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授業科目名
担当教員
身体運動医科学特論
小山 勝弘
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIM714 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
超高齢社会では医療・福祉政策の充実、予防医学的対策の確立が急務であり、健康維持・増進、さらには生活習慣病などの予防・治療を目的とした身体運動(活動)がその手段の一つに挙げられる。身体運動が生体にもたらす影響には功罪があり、生体内部環境要因(生活習慣、健康状態、遺伝的素因等)と生体を取り巻く外部環境要因(気温、湿度、気圧等)の諸条件によって変動する。本講義では身体運動に対する生体応答メカニズムを生理・生化学、分子生物学的視点から論究し、さらに身体運動の功罪を疫学的エビデンスからも検証することで、生命科学研究や健康予知医学研究の発展に寄与する資質の養成を目指す。
[到達目標]
「身体運動(活動)」の社会的意義について理解できる。
「身体運動(活動)」が生体へもたらす影響を健康維持・増進、さらには予防医学的観点から多角的に説明できる。
[必要知識・準備]
スポーツ医学、生理学、解剖学、生化学、および分子生物学的知識のほか、疫学的知識を必要とするため、関連する論文等を渉猟し基礎的内容を理解しておくこと。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %理解度、課題発見・解決方策の創成力を評価する。 
2発表/表現等 20  %発表、討論内容を評価する。 
[教科書]
  1. 小山勝弘、安藤大輔 編著, 「運動生理学」生理学の基礎から疾病予防まで, 三共出版, ISBN:978-4782706879
[参考書]
  1. 厚生労働統計協会, 国民衛生の動向2016/2017, 厚生労働統計協会
[講義項目]
第1回 身体運動(活動)とは、運動と生活活動の定義と身体活動の定量評価法
第2回 身体運動(活動)に対する生体の急性反応
第3回 身体運動(活動)に対する生体の慢性適応
第4回 身体不活動に関する疫学
第5回 肥満・肥満症と身体運動(活動)
第6回 糖尿病と身体運動(活動)
第7回 高血圧症と身体運動(活動)
第8回 脂質異常症と身体運動(活動)
第9回 メタボリックシンドロームと身体運動(活動)
第10回 循環器疾患と身体運動(活動)
第11回 認知症と身体運動(活動)
第12回 がんと身体運動(活動)
第13回 骨粗鬆症と身体運動(活動)
第14回 身体運動を促進(制限)する環境要因
第15回 少子・高齢化社会における身体運動(活動)とQOL