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授業科目名
担当教員
エンジニアリングデザインII
末次 忠司/森 一博/石井 信行
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE402 1 (未登録) 4 前期 IV-V
[概要]
本授業はPBL(課題解決型学習)の方法を採用し,それまでに修得した土木環境工学の知識を総合的に活用し,コストや環境に与える影響等の制約条件下で,望ましい社会基盤整備を進める計画・設計手法を学ぶことを目的とする。具体的には,汚水処理施設と都市公園・遊水地を中心としたグリーンインフラストラクチャーに関する計画・設計の演習を行う。
[具体的な達成目標]
・社会基盤施設の計画に関する手法・法令を理解し、適用されている状況を説明できること。
・社会基盤施設の要求性能と設計に必要な考え方を説明できること。
・社会基盤施設の詳細設計の手順に従って具体的な設計案を提示できること。
・具体的な社会基盤施設を対象にして,コストや環境への影響を考慮しながら,建設に必要な条件を自ら設定し,設計することができること。
・グループでの計画・設計作業において,他人と協力して課題を完成させることができること。
・調査・分析および計画・設計した内容をわかりやすく説明できること。
[必要知識・準備]
エンジニアリングデザイン入門とエンジニアリングデザインIを履修していること。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %与えられた課題に対してグループで作成したレポートの内容を評価する。 
2発表/表現等 50  %与えられた課題に対してグループで発表した内容を評価する。 
[教科書]
  1. 特になし
[参考書]
  1. 下水道施設計画・設計指針と解説(1994年版)前編, 日本下水道協会
  2. 下水道施設計画・設計指針と解説(1994年版)後編, 日本下水道協会
  3. 川北 和徳, 飯嶋 宣雄, 上水道工学[第3版], 森北出版, ISBN:4627492839
  4. 松本順一郎,西堀清六, 下水道工学(第3版), 朝倉書店, ISBN:4254261411
  5. 末次忠司, 実務に役立つ総合河川学入門, 鹿島出版会, ISBN:9784306024656
[講義項目]
第1回 ガイダンス・講義・演習(担当:全教員):日程および汚水処理場の設計の解説
第2回 講義・演習(担当:森):汚水処理施設の計画・設計(処理水量の算定と最初沈殿池の設計)
第3回 講義・演習(担当:森):汚水処理施設の計画・設計(反応槽と最終沈殿池の設計)
第4回 グループ作業(担当:森):汚水処理施設の機能と施設配置(基本コンセプト)
第5回 グループ作業(担当:森):汚水処理施設の機能と施設配置(施設配置)
第6回 プレゼンテーション(担当:森):汚水処理施設の設計案
第7回 講義・演習(担当:末次):遊水地の概要と計画・設計(1)
第8回 講義・演習(担当:末次):遊水地の計画・設計(2)
第9回 グループ作業(担当:末次):遊水地の設計(1)
第10回 グループ作業(担当:末次):遊水地の設計(2)
第11回 プレゼンテーション(担当:末次):遊水地の設計案
第12回 講義・演習(担当:石井):都市公園の計画・設計
第13回 グループ作業(担当:石井):公園の利用機能と施設配置
第14回 グループ作業(担当:石井):公園のグリーンインフラストラクチャーとしての機能
第15回 プレゼンテーション(担当:石井):公園の設計案
予習:次回の授業までの課題やキーワードがが示される.課題の主旨やキーワードの意味をノートにまとめる.
復習:授業で行った内容をノートにまとめる.
*作業の進捗状況により、授業内容の順番が入れ替わることがある
[教育方法]
・課題に対するグループ作業を中心にして,教員はアドバイザー役になり,参加学生の主体性を尊重するようにしている。
・課題を実行するために必要な情報を提供する講義を行っている。
・課題の発表は,パワーポイント等のプレゼンテーション・ソフトを使用させている。
・発表後の質疑応答において,各教員が異なった視点から質問を行うことにより,自身の発表内容を多面的に理解できるようにしている。
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
末次は以前国土交通省の研究所で、現地での対策の指導、技術者(行政機関、コンサルタント)の指導に携わった者であり、その経験を授業に生かしている。
石井は橋梁計画・設計、景観まちづくり、都市計画の実務経験を有しており、その実務経験を十分に活かしつつ、実践的教育を行います。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(E) 学習および問題解決能力
 演習科目・研究を通して、自発的・継続的に学習し、問題解決に取り組むことができる。
(G) 計画立案・管理・実行能力
 自然と調和した持続的な社会基盤整備の技術を創造・適用することができる。
(H) 目標達成能力
 自ら課題を提示し、問題の在処を明確に説明することができる。
(I) デザイン能力
 課題に対する問題解決策を提案することができる。
(J) 論理的な表現・伝達能力
 コミュニケーション能力を有し、論理的に表現することができる。
[その他]
本授業の科目は、以下のような位置づけである.
エンジニアリングデザイン入門 → 専門科目 → エンジニアリングデザインI → 「エンジニアリングデザインII」 → 卒業研究