族・氏名を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】自分の親族をそれぞれどのように呼んでいるかを、あらためて思い起こしておくこと。
【事後学習】第12回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容親戚関係における親戚の呼び方を整理していく次に、源氏とはどのような氏かを考えていく。
13タイトル日本の親族・氏名を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】自分の家の姓・名字の歴史を両親、祖父母などに聞いておくこと。
【事後学習】第13回授業で学習したまとめのプリントや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。
授業内容引き続き、源氏とはどのような氏かを考えていく。次に、氏と姓と名字の違いを整理していく。
14タイトル年齢から人物を考える1
事前学習
事後学習
【事前学習】自分が興味のある人物の、生年と没年を調べておくこと。
【事後学習】第14回授業で学習したまとめのプリントをや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、さらに知りたいこと再確認しておくこと。あの事件の時に、あの人たちは(3人くらいを想定)何歳だったのか、知りたい候補を考えておくこと。
授業内容日本史教科書にはほとんど記載していない人物の年齢を確認し、歴史のイメージを広げていく。この授業での年齢の表記の仕方を確認する。あの人たちは、あの時何歳だったのかを調べていく。
15タイトル年齢から人物を考える2
事前学習
事後学習
【事前学習】あの事件の時に、あの人たちは(3人くらいを想定)何歳だったのか、知りたい候補を考えておくこと。
【事後学習】第15回授業で学習したまとめのプリントをや小テストをもう一度見て、わかったこと、わからなかったこと、知りたいこと再確認しておくこと。さらに、興味を持った人物の年齢を、様々な角度から調べてみること。
授業内容日本史教科書にはほとんど記載していない人物の年齢を確認し、歴史のイメージを広げていく。この授業での年齢の表記の仕方を確認する。天皇の即位年齢。夫婦の年齢差などを調べていく。
<備考>
タイトルのようなテーマを考えていきます。各テーマ2回を基本とします(1回のものもあります)。また、新しい出来事、発見なども、歴史的、文化的観点から取り上げていきます。