山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
流域管理特論
武藤 慎一/市川 温/相馬 一義
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PTM705 2 (未登録) 1 後期 II
[概要と目標]
統合力を養成する科目である。地域の水問題を解決・軽減するための流域管理の方法と、関連する行政の対応や地域計画について学ぶ。河道と流域それぞれにおける洪水・土砂管理の方法、水災害リスク情報の提供による防減災の手法、環境アセスメントや費用便益分析を地域の水環境や水資源の管理計画と連動させる方法について、具体的な事例をもとに演習を交えて理解する。多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。
[到達目標]
・水量、水質、環境を踏まえた流域管理計画の作成について説明と議論ができる。
・水災害リスクが評価できる。
・流域管理(水利用・水害対策等)の費用便益分析が計算できる。
[必要知識・準備]
・水循環学、水圏科学などの環境科学、または水文学、水資源学、河川工学、計画学などの工学に関する知識を要する。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %講義内容を理解し、自分の考えを論理的に説明できるか。 
2受講態度 30  %講義中の質疑応答等や演習に対して積極的であったか。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
(オムニバス方式・共同一部/全15回)
第1回 本科目の導入と概要(武藤・市川・相馬/1回・共同)

*第2〜7回(相馬一義/6回):流域管理のための基礎知識、流域管理計画の作成方法を解説し、持続可能な流域管理へ向けたグループ討議を行う。*
第2回 日本での流域管理の考え方:治水・利水・環境
第3回 日本での流域管理の例:砂防、ハザードマップ、河川環境回復、直接浄化など 
第4回 流域管理の計画策定方法と策定手順
第5回 グループ討議1:流域情報の把握と目標設定
第6回 グループ討議2:策定戦略と実施方法
第7回 SDGs達成へ向けた持続可能な流域管理の検討

*第8〜11回(市川温/4回):水災害リスク評価を解説する。*
第8回 水災害リスク評価のための洪水氾濫計算:基礎式の導出
第9回 水災害リスク評価のための洪水氾濫計算:基礎式の数値解法
第10回 水災害リスク評価のための洪水氾濫計算:エクセルによる演習
第11回 水災害リスク評価の活用事例

*第12〜15回(武藤慎一/4回):費用便益分析の計測理論を解説し、流域管理(水利用・水害対策等)の費用便益分析を実施する。*
第12回 流域管理における費用便益分析の概要
第13回 経済均衡モデルによる費用便益分析
第14回 流域管理の費用便益分析の実施
第15回 費用便益分析結果のプレゼンテーション