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授業科目名 大学生のための言語表現
分類人文科学
時間割番号 CAC042 B
担当教員名 仲本 康一郎
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1年生
<授業の目的>
・大学での学びにおいて身につけておくべきアカデミックな文章表現技法の習得を目指します。今回の授業では、英語ライティングを中心に、高校までに学んだ英文法をふりかえり、アカデミックライティングの練習をしていきます。
・本科目は、やまなし未来創造教育プログラム対象科目です。なお、令和3年度以前入学者については、地域課題解決人材育成プログラム対象科目となります。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養批評力学んだ内容を自らの言葉で的確に論評・伝達できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル読解力情報の正確さや分析の妥当性などについて吟味しながら学術的な文献を読むことができる。
C文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
D4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1論理的な構成に基づく文章を読んだり書いたりできるようになること。D
2文と文の接続関係を考えながら、文章を読んだり書いたりできるようになること。C
3書きことばの表記と文体を意識した文章を書くことができるようになること。C
4論文の内容を正確に理解し、批判的な読みへと展開できるようになること。B
5常識的な見解や先行研究を引用し、同意したり反論したりできるようになること。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%【方法】作文課題、テスト等【観点】論理的な内容構成に基づく文章が適確に書けること。
220%【方法】作文課題、テスト等【観点】文と文の接続関係に配慮した文章が適切に書けること。
320%【方法】作文課題、テスト等【観点】書きことばのルールを順守した文章を正確に書けること。
420%【方法】作文課題、テスト等【観点】論文の内容を要約したり図解したりできること。
520%【方法】作文課題、テスト等【観点】先行研究を適切に引用し自らの意見を表明できること。
合計100% 
<授業の方法>
・大学での学びに必要とされるアカデミックな文章表現技術の習得を目標に講義と演習形式で授業を行います。具体的には、大学での学び、学びの技法、 レポート・論文の書き方、論理的思考などについて実践的に授業を行います。
・【対面】授業を予定していますが、【オンライン】授業(ライブ型)に変更する可能性もあります。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
大学ではゼミや研究会における発表、レポートや論文作成といった、高校までとは異なる学びの技法が求められます。この授業では、大学生の皆さんがアカデミックな世界で生きていくために身につけておくべきコミュニケーション技法を学び、大学での学びを支える基礎力を養成します。
<テキスト>
  1. 前田哲宏, 河野淳子, Simon Rosati編著, 5つのステップで学ぶパラグラフ・ライティング, 音羽書房鶴見書店, ISBN:9784755300516,
    (2021年出版)
<参考書>
  1. 和田朋子著, はじめての英語論文引ける・使えるパターン表現&文例集 増補改訂版, すばる舎, ISBN:9784799102879,
    (2013年出版)

  2. 上村妙子, 大井恭子著, 英語論文・レポートの書き方, 研究社, ISBN:9784327451738,
    (2004年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル大学で学ぶ
事前学習
事後学習
大学で学ぶということの意義を考え、これからはじまる大学生活の指針を得ること
授業内容大学の誕生と歴史、教養教育と専門教育、主体的学び、初年次教育、アカデミックスキル
2タイトル論文とは何か
事前学習
事後学習
・そもそも論文を書くとはどういうことかを考えてくること
・レポートライティングのプロセスが把握できたかどうか確認すること
授業内容アカデミックライティング、序論・本論・結論、プロセスライティング、マインドマップ
3タイトル表記と文体
事前学習
事後学習
・話しことばと書きことばの違いを考えてくること
・書きことばの表記ルール、文体・表現の違いを理解できたかどうか確認すること
授業内容話しことば、書きことば、表記法、句読点、用字用語、文体
4タイトル読む技術―要約する
事前学習
事後学習
・それぞれの読みのプロセスをふりかえりそのくせや特徴を考えてくること
・熟達者の読みをふりかえり、自らの読みに適用し実践してみること
授業内容文脈理解、スキーマ、速読・精読・味読、大意把握、情報検索
5タイトル聴く技術―ノートテイキング
事前学習
事後学習
・ノートテイキングをするときに何を意識しているかを考えてくること
・ノートテイキングの技法を知り、他の授業などで実践してみること
授業内容構造化、強調、関連づけ、インデックス、余白、区切り
6タイトル序論を書く―課題と目的
事前学習
事後学習
・論文を書くときに最初に何を書くかを考えてくること
・序論の内容を確認し、特定のテーマで序論を書いてみること
授業内容背景説明、問題提示、方向づけ、読者分析、当事者意識
7タイトル定義と分類
事前学習
事後学習
・レポートや論文で定義をすることの意義を考えてくること
・定義や分類のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容定義と分類、構成・機能・経緯、階層構造、空間配列、時間順序
8タイトル比較と対照
事前学習
事後学習
・物事を比較・対照する意義について考えてくること
・比較と対照のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容比較と対照、類似点・相違点、観点別評価、並列表現、対義語
9タイトル図解する技術
事前学習
事後学習
・図解することの意義や図解の種類について考えてくること
・文章の内容を図解したり、図表を文章にする練習をすること
授業内容メディア、イラスト、グラフ、空間的構造、時間的推移、集合・連鎖・配置
10タイトル原因と結果
事前学習
事後学習
・科学的説明と歴史的記述の違いについて考えてくること
・原因と結果のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容因果関係、リニア、リゾーム、要因、創発、仮説、演繹法、帰納法
11タイトル問題解決
事前学習
事後学習
・テーマを立てることと問題を設定することの違いを考えてくること
・問題解決のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容テーマ選択、問題設定、常識、定説、先行研究
12タイトル同意と反論
事前学習
事後学習
・レポートや論文で先行研究を引用する意義を考えてくること
・同意と反論のパラグラフを構成できるか実践すること
授業内容直接引用、間接引用、一次資料、情報倫理、著作権、不正行為
13タイトル結論を書く―まとめと展望
事前学習
事後学習
・論文を書くときに最後に何を書くかを考えてくること
・結論の内容を確認し、特定のテーマで結論を書いてみること
授業内容序論・本論・結論、起承転結、序破急、まとめ、研究の意義、今後の展望
14タイトル地域を学ぶ 山梨を知ろう
事前学習
事後学習
・教養教育センター講座に参加したり、山梨県内の文化施設を見学したりすること
・講座の内容をふりかえること、あるいは、山梨の地域の特徴や課題をまとめること
授業内容教養教育センター講座に参加し教養を深めたり、山梨県内の文化施設を見学し地域の特徴や課題を知ること
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
・これまでの授業をふりかえり復習をしてくること
・授業の全体をふりかえり学びの成果を確認すること
授業内容本授業の学びを総括し、授業のまとめと評価を行う
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
文部科学省・大学間連携共同教育推進事業「学士力養成のための共通基盤システムを活用した主体的学びの促進」に委員として参加しました。
<備考>
(未登録)