山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
土質工学第二
後藤 聡
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE313 2 (未登録) 3 後期 III
[概要]
 構造物およびその基礎を設計・施工する場合には、それらを支える地盤の静的・動的挙動を正確に事前評価しておく必要がある。これまでの関連科目において,地盤の静的な挙動については学修したが,地震時の動的挙動については学修していない。この観点から地震時の地盤の挙動を評価する方法について、幾つかの課題の演習を交えながら地盤地震工学について学修する。さらに,地盤の静的・動的挙動を理解するためには,各種の地盤調査結果を参考にしなければならない。ここでは,地盤調査法の結果と解釈について学修する。
 また、地下水汚染や土壌汚染などの環境問題や,廃棄物最終処分場に関係する地盤工学(地盤環境工学)についても学習する。
 本講義では、地盤地震工学および地盤環境工学,地盤調査法,地盤の総合問題について理解することを目標とする。
[具体的な達成目標]
地盤地震工学,地盤環境工学,地盤調査法等に関する基礎知識の習得およびそれらに基づいた土質力学・土質工学分野での総合問題について解決することができる。
[必要知識・準備]
地盤工学の中での応用分野である、支持力と地盤改良について学習することを目標とする。必要な科目として以下が挙げられる。
・土質力学及び演習第一、土質力学第二
・土質工学第一
・構造力学
・微分方程式
加えて,授業前の予習,授業後の復習をしっかり行うことが必要である.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。 
2試験:中間期 40  %理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。 
3小テスト/レポート 20  %理解度と応用力を評価するために、レポート課題を出す。 
[教科書]
  1. 安田進、山田恭央、片田敏行, 大学土木 土質力学(改訂2版), オーム社, ISBN:978-4-274-21643-5
  2. 安田進、片田敏行, 後藤聡, 塚本良道, 吉嶺充俊, わかる土質力学 220問, 理工図書, ISBN:978-4844606918
[参考書]
  1. 石原研而, 第3版 土質力学, 丸善, ISBN:978-4-621-30234-7
  2. 菊本統,西村聡,早野公敏, 土質力学, 学芸出版社, ISBN:978-4-7615-3221-5
  3. 安川郁夫,今西清志,立石義孝, 絵とき土質力学 改訂3版, オーム社, ISBN:978-4-274-21459-2
  4. 内村太郎, 地盤工学, オーム社, ISBN:978-4-274-21337-3
  5. 三田地利之, 土質力学入門, 森北出版, ISBN:978-4-627-46401-8
[講義項目]
<講義項目>
  1.地盤地震工学(地震動の工学的特性)
  2.地盤地震工学(液状化,側方流動)
  3.地盤地震工学(地盤の耐震性の評価など)
  4.地盤調査法(物理探査)
  5.地盤調査法(ボーリング,サンプリング)
  6.地盤調査法(原位置試験,現地計測)
  7.中間試験と総括
  8.地盤環境工学(透水,透水問題)
  9.地盤環境工学(地盤汚染,土壌・地下水汚染) 
 10.地盤環境工学(廃棄物最終処分場など)
 11.総合問題(1)これまでに学修した土質力学・土質工学に関する総合問題
 12.総合問題(2)これまでに学修した土質力学・土質工学に関する総合問題
 13.総合問題(3)これまでに学修した土質力学・土質工学に関する総合問題
 14.総合問題(4)これまでに学修した土質力学・土質工学に関する総合問題
 15.総括評価:まとめ

予習:次回の講義内容について,教科書・演習書・資料をよく読んでおくこと.
復習:授業で行った例題・演習について,自力で解いておくこと.
[教育方法]
・講義により基本的な原理等を説明し、演習問題を解くことにより理解を深める。
・例題や演習問題の解説を授業で行う。
・実際の適用事例は現場の写真等を紹介して分かりやすいようにする。
・総合問題では,土質力学および土質工学に関する総合的な演習問題を解く.
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
担当教員は,大手建設会社の技術者として11年間,東京湾横断道路の設計施工や各種土木構造物の技術開発に従事した。本授業科目では,土木構造物の設計・施工・維持管理等において,土質工学第二の重要性について講義する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
[その他]
本授業科目は,以下のような位置づけである.

応用物理学 → 土質力学及び演習第一 → 土質力学第二 → 建設工学実験II,土質工学第一 → 土質工学第二