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授業科目名 地域社会システム学演習
時間割番号 LSS302 T
担当教員名 渡邉 靖仁
開講学期・曜日・時限 後期・金・VI 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
卒業論文を修得する前に、予備的な学習として学科内で扱っている研究内容を学ぶ。具体的な実習方法として、学科の担当の教員からそれぞれの課題毎に直接指導を受けることによって、研究の位置づけやその内容を把握し、卒業論文の課題の選択に利用するとともに、広い範囲のテーマを知ることによって研究課題の多様性とそのアプローチの方法を修得する。
<到達目標>
現代日本のフードシステムの、ダイナミックな変化と不変の要素を把握する視点を複数身につけ、再構成して論述・発表する。この視点によって、地域資源を活用した地域社会の再生と活性化に資する基礎的能力を醸成する。
<授業の方法>
演習。各回次の3つのステップによる。1 経済社会に関する名著・古典の文章(抄)講読 2 フードシステム内の特徴的な経営事例研究 3 変化と不変の要素の討論
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %問題意識を重視する。 
2発表/表現等 50  %討論への参加度合いを重視する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
○受講に際して ミクロ経済学・公共経済学を履修していること。事前に面談すること。講読する名著・古典は受講生の問題意識に応じて決定。
○メッセージ 社会に出ると処理すべき情報量は飛躍的に増えます。考える力も問われ続けるでしょう。付け焼刃の方法論では対処しきれません。むしろ、名著・古典に満載された、時を超えて生き抜く知性と不変の要素こそが、考える力の基礎となるでしょう。本セミナーを受講することで、若い年代で何冊かの古典に出会い、自発的に読む下地が少しでもできればいいと考えています。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回:イントロダクション
受講生の問題意識・興味の分野の把握と古典の選択
第2回 中江兆民『三酔人経綸問答』(例示、以下同じ)とフードシステム(1) 
 社会進化と外征的市場拡大
第3回 中江兆民『三酔人経綸問答』とフードシステム(2)社会進化と外征的市場拡大
第4回 中江兆民『三酔人経綸問答』とフードシステム(3)社会進化と外征的市場拡大
第5回 アリストテレス『ニコマコス倫理学』とフードシステム(1)反市場主義と価値観融合
第6回 アリストテレス『ニコマコス倫理学』とフードシステム(2)反市場主義と価値観融合
第7回 アリストテレス『ニコマコス倫理学』とフードシステム(3)反市場主義と価値観融合
第8回 ヒューム『人性論』とフードシステム(1)共感とその境界の経済関係
第9回 ヒューム『人性論』とフードシステム(2)共感とその境界の経済関係
第10回 ヒューム『人性論』とフードシステム(3)共感とその境界の経済関係
第11回 海保青陵『稽古談』とフードシステム デフレ下の地域殖産興業と商業
第12回 永井荷風『断腸亭日乗』とフードシステム 繁華街の表の変遷と裏の不変
第13回 川端康成『朝霧』とフードシステム 満ちるだけ満ちた夢が育む次の芽
第14回 総括・総合討論(1)価値判断のデータ検証再論
第15回 総括・総合討論(2)社会の理念と個人の行動
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
保険事業の運営に携わり、保険理論を基礎としたリスク分散事業の展開に当たって、理論の適用と、その限界を踏まえた実現可能な運用ルールの策定に関与してきた実務経験がある。講義では、経済学や保険学の理論を解説するなかで、理論の有効領域と限界、理論と実践の橋渡しとなる分析視点を学生に提供する。