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授業科目名 日本古代の政治と文化
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC002
担当教員名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
本講義では、現在の山梨県にほぼ相当する甲斐国の古代史を学ぶことによって、歴史学という学問の方法や考え方を習得するとともに、自らの生活する地域の特色を、その歴史的な背景とあわせて考えてゆくための視点を獲得することを目的とする。義務教育である中学校社会科までの学習で得た、ともすれば抽象的な知識を、より学問的な形で問い直し、地域の具体的な事象と結びつけてゆくことで、歴史の学習や研究が、過去だけではなく現在の社会や文化の特質を考えるうえでも有効であることを実感してもらいたい。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「地域課題解決人材育成プログラム対象科目」です。
※本科目は、令和3年度以前の入学者に対しては「やまなし未来創造教育プログラム対象科目」です。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C地域理解自らの生活の場である地域の特色・課題を説明できる。
D汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1甲斐国の古代史について、基礎的な知識を習得していること。A
2人文科学の一分野である歴史学の方法や考え方を説明できること。B
3古代甲斐国(現在の山梨県)の地域的な特色を、歴史的な事実をもとに説明できること。C
4レポート等の作成を通じて、学術的な文章を書くことができること。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%受講態度・40点満点(毎回の授業後に提出するミニットペーパーから理解度・受講態度を評価する。)
220%中間レポート・20点満点(地域の歴史系博物館を実際に参観し、展示内容をレポートにまとめる。)
320%総括試験または期末レポート・40点満点(講義内容をもとに古代甲斐国の地域的な特色をまとめる。)
420%総括試験または期末レポート・40点満点(講義内容をもとに古代甲斐国の地域的な特色をまとめる。)
合計100% 
<授業の方法>
新型コロナウイルス感染防止対策を実施したうえでの「面接授業」を予定しているが、感染状況および本学の授業実施方針によっては「ライブ型」のオンライン授業とする場合がある。
毎回の授業後にミニットペーパーを提出してもらい、当該授業の理解度を点数化して受講態度の評価に用いるほか、その一部を次の授業時に紹介して前時の復習とする。
山梨県立大学の受講生については、「面接授業」をリアルタイムでオンライン配信する。またミニットペーパーはMoodleにて提出してもらう。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高等学校での日本史履修の有無は、講義の理解には影響しないが、義務教育の段階である中学校社会科歴史的分野での学習内容はある程度理解していることを前提に講義を進める。
<テキスト>
  1. 教科書は使用しない。
<参考書>
  1. 山梨県編, 山梨県史 通史編1 原始・古代, 山梨県, ISBN:9784897108308
  2. 大隅清陽著, 古代甲斐国の交通と社会, 六一書房, ISBN:9784864451000
  3. 平川南著, 新しい古代史へ1 地域に生きる人びと 甲斐国と古代国家, 吉川弘文館, ISBN:9784642068420
  4. 平川南著, 新しい古代史へ2 文字文化のひろがり 東国・甲斐からよむ, 吉川弘文館, ISBN:9784642068437
  5. 平川南著, 新しい古代史へ3 交通・情報となりわい 甲斐がつないだ道と馬, 吉川弘文館, ISBN:9784642068444
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス 日本の古代とは?
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)日本の古代とは? (2)「甲斐」という地域区分
2タイトル甲斐の古墳時代
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)古墳時代の概観 (2)甲斐の古墳時代
3タイトル大化改新と甲斐
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)大化改新(645.6)の概観 (2)大化改新と甲斐
4タイトル壬申の乱と甲斐の勇者
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)白村江の戦いから壬申の乱へ (2)壬申の乱 (3)「甲斐の勇者」の性格
5タイトル官道と甲斐国の成立
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)孝徳朝の天下立評時(649~653)の状況 (2)高句麗人の入植と巨麻評の成立 (3)七道制の施行と都留評の甲斐への編入
6タイトルヤマトタケルと酒折宮
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)記紀の酒折宮伝承 (2)磯貝正義説と原秀三郎説 (3)甲斐と他地域を結ぶ道とその変遷 (4)交通の結節点・衢としての酒折 (5)「東国造」の意味するもの
7タイトル甲斐黒駒の伝承
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)雄略天皇と甲斐黒駒 (2)聖徳太子と甲斐黒駒 (3)上宮王家と壬生部
8タイトル郡家と白鳳寺院
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)郡家(郡衙)の構造と特質 (2)甲斐国の郡家と白鳳寺院 
9タイトル国分寺と国分尼寺
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)全国における寺院建立の流れ (2)国分寺・国分尼寺の建立 (3)国分寺と地域社会 (4)甲斐国分寺・国分尼寺の造営と変遷
10タイトル甲斐国の神社
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)神の祭祀と社殿の成立 (2)官社制(延喜式内社)の展開 (3)神階社制と国史見在社 (4)一宮制と総社
11タイトル謎の甲斐国府
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)国府(国衙)の構造と特質 (2)甲斐国府の変遷
12タイトル甲斐国の渡来人
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)渡来の四つの画期 (2)渡来人の定義の難しさ (3)甲斐国の渡来系氏族とその部民 (4)奈良時代の甲斐国司と渡来系氏族 (5)甲斐における馬生産と渡来人 (6)巨麻郡をめぐる謎
13タイトル正倉院文書・木簡と甲斐国
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)正倉院文書と木簡 (2)甲斐国の防人 (3)都に上った人々 (4)甲斐国の貢進物 (5)他地域との交通
14タイトル富士山とその噴火
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料に目を通し、疑問点を明らかにしておく。
事後学習:講義についての感想や質問をミニットペーパーに記入して提出する。
授業内容(1)奈良時代の和歌に詠まれた富士山 (2)天応の噴火 (3)延暦の噴火 (4)貞観の噴火と溶岩災害 (5)浅間名神への鎮謝と甲斐国での神祠の創建 (6)承平の噴火
15タイトルまとめと総括評価
事前学習
事後学習
事前学習:Moodleにアップされた資料を見直し、講義で学んだことを整理しておく。
事後学習:講義で学んだことを試験答案または期末レポートにまとめて提出する。
授業内容(1)前時を含む講義内容についての質疑応答 (2)期末試験
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。
<備考>
(未登録)