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授業科目名
担当教員
コンピュータ理工学特別講義V
(本年度非開講)
小澤 賢司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTK613 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
本特別講義では,ベイズ統計学を取り上げる。ベイズ統計学は,データから有益な情報を取り出すための強力な方法論であり,機械学習・人工知能分野においても多彩な応用が実践されている。講義前半では,ベイズの定理から出発し,サンプリングによる事後分布の評価方法まで学ぶ。後半では、実験での統計処理にベイズ統計を用いる手法を学ぶ。有意性検定やp値を使う古典的な統計解析と比較しながら、ベイズ統計による実験データ解析の基礎を理解する。
[到達目標]
1. ベイズ推論の枠組みを理解する。
2. サンプリング(ハミルトニアンモンテカルロ法)による事後分布の評価方法を体得する。
3. 実験計画法と対応するベイズ統計を習得する。
[必要知識・準備]
学部レベルの統計学(確率変数,記述統計量,推測統計量,検定)
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %小テストにより,毎回の講義内容について理解の程度を観る。レポートにより、総合的な理解の程度を観る。 
[教科書]
  1. 豊田秀樹, 基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門, 朝倉書店, ISBN:978-4254122121
  2. 豊田秀樹, はじめての統計データ分析 ―ベイズ的〈ポストp値時代〉の統計学, 朝倉書店, ISBN:978-4254122145
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
(第1回〜第8回前半の担当:小澤賢司、第8回後半〜第15回の担当:郷 健太郎)
第1回 確率に関するベイズの定理,ナイーブベイズ分類器
第2回 主観確率
第3回 確率変数と確率分布,最尤推定
第4回 分布に関するベイズの定理,ベイズ推定
第5回 メトロポリス・ヘイスティング法
第6回 ハミルトニアンモンテカルロ法(原理)
第7回 ハミルトニアンモンテカルロ法(実習)
第8回前半 講義前半の総括(45分)
第8回後半 実験法の基礎 (45分)
第9回 実験計画とデータの整理
第10回 1群のデータに対する推測
第11回 独立した2群の差の推測
第12回 対応ある2群の差と相関の推測
第13回 実験計画による多群の差の推測
第14回 比率とクロス表の推測
第15回 講義後半の総括