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授業科目名 政治学概説(国際政治を含む。)
時間割番号 EES222
担当教員名 本間 信長
開講学期・曜日・時限 前期・金・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
先進諸国で「ポピュリズム」現象が見られるようになり、現代政治は混迷を深めているようです。このような時代ですが、投票の重要性を理解して現代政治を批判的に見ていくために、政治という営みの基本的特徴と現代政治の重要テーマである「ポピュリズム」について学習します。
<到達目標>
1.学習した事項・用語を理解し覚え、基本事項・用語の意味を問うような簡単な選択式問題で正答を導き出せるようになります。
2.授業計画の学習内容にある各項目について予習・復習を通じて理解を深め、その知識を利用しながら政治事象について多角的に・冷静に見られるようになることを目指します。
<授業の方法>
・テキストの予習・前回授業内容の復習を前提とした演習に、講義を加えます。高校レベルまでのおさらいも含まれるので、今まで政治について学んでいなくても困りませんが、予習・復習は怠らないように。
・事前・事後の学習について:学生は、ほぼ毎回テキストの指定範囲を読み、指示された語句について自らその定義や概念を学習します。授業冒頭に、予習範囲の「予習確認テスト」と前回授業の「復習小テスト」とが行われ、その後の授業では講義形式でテキストの内容の解説・補足等が行われます。各回の予習・復習の範囲および予習確認テストと復習小テストについては毎回の授業での指示に従ってください。欠席した学生は、出席した学生からその指示について聞いておいてください。
・予習・復習の学習時間について:毎回の学習内容の難易度による差や個人差があると思いますが、予習確認テストのための学習は少なくとも1時間以上、復習小テストのための復習も同じく少なくとも1時間以上になると推定されます。その他に、学期中一度の課題レポートと期末試験があります。それぞれ十分時間をかけて準備するようにしてください。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 25  %授業理解力、整理力、論理的思考力 
2小テスト/レポート 65  %授業理解力/整理力(小テスト複数回:40%、レポート1回25%) 
3受講態度 5  %予習確認テスト 
4発表/表現等 5  %コメントシートにて確認 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 政治学や実際の政治現象に関心のある全ての方の受講を歓迎します。
<テキスト>
  1. マックス・ウェーバー、中山元訳, 職業としての政治 職業としての学問, 日経BP社, ISBN:9784822247225,
    (指示に従って、予習・復習すること。)

  2. 水島治郎, ポピュリズムとは何か, 中央公論新社, ISBN:9784121024107
  3. 吉田徹, ポピュリズムを考える, NHKブックス
<参考書>
  1. 滝村隆一, ヴェーバーと丸山政治学, 勁草書房, ISBN:9784326350704
  2. 白石正夫, 自由社会とは何か, 勁草書房, ISBN:9784326933228
  3. J.ウルフ 森村進・森村たまき訳, ノージック, 勁草書房, ISBN:9784326152940
  4. 田中愛治 監修, 政治経済学の規範理論, 勁草書房, ISBN:9784326631980
  5. 田中愛治 編, 熟議の効用、熟慮の効果, 勁草書房, ISBN:9784326302666
<授業計画の概要>
(場合により追加や割愛の可能性があるので、ご承知おきください)
第1回 導入:授業の進め方、政治と政治学について
第2回 マックス・ヴェーバー『職業としての政治』1 政治の特徴
第3回 マックス・ヴェーバー『職業としての政治』2 ヴェーバーが理想とする政治家のあり方
第4回 小まとめと「小泉政治」導入
第5回 「小泉政治」とポピュリズム
第6回 「失われた20年」と政治主導
第7回 政治における「代表」とポピュリズム
第8回 政治における「代表」のもうひとつの可能性:討論による統治
第9回 ポピュリズムの登場と現代政治
第10回 現代ポピュリズム:定義と特徴
第11回 ヨーロッパ(大陸)のポピュリズム
第12回 「連邦制 対 主権国家」におけるポピュリズム:英国の場合
第13回 デモクラシーとポピュリズム:米国の場合
第14回 現代政治とリベラリズム、デモクラシー、ポピュリズム
第15回 総括評価・まとめ