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授業科目名 | 運動生理学 | ||||||||||||||
時間割番号 | EEP221 | ||||||||||||||
担当教員名 | 小山 勝弘 | ||||||||||||||
開講学期・曜日・時限 | 前期・火・IV | 単位数 | 2 | ||||||||||||
<対象学生> | |||||||||||||||
教育学部学生 | |||||||||||||||
<授業の目的および概要> | |||||||||||||||
文明の発達と共にライフスタイルが変化し,体を動かす(運動・スポーツ)機会の喪失が生活習慣病となって我々に襲いかかっている.また高齢化現象に付随して起きる活動性の低下は廃用性機能低下を助長し,人生の質を低減させることにつながる.このような現状の中で,運動・スポーツに伴う身体の変化や適応現象を生理学的に理解することは,運動の重要性を再認識ことになり,生涯を通した健康維持・増進活動の実践に大いに役立つものである.本授業では幅広い教養の一つとして,運動・スポーツによる身体機能の急性変化と,トレーニングによる慢性適応のメカニズムに関して理解する. | |||||||||||||||
<到達目標> | |||||||||||||||
1. 様々な運動とエネルギー代謝過程の特徴を理解できる. 2. 骨格筋の収縮機構,骨格筋と神経系との連関(反射),および筋線維の特性を理解し,各種運動との関係を整理できる. 3. 運動に伴う呼吸循環器系機能の応答を理解し,エネルギー代謝との関わりについて論及できる(酸素摂取量,フィックの原理,呼吸商,筋ポンプ作用,乳酸閾値,ラクテートシャトル). 4. 運動に伴う活性酸素種の挙動を理解できる. 5. 運動と免疫機能との関連について理解できる. 6. 運動時の熱中症予防策を学び,適切な対処方法を理解し実践できる. |
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<授業の方法> | |||||||||||||||
講義,および演習 | |||||||||||||||
<成績評価の方法> | |||||||||||||||
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<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||||||||||||||
自らの運動・スポーツ経験のみから考えるだけでなく,運動を科学する課題意識と探究心を持って臨んで欲しい.授業や自習で得た知識はできるだけ自身の身体に置き換えて考え,感じ取るようにして実生活に応用して欲しい. | |||||||||||||||
<テキスト> | |||||||||||||||
<参考書> | |||||||||||||||
(未登録) | |||||||||||||||
<授業計画の概要> | |||||||||||||||
1 エネルギー供給システムの概要 2 様々な運動とエネルギー供給機構 3 骨格筋の構造と機能,筋線維タイプ 4 筋力と筋パワー,骨格筋のトレーニング効果 5 神経系による運動の調節(運動単位,神経支配比,反射) 6 神経・筋の連関とトレーニング効果 7 運動と呼吸器系機能(外呼吸と内呼吸,肺胞換気量,呼吸筋,Hb酸素解離曲線) 8-9 運動と循環器系機能 1) 最大酸素摂取量, フィックの原理,スターリングの心臓法則 2) 血圧,血流再配分,酸素不足と酸素負債 10 運動とホルモン応答(サイトカインも含む) 11 運動と免疫機能 12 運動と体温調節,水分・栄養摂取(熱中症予防) 13 陸上運動と水中運動の生理学的特性 14 運動時の生体応答(乳酸・換気性閾値,ラクテートシャトル,酸化ストレスと抗酸化機能など) 15 まとめと総括 |