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授業科目名 法律学講読I
時間割番号 EES223
担当教員名 森元 拓
開講学期・曜日・時限 後期・木・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
人権思想の基本となる自然権思想や立憲主義思想は、西洋で生まれ、普遍的原理として全世界に広まっている。本年度は、このような西洋起源の人権思想の構造や特質について考察し、併せて、このような人権思想が、非西洋圏である日本にいかに継受されてきたかについて考察する。
<到達目標>
(1) 法学の基本概念や法思想史の基本について理解する。
(2) 人権思想の構造や特質について理解する。
(3) 西洋近代の特質について理解する。
(4) 日本の近代化・西欧化について理解する。
<授業の方法>
授業は基本的に講義形式で行うが、受講者の問題関心や興味に基づいて柔軟に購読形式なども取り入れていきたい。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %授業に関して、各自の関心に基づいたレポートを課する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
受講に際しては、法学や法思想史に関する知識は必要ないが、戦前日本の政治史や法思想、社会思想、または近代西洋の哲学・社会思想などに興味・関心がないと、受講するのは苦痛に感じるかもしれない。
単位充足のためではなく、本講義のテーマに興味関心のある者の受講を希望する。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 必要に応じて、授業の中で適宜指示する。
<授業計画の概要>
1.ガイダンス
2.西洋近代の特質
3.自然法と自然権思想
4.西洋近代の人権思想 −社会契約説の意義と問題点
5.人権思想の起源とキリスト教
6.国家と権力の法思想
7.市民社会と国家
8.立憲主義と人権思想
9.民主主義の意義と問題点
10.民主主義と立憲主義
11.現代立憲主義と少数者の権利
12.日本の近代化と西洋法思想の継受
13.日本における法思想の展開
14.日本の立憲主義と民主主義
15.まとめ