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授業科目名 | 環境毒性学 | ||||||||||||||
時間割番号 | LEV354 | ||||||||||||||
担当教員名 | 長谷川 達也 | ||||||||||||||
開講学期・曜日・時限 | 後期・木・II | 単位数 | 2 | ||||||||||||
<対象学生> | |||||||||||||||
(未登録) | |||||||||||||||
<授業の目的および概要> | |||||||||||||||
我々は環境中に普遍的に存在する化学物質に曝露されており、その量が生体の許容量を超えることにより疾患を生じる。環境毒性学では、今日の環境における化学物質の危険性および生体への影響について、これまで社会問題となった中毒事例などをあげて科学的根拠を解説する。また、これらの化学物質に対する生体の防御機構についても併せて講義する。 | |||||||||||||||
<到達目標> | |||||||||||||||
1. 環境毒性学の概要を説明できる。 2. 我が国で発生した公害病を列挙し、その内容を説明できる。 3. 身近な生活環境に存在する化学物質の危険性を説明できる。 4. 毒性学の基礎となる解剖学的・生化学的知識を身につける。 5. 毒性試験法を列挙し、その内容を説明できる。 6. 代表的な化学物質の毒性と疾患との関連性を説明できる。 7. 重金属曝露に対する生体内防御因子を説明できる。 8. 化学物質の毒性に関する数値や情報を理解し、毒性・安全性を科学的に判断する能力を身につける。 |
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<授業の方法> | |||||||||||||||
講義中心で授業を行う。毎回、授業の最後に理解度をチェックするための小レポートを書いてもらう。 | |||||||||||||||
<成績評価の方法> | |||||||||||||||
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<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||||||||||||||
(未登録) | |||||||||||||||
<テキスト> | |||||||||||||||
(未登録) | |||||||||||||||
<参考書> | |||||||||||||||
<授業計画の概要> | |||||||||||||||
第1回:環境毒性学概論 環境毒性学の基本概念、環境毒性学の位置づけ、生態毒性(エコトキシコロジー)、毒物とは何か、を理解する。 第2回:環境汚染の歴史-1 足尾銅山鉱毒事件とイタイイタイ病について理解する。 第3回:環境汚染の歴史-2 水俣病および水銀中毒について理解する。 第4回:飲料水中の化学物質-1 水道に含まれる化学物質や水質基準について理解する。 第5回:飲料水中の化学物質-2 富士山周辺の地下水に含まれるバナジウムやミナラルウォーターについて理解する。 第6回:バナジウムの毒性 バナジウムの毒としての特徴とその毒性影響について理解する。 第7回:ヒ素の毒性 ヒ素汚染の現状と毒性影響について理解する。 第8回:食品に含まれる有害物質 食品に含まれる化学物質の安全性と有害性について説明できる。 第9回:毒性発現を理解するための解剖学・生化学 毒物の吸収部位・代謝部位・排泄部位を解剖学的に理解する。 第10回:セレンの毒性 有機セレン化合物の毒性とメチル化代謝について理解する。 第11回:必須微量元素 必須微量元素の働きを理解する。 第12回:銅の毒性 銅の代謝異常に関して理解する。 第13回:毒性試験法 毒物の用量―反応関係を理解し、一般毒性試験を説明できる。 第14回:医薬品の環境汚染 医薬品の環境汚染について理解する。 第15回:評価:総括・まとめ |
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<実務経験のある教員による授業科目の概要> | |||||||||||||||
県立の研究所で、現在環境中の化学物質の生体影響に関する研究を行っている。これらの実務経験を「環境毒性学」の授業に組み入れ、講義を行っている。研究で行っている毒性試験や実際の分析データを示しながら、研究の進め方や解析の仕方についての事例を多く取り入れている。特に成功例だけではなく、失敗例も紹介している。 |