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授業科目名 環境影響評価
時間割番号 LEV350
担当教員名 小林  拓
開講学期・曜日・時限 後期・水・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
人間社会が自然に与える影響を評価するための「環境影響評価法」について学習する。さまざまな環境要因に与える影響を評価する法・条例などの諸制度と、具体的な調査・予測・評価の技術の概要を学ぶ。なお、技術については関連する基本概念の説明に重きを置き、具体的な計算方法などは必要最小限のものに限定する。
これらを通じ、実際の環境影響評価について検討できる能力を身につける。
<到達目標>
下記の能力を身につけることを目標とする。
・人間社会が自然に与える影響を評価するための制度について説明できる。
・さまざまな環境要因に対する調査・予測・評価の技術の基本的考え方を説明できる。

これにより、環境科学科の学位授与方針のPS2およびPS4に対応した専門知識・スキルを身につける。
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。後半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
2試験:中間期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。前半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・高校理科のさまざまな科目の基本知識が必要である。また、大学で習う地球科学、物理学、化学、生物学に関係する科目の知識も必要になる。
・質問等は授業時間外も適宜受け付ける。
・次回の授業に向けて予習課題が出されることもある。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
下記の内容の授業を行い、各回の内容を説明できることを各回の到達目標とする。

第1回:環境影響評価の歴史と思想
授業内容:環境影響評価に関する制度の歴史とその背景にある思想
第2回:環境影響評価の制度-1:環境影響評価法の歴史と対象
授業内容:環境影響評価法の制度の歴史と対象
第3回:環境影響評価の制度-2:環境影響評価法の手続き
授業内容:環境影響評価法の手続きの流れと事業者、自治体、市民の役割
第4回:環境影響評価の制度-3:スクリーニング、スコーピングの考え方
授業内容:環境影響評価におけるスクリーニング、スコーピングの考え方
第5回:環境影響評価の制度-4:自治体の条例、環境影響評価法の改正
授業内容:法と条例との相違点、今後の方向
第6回:評価書を読む-環境影響評価の身近な事例
授業内容:実際の環境影響評価に関する書類の見方のポイント
第7回:中間試験及び解説
第8回:環境影響評価の技術-1:騒音・振動-1
授業内容:騒音と振動の評価の考え方、影響予測の方法
第9回:環境影響評価の技術-2:騒音・振動-2
授業内容:一般騒音と航空機騒音の考え方の相違
第10回:環境影響評価の技術-3:大気汚染
授業内容:大気汚染の評価の考え方、影響予測の方法
第11回:環境影響評価の技術-4:水象
授業内容:水文特性に与える影響の評価の考え方、予測の方法
第12回:環境影響評価の技術-5:水汚染、土壌汚染
授業内容:水汚染、土壌汚染の評価の考え方、影響予測の方法
第13回:環境影響評価の技術-6:生物、生態
授業内容:生物、生態に与える影響の評価の考え方、予測の方法
第14回:環境影響評価の技術-7:景観、廃棄物、その他
授業内容:景観、廃棄物などへの影響の評価の考え方、予測の方法
第15回:評価と総括
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員の一部は日本南極地域観測隊員(気水圏研究分野)としての実務経験を有している。